【11/12更新」潤花の時代を生きる幸せ #宙組はみんな最高
太陽のような明るい笑顔、北の大地を彷彿させるおおらかさ。伸びやかかつ「潤」いを帯びた歌声。ひまわりのような明るさ・ラベンダーのような繊細さ・様々な色の「花」を持つ。
潤花ちゃん、宙組に来てくれてありがとう!!
今、心からそう思える。
組替え・就任の発表があった時は正直複雑な思いがあったが、鮮やかなるオセロの一手のように黒(ネガティブ)を白(ハッピー)にひっくり返した。
宙組には、組から念願だった「生え抜き(配属から組替えなし)」のトップ娘役に就任した星風まどかさんが居た。歴代トップ娘役さんは組替え後就任の方ばかり。5組の最後に出来た若い組と言う事情もあったが、やっとやっと宙組生まれ宙組育ちのスターが誕生した。
多くの宙組ファンにとって「みんなのまどかちゃん」が退団ではなく(専科から)花組に行く事がまずショックだった。宙組トップ娘役・星風まどかは宙組ファンの念願でもあり大切な宝物だった。長年親しんで来た「まかまど」への思い入れも強かった。トップになる前から多くのヒロイン役を務め、真風涼帆さん始め宙組で紡いできた数々の作品はファンにとってはかけがえの無いないものだった。
次期トップ娘役に来たのは宙組とは何の縁もゆかりもない雪組の下級生。
と、言う気分を害される方がいるかも…それを承知で言う。これは包み隠さない当時の本音だった。「今は違う」と言う前提で読み進めて頂けたらと思う。そもそも、トップスターさん・娘役さんって、誰がどんな風になっても全員に納得される事は無く必ず何かしら言われるものだと思っている。特に他組からの組み替えだったり、学年が若い/上級生だったり、去就のタイミングなどご本人にはどうする事も出来ない事まで。みんなに愛される反面で、風当たりの強い立場でもある。人一倍大きな声援もネガティブな声だってあの大きな羽で受け止めている。
かく言う私も、最初は潤花のトップ娘役就任には手放しで喜べなかった。
初舞台が宙組だったなら分かるけど...(102期の初舞台は星組)雪組時代からヒロイン経験も豊富で期待はされていたけど、就任発表の当初は複雑な心境のファンが多かったと思う。余り劇団の決断にあれこれ言いたくないけど、わざわざ雪組から呼ばなくたって、宙組にだって(退団したけど)遥羽ららさんや天彩峰里さんがいるじゃないか。宙組生え抜きと言う立場ではららちゃんに、星組から組替えして長くそして円熟期を迎えたじゅっちゃん...私みたいに思うファンだっていたと思う。それは当時の紛れもない本音だし否定しない。そして、雪組ファンの方達だって雪組での潤花の成長を楽しみにされていただろううし宙組で受け入れてくれるのか不安だったよね。それを言い出したら花組ファンも色々思う事もあるだろうしね。
かく言う私だって当初は複雑な気持ちだったし、潤花の宙組トップ娘役就任はここまで上手く行くとは思わなかった。過去にネガティブに思っていた事を申し訳ございません!!と土下座したい位、今ではもう「宙組に来てくれてありがとう」だし「宙組トップ娘役が潤花で良かった」と心から思っている。
宙組トップ娘役・潤花の時代を共有している事が心から幸せだ。
トップ娘役デビューとなった「Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス」以降作品に恵まれ続けたのもある。どの作品どのショーも潤花の当たり役で、真風涼帆さんとの相性が想像以上に良かった以上に、北海道の空気のような潤花の持つおおらかさや明るさが宙組の空気にフィットして更に開花した。これに尽きるかな。
あの笑顔とオーラが全てを明るくハッピーにする。
喜怒哀楽、どの場面を切り取っても分かりやすい。ちゃんと怒っているし、ちゃんと笑っている。その役の感情が余りにもストレートに伝わってくる。感情が昂った場面のお芝居でも声がブレない。ここでブレたり早口で聴き取れなくなる人もいて(それはそれで個性だと思うけど)やっぱりどんなに荒々しく感情を揺さぶられる場面でも、感情に乗せながらも明確にセリフが聞き取れるのは観客側にとっては伝わりやすくていいんだよね。(同じ持ち味で好きなのは亜音有星さん。潤花と亜音をガチでぶつけ合うお芝居ないかな~)
(個人的にだけど)宝塚歌劇団で潤花ほど「喜!怒!哀!楽!」がストレートに五感を揺さぶりかけてくる人は居ない。心の中の五感を鷲掴みにしてぶんぶん揺さぶってくる。この人のこの作品・この役なら他の生徒さんにだってあるけど、潤花の場合はどの役の作品ではなくいつだってそうなのだ。
その驚異のスタミナと身体能力の高さも好き。芯がブレないのはダンスもそうで、アクロバティックな振り付けも何回回るねん?なピルエット。全然ブレないし笑顔で回ってるもんね。体幹が凄くて強い。まさにスゴツヨ!だからと言って雑に見える事は無く、娘役らしくエレガントに美しく真風さんに寄り添う。何食べたらそんなに強くなれるんんやろ。ジンギスカン?とうきび?
劇団は劇団の視点がありファンはファンの思いがある。過去にはファンにとって生徒さんにとっても不本意な人事があっただろうし、そこはどんなに時代を経ても絶対に折り合えない部分だと言う事を前提にしつつも…やっぱり適材適所そのタイミングで選ばれるものだと思っている。真ん中に立つ人はそのチャンスを掴む人なんだと思う。
潤花は今の宙組に必要な人だった。
9月19日、北海道旭川市の地で産声を上げた一つの命。
あの笑顔の源にあるのは、北の大地のおおらかな空気と多くの愛だと思う。沢山の愛を胸に遠く宝塚の地へやって来た少女は、今日も宝塚大劇場で沢山の人に愛を届けてくれる。現地には行かなかったが、潤花と巡り合えた喜びを今日この日に噛み締めて終わりとする。
ゆりかこさんありがとうございます!退団発表前の記事なのですが、添い遂げて退団する事が発表されて寂しいけれども最高の2人で退団される。最後までこの2人を見届けたいと思いました。真風さんと潤花ちゃん、本当に最高の組み合わせでずーっと見ていたいぐらいですが…泣。これからの宙組も好きだしどんな時代も思い入れがあるけど「潤花ちゃんが居た宙組」はずっとずっと大事にしたいです。