福井視察記〜あわら温泉周辺を巡る〜
1日目はホテル八木さんについて見させていただき、2日目は周辺エリアをご案内いただきました。
ホテル八木周辺〜あわら温泉周辺
まず初めに、以前は社員寮として使われてい建物の1階でオープン準備中のBARへ。そこでは、若い店主の方が大工さんと一緒に自ら改装工事を行なっていました。店主さんはもともと近隣のお店を間借りして営業していたそうで、そこからステップアップして、こちらでお店を持つことになったそうです。地元の老舗企業がバックアップして、若者が小さなチャレンジから自分の事業を始めるのはとても良い流れですよね。
続いて駅の方へ。駅周辺は整備されており、芝生広場に足湯や小さなテナントが集合した湯けむり横丁がありました。
湯けむり横丁は一つ5坪くらいの小規模テナントが並んでおり、安い家賃でお店を出せる場所になっています。出店期間には年限があり、年限を過ぎたら退店(別の場所で店を構える)という仕組みになっており、ここを卒業して外に店を出した方もいるとのこと。先ほどのBARもそうですが、まちに小さなチャレンジができる場があることで、特徴的な店を増やすことなり、独自の街並みを作っていくことに繋がっていくのですよね。
浄土真宗の中興の祖、蓮如上人開山の吉崎御坊へ
続いては八木さんにご案内いただいて、“吉崎”という場所へ連れてっていただきました。あわら温泉から車で10分位の場所です。
前日に、吉崎がオススメと言われて気が付いたのですが、ここ数年 SNSのタイムラインで友人たちの「吉崎」についての投稿を目にしていたことを思い出し、いつか行ってみたいと思っていた場所だと思い出しましたw
今回、ホテル八木のことしか頭になく、主にそこについてしか予習していなかったので、周辺情報等も「永平寺と東尋坊と恐竜だよね」くらいしかインプットしておらず、まさかあの吉崎が同じあわら市内にあるとは驚きでした。ということで、八木さんから、「吉崎は福井の観光オススメで僕しか案内できない。ディープな福井です!」とのお言葉もいただいたのでこれはもう行くしかないということで向かいました。
この吉崎という場所を説明するのに、浄土真宗(以下真宗)の中興の祖と呼ばれる蓮如上人抜きでは語ることができません。室町時代、本願寺第8世だった蓮如上人が、比叡山からの弾圧を受け、それを避ける形でここ吉崎に移り住み、北陸地方を中心とした布教の拠点として吉崎御坊を構えたことからはじまります。そして、周辺には蓮如上人を慕って多くの人々が集まるようになり、周辺でさまざまな事業が興り一大寺町を形成するに至ります。現代風にいうと、お寺がきっかけで町の大開発が行われたわけです。
そういった経緯がある中で、現在吉崎御坊には東西本願寺の別院と願慶寺さんという東本願寺(真宗大谷派)のお寺が並んでいますが、真宗にとって大切な場所である吉崎をもっと盛り上げたいという機運が一部であるようで、私のタイムラインにも時々流れてきていたということです。
地元でも、この場所の歴史や環境条件としてのポテンシャルも感じており、吉崎御坊の目の前に道の駅がオープンしたり、近くの蓮如上人記念館に人気のカフェが入ったりしています。どちらも、平日にも関わらず多くの方が変わるがわるに訪れるスポットとなっていました。
海も自然もあり環境的にもとても気持ちの良い場所でした。海なし県から来たものとするとカフェや小高い場所からゆったり海が眺められるというだけで、かなり体験価値として高いです。
今後、天然記念物の島の周りを巡る遊覧船の事業もスタートするということで、次に来る時にはぜひ乗って見たいです。
道の駅やカフェも良いですが、東西別院の間にある階段を抜けた先にある、願慶寺のご住職のお話は、八木さんの激推しでもあり是非聴いていただきたいです。入り口にある大きな犬のぬいぐるみが目印ですw
軽妙な語り口で吉崎の歴史などについて、私たちの出身地の話題も盛り込みながら楽しくお話ししてくれました。
で、気がついたことをいくつか。
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