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1035杯目:【バレーボール】終わってしまったW杯バレー2023女子

いやー、可能性は大きかったかもしれないけど、実際起きてしまうと後遺症から抜け出せない。
週末、火の鳥NIPPONの2連敗。

トルコ戦もブラジル戦も、善戦したといえば善戦したし惜敗といえば惜敗。
もっといえばオリンピックの出場切符に手が触れていたといえば触れていた。
でも終わってみれば世界ランキング通りの順位。
これがバレーボールの厳しさと難しさですねー。

トルコやブラジルでさえ、下位チーム相手にセットを落とすような人間的な部分を見せていたけど、日本は5戦ともセットを落とさず直接対決に持ち込んだ。
かといって、トルコやブラジルのような圧倒的な爆発力はない。
そんなところが、苦しみながらも日本人らしく気を抜かない丁寧な仕事で、ここまで来たことに、もしかしたらトルコかブラジルのどちらかを倒すんじゃないか?という強い期待があった。

技術を超えた精神的な部分、超アスリートとはいえ人間のやっていることだから可能性がないわけではないと思っていた。

案の定、トルコは1セットから2セットくらいまで、自分のイメージするトルコチームではなかった。
アウェイの難しさなのか、弱者が強者に立ち向かうのを応援する異様な空気だったのかわからないけど、トルコは立ち上がりからあり得ないミスを連発した。
当然だけどトルコチームも人間の集まりだったんですね。
だからスポーツって感動するんですよね。
しかし、さすがトルコチーム。
これが強いチームの所以なのだろう。
完全に悪役的なアウェイな空気の中にも関わらず、少し予定より時間はかかったかもしれないけど途中から立て直していつものトルコチームに戻っていた。

ブラジルも同様だった。
劣勢な中で得点を決めた選手の表情は鬼毛迫るものだった。
日本の選手の場合は笑顔なんだけど、トルコとブラジルの選手の表情は全く違っていた。吠えていた。

仕草をまねれば良いということではないけど、気持ちの底から湧いてきたものがあの表情であり仕草だった。

日本は、相手をギリギリまで追い詰めながら最後の1点が取れなくて、まごまごしているうちに逆転を許してセットを失ってしまうのはその差だったのかもしれない。

下位チームとトルコの試合のライブ中継を観たけど、トルコの絶対的なエースの選手でさえ、乱れたトスがきた時体制を崩しながらも、無理な体制の中での最高のスパイクを撃って、その場でバランスを崩して倒れ込んでた。
もう綺麗なフォームも格好もあったもんじゃない。
とにかく1点を取る。
それが最優先のように見えた。

日本選手の場合は、トスが乱れるとフェイントやプッシングみたいなのに移行する傾向がある。
外国の選手のようにパワーでなんとか強引に…みたいなことができないからかもしれない。
でも、ここまでくると技術の差ではなく精神的な差なのではないでしょうか?
それがあと1点だけど届かない大きな1点だったのかもしれません。

でも確実に火の鳥NIPPONはネーションズリーグの時よりは強くなってましたね。
攻めもかなりネーションズリーグの反省が活かされていたように見えました。
特に追い込まれた時。
それを観てきただけに、だから余計に勝てなかったのが悔しかったんですけどね。

試合中も刻一刻とデータが飛んできて、その数値から瞬時に戦略を組み立てていくのが現代のスポーツなんでしょうけど、最後勝敗を決めるのはデータじゃなく人間というのが、負けてしまったけど火の鳥NIPPONを半年観てきて良かったなーって思いました。

日本は5戦まで全てストレート勝ち、トルコとブラジルは勝ってたけどセットをいくつか落としてた。
でも直接対決で負けて3位。
何かクイズ大会で最後の問題は正解するとポイントが倍になりますみたいなシステムで負けたみたいな変な悔しさもある。
今までの5戦全部ストレート勝ちはなんだったんだよー!みたいにf^_^;

まっ、勝ちというのは、それらを帳消しにするほどの価値があるってことなんですね。

楽しんだ火の鳥NIPPONの9日間でした。

#バレーボール #火の鳥NIPPON  #ワールドカップ #オリンピック #精神力 #コラム #エッセイ #日記 #note


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きひろ
貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。