優しさの形。
最近、優しさには色々あるんだと実感した。
実感したというよりは、自分が色々な優しさの形を理解できるようになったんだと思う。
私は、自分のことをわりと優しい方だと思っていた。それは、過去の自分と比較して。
中学生までの自分は、人のことを特に考えず、自分の考えで突き進む、自分の考えが最優先な人間だった。
けれど、高校生になって、自分の置かれた環境で、周りを見て、周りのことを考えて発言、行動するようになった。その周りを意識する癖は今も自分に染みついている。
そして、そんな経緯から自分は過去よりも優しくなったと感じているし、逆に昔の自分のような行動や発言をするに嫌悪感を抱くようになった。
周りのことを気にしていないように、自分の意見をはっきり言う人。そんな人に出会うと、私この人苦手かも、と思うようになっていた。
つい最近そんな風に私が思ってしまう人と関わることがあった。
意見が上手く伝わらなくて、お互いに意見をぶつけあってしまって。
もっと上手くこの人と関わりたいという想いと、どうしてそこまで言うのかと相手に疑問をもつ気持ちで考えても考えても、その人との関わり方の正解は出なかった。
しかし、その後その人と一緒に話すことがあった。
2人で話して、相手が
「私は、自分の意見をはっきり言うから、自分勝手だって思われていることは分かっている。でも、はっきり言わないといけないこともあるじゃん?
どうして、周りのことを考えて、黙っている方が我慢しなきゃいけないのか分からない。」と初めて本音を知れた。
相手の気持ちを聞いて、自分の心にズーンと重い衝撃を受けた。私、周りのことを考えられたような気になって、全く周りが見れていなかった。
自分の意見をしっかり伝えられる人の強さを垣間見れた気がした。
その後、自分の気持ちも話して、人との関わり方の難しさについても話し合って、その人の優しさを知ることが出来た。
優しさには色々な形がある。
周りの気持ちを考えて、自分の意見は後回しにする優しさ。
誰かがひとりぼっちにならないようにいつも周りを見ている優しさ。
決して誰も傷つけないで意見をまとめあげる優しさ。
相手が必要としている言葉を噓偽りなく、心の底から言える優しさ。
自分の気持ちを素直に伝える優しさ。
周りからの評価を恐れず、意見をはっきり伝える優しさ。
きっとこれだけじゃない。
人の数だけきっとそれぞれの優しさがある。
これからもたくさんの優しさを見つけていきたいし、私も受け取った優しさを自分なりの優しさでシェアしていけたらいいな。