指す将順位戦9th 1回戦 vs.袖飛車仮面
動く将棋盤
序盤~中盤
振り駒で後手に。
初手は予定通りの進行で、▲3六歩△3二飛から袖飛車ー三間飛車の対抗形に。
どこかで五筋を絡めて攻めていける形をつくりたいと思っていた。
袖飛車仮面さん(以下袖飛車さん)はエルモ囲いへ。
個人的には初見で面食らったが、愛用している形とのこと。将棋は広い。
少し甘かったと思ったのが、第一図で△4四歩と角道を止めたこと。
袖飛車さんから角道を開けられて、お互いの角の働きに差がついて指しづらさを感じた。当初の目標だった五筋の仕掛けもしにくくなってしまった。
序盤は準備していたのである程度の自信があったためにふわっと指してしまった。
ちょい悪いかなー。と思いながら駒組みが進み、こちらが高美濃に組んだところで袖飛車さんから仕掛けられて開戦。
ここからの手順で大ミス。
第二図から
△3四歩 ▲3三歩 △同角 ▲3四銀
△同銀 ▲同飛 △4五歩 ▲4四銀 (第三図)
仕掛けは大丈夫と思ってたが、▲3三歩がいい手で一気に先手の攻め駒が躍動。面食らってしまった。
食らったか?と半信半疑の状態になり、苦しいながら△4五歩で飛角を捌こうとしたが、▲4四銀の見落としが痛恨。全く捌けなくなって劣勢を意識した。
△4五歩に代えて△4三銀~△2二角と指せばまだ互角の範疇だったみたい。銀を投入するのは負けた気がして読みから外してしまってたけど、しっかり読むべきだった。
その後は角銀交換の駒損を受け入れて耐える方針にシフト。
評価値で言うと+1500~2000ぐらいある感覚で、対局中にワンチャンスが降ってきたら御の字ぐらいの気分だった。
その後も玉頭にちょっかいを出したり飛車を消したりしながら粘り続けて第4図。
ここから袖飛車さんの▲74桂が悪手。
△同金~△7五桂でこちらの攻めが早くなり一気にわからなくなった。
が、しかし
終盤
終盤に突入してからの第5図の△7五飛が大ポカ。
意図としては「▲7三Xがきついから受けが必要→受けながら次に△7七成桂を狙った攻防手」のつもりだったが、感想戦で指摘された「▲7三Xは上部に逃げられるから大丈夫で、単に△7七成桂で良いのでは?」がまさにその通り。
「▲7三Xには上部へ脱出して、上に抜ければ△8七成桂・△7六銀の存在が大きくて抜けられる」と判断できたと思うから、心配性が災いしてこの判断を見誤ったのが痛かった。
攻防手から読んだのは一気の寄せが無いと読んだからだったが、△7七成桂が実は詰めろになっていた。(△6八角成から△5七桂!が急所)
攻めが際どいので実践で読み切るのは難しいと思うが、△7七成桂が詰めろになる感覚があれば似たような手順に踏み込めたかもしれない。
そして致命傷になったのが第6図の△6八金。
実は第5図から少しずつ盛り返せていたようで、第6図周辺では後手が寄せ切れば勝ちも視野に入っていたみたい。
だがしかし、それを台無しにするめっちゃ酷い手。見返すとなんで打ったし。
単に▲同銀とされて攻めが切れては大勢が決してしまった。
代えて△4八金と逆から打っていれば明快に良かった。
本譜のように▲4八同銀には△同歩成からバラしてからの△7七飛成が詰めろで勝負あり。
後手玉はこの瞬間詰まない。
△4八銀自体は読みの中にあっただけに、実践でさせないのが弱さであった..
以下は袖飛車さんが順当に寄せ切って負け。
次戦に向けて
仕掛け付近のふわっとした指し回し、終盤の2回の大きな見落としと全体的に冴えない内容だったと思う。
アマ竜王予選で結果を残せた反動で不調の波がきているのかもしれないが、不調でも対局は組まれるのでコンディションを整えて備えようと思う。
次戦は意気込みでも書いたRajendra戦なので気合い入れていきたい。