子商塾プロジェクト本番へ
地域の子ども達と実体験を通して”お金と商い”について学び、未来の地域起業家の卵を育てる「子商塾」プロジェクトに取り組んでいます。全4回のプログラムで進めています。
1回、2回の様子はこちらを。
各地の取り組みはこちらを。
プロジェクトもいよいよ後半です!
第3回 出店場所の確認と出店準備
第3回はまず最、出店場所をお借りする地元のパン屋「ベーカリールーブル」さんへご挨拶に。
年長者の6年生が代表して挨拶をしてくれました。
挨拶と現地確認だけで失礼するつもりが、パン作りの現場を見せていただき、さらに生地を丸くする体験もさせていただきました。これには、最初は固くなっていた子ども達も次第に笑顔に。
その後は、「どんなお客さんが来るか見たい」という子ども達の意見があり、お店の前でしばらく様子を見させてもらいました。
お店から戻ってからは、見学してきたことの振り返りをしました。
それから、販売数の決定(レモネードを売ります)、当日の役割分担と提供手順などの現場オペレーションの確認、必要物品の確認を子ども達主導で行いました。
オペレーション部分は自分たちで必要な工程を洗い出して、頑張って手順組み立ててくれました。
環境に配慮するようなアイディアも検討され、ストローは必要か不要かをお客さんに確認して、紙ストローを使うことになりました。
チラシもそれぞれに作りました。
配布用のチラシの作成まで時間が足りずにできなかったので、チラシの構成のみ決めてもらい、子ども達から依頼をいただき、僕がそれを元に代わりに作ることになりました。
終わると、仏具の鳴らし物で遊んでから解散。次は本番です。
いよいよ出店当日!
進めてきた子商塾もいよいよ本番の4回目を迎えました。
天気も絶好のレモネード日和!
事前に用意したものや必要なものを持って出店先に集合しました。
まずは店先を借りるパン屋さんにご挨拶し、その後お店の設営準備に入りました。
一度下見に来たことで、子ども達の中である程度のイメージがあったため、一番年上の子を中心に作業の流れを考えながら、スムーズに準備ができていました。
配置が終わった後には、各自の持ち場を確認し、作業の流れを確認。
事前に作成したマニュアルを、印刷・ラミレートしたものを用意してあげたので、それを見ながらリハーサルしていました。
なんとかやれそうな気がしてきて、子ども達の表情も少し柔らかくなってきました。
練習にと、保護者さんに先に購入してもらい流れを確認。
接客の言葉遣いも実際にやってみると、どういった言い回しがいいのか迷うことも多かったようです。
大人の意見も聞きながら、微調整していよいよオープンへ!
子ども達が事前にチラシ配りを頑張った成果(事前の営業超大事!!)か、オープンの時間になると一気にたくさんのお客さんがやってきました。
多少の混乱はありましたが、事前に役割分担と手順を丁寧に洗い出し、確認したこともあってか、最初こそ焦ってしまったようですが、一杯ずつ落ち着いて作って応対できていました。
レモネードは炭酸と水どちらか選べるようになっているのですが、注文担当がシールで色分けして目印にしてミスがないように工夫しました。おかけでほぼミスなく提供できていました。
たくさん友達が来てくれて、一緒に喋ったりしたいだろう思いをこらえて、接客対応して頑張りました。
そして、11時から販売をはじめて13時までの予定が、12時30分すぎには用意した材料がなくなってしまい「完売」となりました。
数人のお客様には売り切れでお届けできず、子ども達も残念で申し訳なく思っていました。
さて、片付けもそこそこに年長の2人を中心に今回の収支の計算を進めました。
今回の実績は次のとおり
販売数:76杯
価 格:300円
売り上:22,800円
経 費:7,859円
粗利益:14,941円
1人あたり3,735円の利益でした。
お寺に戻って振り返りの会をしました。
子供達からは
・たくさん来てくれて嬉しかった。
・たくさんお客さんが来て大変だった。
・チラシ配りやお知らせを頑張ったことでたくさんお客さんが来てくれた。
などの感想や、味をしめたのか「次は何を売ろうか?」や「冬にはどんなものを売ればいいのか?」など、次に向けた前向きな発言もありました。
最後に、今回の利益をそれぞれに分配して終了となりました。