母?と父?が大好きな後輩
ある日のこと…
ある日?
あるふぃー?
アルフィー?
なんでも無いです…
HRが始まる前の学校の廊下で…
美空:彩〜、おはよー‼️
ガシッ
彩:うぇ⁉️やめろゴリラ‼️
美空:な、お母さんに向かってゴリラとはなんですか⁉️
彩:苦しいしうるさい‼️美空❗️
美空:良いからお母さんに謝りなさ〜い?
高校2年の美空が1年の彩に飛びついて騒いでいた。
そこへ…
咲月:あ、みーきゅん、彩〜
彩:!
〇〇:やぁ、美空、彩ちゃん。
美空と同じクラスの〇〇と咲月がやってきた。
彩:あっ、ママパパー!
〇〇・咲月:⁉️
彩に呼ばれた〇〇と咲月は、目を見開いた。
咲月:何今の⁉️
〇〇:ちょちょ、やば過ぎる…
咲月:聞いた⁉️今彩が、私と〇〇をママパパって…
〇〇:うんうん、聞いた‼️
美空:何二人で言ってるのよ〜笑
美空:彩は私が産ん…
バッ
美空:え?
彩:ママー
ぎゅっ
咲月:かぁあいいいい‼️
彩:パパー
ぎゅっ
〇〇:んぐっ‼️
美空を振り解いた彩に抱きつかれ、2人は悶絶していた。
彩:ママパパ、いつも有り難う。
〇〇・咲月:きゃあ〜〜
咲月:どうしよう〜、凄く幸せ‼️
〇〇:ママパパ、いつも有難うだってよ〜
咲月:う〜、やっぱりこの子産んだ記憶あるわ〜
美空:うぇーん、酷いわあーや。
ドラマのワンシーンみたいな構図が出来ていた。
美空:彩が小さい時、ブランコを押してあげたの誰だっけ?
彩:知らないおじさん。
美空:は?
彩:嘘〜けど美空じゃないし。
美空:じゃあ、小さい時ジャングルジムから落ちそうになった彩を、誰が下で受け止めたっけ?
彩:落ちたことないし。
彩:あ、この前自転車で転びそうになった時パパが受け止めてくれたけど〜
美空:パパ?
彩:ね〜
〇〇:ね〜
目を合わせて返事しあう彩と〇〇を見て、美空は目から光が消えていた。
美空:んだと…他にうちのあーやに何を…⁉️
咲月:みーきゅん目怖い…
彩:えっと、この前はママが…
人差し指を顎に当てて、彩が語り出した。
〜1ヶ月前〜
奈央:あ、あれ菅原先輩じゃない??
彩:ん?あっ!
彩:お疲れ様です、咲月先輩!
咲月:お、あや〜奈央ちゃんお疲れ〜
咲月:あ、そうだ。今度の土曜日に洋服買いに出かけようと思うんだけど、二人も一緒に行かない?
彩:え、行きます行きます!
奈央:行きたいでーす!
咲月:おっけー、じゃ土曜日10時に△△駅集合ね。
数日後…
ーアパレルショップ内ー
彩:じゃーん。
咲月:可愛いあや〜!!!
奈央:レースのブラウス似合ってるね♪
彩:えへへ、ありがと〜
咲月:じゃあ、次奈央ちゃんの試着だね。
奈央:は〜い。
数分後…
奈央:こんな感じです!
彩:え〜、可愛い奈央!!
咲月:うんうん、めっちゃラブリーだね奈央ちゃん!
彩:じゃあ、最後咲月先輩ですね。
咲月:はいはーい、ちょっと待っててね〜
数分後…
咲月:お待たせ〜
彩:わぉ、かっこいい!!
奈央:やっぱりスタイルいいから似合ってますね先輩!
咲月:わーい、嬉しい!!
彩:(クールな格好なのに、反応可愛いな〜)
咲月:ねぇ、このお買い物終わったらさ近くに最近できたケーキ屋さんがあるんだけど食べに行かない?
彩・奈央:いぇーい!!行きまーす!!
彩:って、ママと奈央と彩の三人でお買い物してケーキ食べたもんね〜
咲月:うんうん、そうだね〜!
美空:そ、そう…
美空:〇〇は⁉️
〇〇:お、落ち着け…笑
彩:パパはこの前〜…
〜3週間前〜
奈央:ふぇ…どうしよう…
彩:明日テストで、しかも数学だよ…
奈央:よりにもよって何で一番苦手な数学が明日なの…
彩:赤点取ったら、補習で居残りだし…
奈央:そしたら、歌謡祭見れなくなっちゃうよー
〇〇:あ、お疲れ〜二人とも。
彩:〇〇先輩お疲れさまです!
奈央:待って、救世主きた。
〇〇:へ?
奈央:あの、山崎先輩。数学教えてください!!
〇〇:え、ああ良いよ。
数時間後…
彩:っし、これで明日のテストは大丈夫なはず!
彩:ありがとうございます、〇〇先輩。
〇〇:いえいえ。
奈央:は〜、でも凄く勉強したからお腹空いちゃった。
〇〇:じゃ、ご飯食べに行くか?
彩・奈央:いきまーす!
〇〇:よし、皆んな頑張ったことだし美味いの食べよーう。
彩・奈央:いぇーい!
次の日…
彩:ふ〜、良かった…
奈央:何点だった?
彩:70点。
奈央:お、同点だ!
彩:良かった〜、これで居残りせず歌謡祭観られる!
〇〇:お、2人とも。数学のテストどうだった?
彩:〇〇先輩ー
奈央:おかげさまで、無事赤点回避しましたー
〇〇:おぉ、良かった。
〇〇:そうだ、これあげるよ。
彩:ん?
〇〇:映画のチケット。本当は明日咲月と観る予定だったんだけど、咲月の部活が急遽明日もやることになって行けないって言うからさ。
〇〇:1人で観るのも寂しいし、2人で観てきたらどうかなって。
彩:え、これ観たかったのです!良いんですか?
〇〇:うん、勿論。
彩:やった〜、ありがとうございます!
奈央:本当ありがとうございます!
彩:って、パパに勉強教えてもらったから赤点回避できたし、その後映画のチケットくれたよね〜
〇〇:ね〜
美空:こいつら…せこいぞ!!
美空:うちの彩を散々弄んで!!
〇〇:それ意味違くないか???
咲月:みーきゅん、その拳を抑えて。
美空:こうなったら、あ〜やをデートに誘って誰が一番お母さんか証明してやるんだから!!!
彩:あ、そういえばこの前はママとパパと〜
美空:へ???
〜1週間前〜
咲月:遊園地なんて久しぶりだね〜
〇〇:だな、小学生以来とかかな?
彩:なんかもう楽しくなってきました♪
〇〇:はは、そうだね。よし、何から乗ろうか?
彩:じゃ、あのジェットコースターから!
〇〇:え?
咲月:良いね、テンション上がるし。
咲月:行こー!
〇〇:あ、あの…
彩:どうしたんです?
〇〇:最初は、その…もうちょい緩やかなのを…
咲月:あ、そっか。〇〇苦手なんだな〜笑
〇〇:は?何が?
咲月:まだジェットコースター怖いんだ〜
〇〇:ソ、ソンナコトナイヨ〜
咲月:動揺し過ぎでしょ。
彩:大丈夫ですよ、彩も一緒ですから〜
〇〇:いや、そういう問題じゃ…
咲月:ほら、行くよ〜
彩:レッツゴー!
ぎゃああああッ‼️
彩:って、遊園地3人で行って楽しかったな〜
〇〇:(う、あの恥ずかしい思い出が…)
咲月:ぶふっ。
〇〇:何笑ってんだよ?
咲月:いやだってさ、あの時〇〇が声やばくて…笑
バタンッ
彩:え?
〇〇・咲月:え?
美空:完敗だ…
目を開けたまま、美空は仰向けになって倒れた。
〇〇:おっと…
咲月:オーバーキルすぎたかも…
彩:あらら…
気絶した美空を三人で席まで運び、彩は自分の教室に戻り〇〇と咲月は席に戻った。
担任の梅澤先生が入ってきて、HRが始まった。
美波:ちょっと、一ノ瀬さん大丈夫?
咲月:あ、大丈夫です。
〇〇:いつも通り、後輩に振られただけなんで。
美波:そ、そう…なら良いんだけど。
美空:うぅ、彩…
〇〇:(ああ、相当ショックだったんだ…)
咲月:(流石にフォローしといた方が良いかな?)
〇〇:(うん、そうかもね)
美空:へへへ、今度一緒に彩とお家デートするんだからね〜♪♪
〇〇・咲月:は??
この時、はじめて〇〇と咲月は娘?に対する思いが強くなったらしい…
fin.