遊戯王 WCS2024予選参戦記

はじめに

本記事はWCS2024の参加記録です。
調整とかはあんまりできなかったけど、やってきたことが何も残らないのも寂しいので、記録として書きました。

店舗予選(2024/3~2024/6)

使用デッキは1回を除いて炎王スネークアイ。
デモンスミス入が主流になってからはスミス入りの構築に移行したが、炎王+スネークアイのパッケージはずっと崩さずに参加した。

第一期

2024/1月にキリン・エクセル準制限、罪宝刈り制限と炎王は弱体化を食らったが、元々が強すぎただけでまだまだ現役で前年からの経験値も大きいと考えて3月からも続投することにした。

この時期は茨城もいわきも天盃が多い認識で、スキドレ障壁キキナガシ等で意識を重めにおいた構築にしていた。
カイコロが現役だったので先手の蓋・後手でもミラーなどでまくりに使えると激推していたことを覚えている。

3/2   水戸イオン ◯◯×(天盃に負け)
3/3   上荒川   ×(ミラー負け)
3/9   住吉    ◯×(ミラー負け)
3/16 ランス   〇〇×(ミラー負け)

が、蓋を開けて見ればミラーで負けすぎて突破できず。
理論的には十分枠を取っていたのだが、誘発噛み合ってしまったり相手のハンドがめちゃ強かったりでどうしようもなかった場面が多かった。

(YCSJ TOKYO)

抽選通ったので、5月からの第二期の練習も兼ねてYCS JTOKYOに参加。
発売日翌日でデモンスミスは今ほど注目されてなかったと思う。
粛声のテキストが全く頭に入っておらず、脱落かけた試合で負け。
ここらへんからずっと粛声は苦手…

第二期

第二期に入ってデモンスミスのヤバさが世間に浸透し、瞬く間に鑑賞を席巻。
自分はこういう素早い環境推移に追いつくのが苦手で、途中で流行に乗り遅れたことに慌てて気づいて試行錯誤に走っていた。

5/4  水戸ラボ     ×(ジャンドに負け)
5/5① いわき鹿島    ×(不戦敗後に相剣に負け)
5/5② 植田       ×(天盃使用、粛声に負け)
5/18   多賀ブックエース ×(白き森に両負け)

そのあたりの焦りもあってか、対戦結果はボロボロ。
構築ミスで落としたり、想定外の相手にプレイが拙くて落としたりと課題も山盛りで、一応追加募集があるけど今年はだめなんじゃないかと思ってた。

追加募集

追加募集開始前後ぐらいのタイミングでデモンスミス入り炎王の構築のテンプレがCSで出てきてくれた。
テンプレからのチューニングに関しては得意分野だと思ってるので、この時期はデッキ内容の不安はなかった。第二期に参加してみて天盃や粛声もほとんど残っていなかったので、不安な対面も特に残ってなさそうなのも好材料。
あとは不運ややばいプレイミスがなければ・・・といったところだった。

6/8 いわき鹿島 ×(不戦勝後に相剣に負け)
6/15 多賀ワングー ○○○

ギリギリのタイミングで優勝して抜け!
6/8時点で5連敗してて自信はなかったが、バットを振り続けてたら最後の最後でホームランを出すことができた。

昨年と似たような展開だったが抜けれて良かった。(ケツに火がつかないと結果出せないのかこいつは。心臓に悪いぜ。)

日本選手権

デッキ構築

使用したのはデモンスミス炎王スネークアイ。構築は以下。

基本的にはテンプレート通りの内容。

目標として、

  • 後手で展開を止められるように、誘発の枚数はメインで期待値1.5枚となる12枚より多くサイドチェンジ後は期待値2.5枚となる20枚前後にする。
    (本当は期待値3枚の24枚を目指したかったけどデッキ構造的に不可。)

  • サイド後の先行札は各デッキに3枚以上詰めるようにする。(サイド後に誘発を食らってもターンが返ってくるようにするため、先行札を詰めるようにする。)

を目安としてに構築した。


工夫点は以下。

【メイン】

  • デッキ41枚

最初は2枚目のディアベルスターを除いた40枚で構築していたが、サイドチェンジの枚数が合わない・初動が若干細い問題を感じて41枚目を追加。

【エクストラ】

  • アクセスコード

当初この枠はジーランティスだったが、レイジングを抜いた関係で出力が低くなってしまい微妙に感じたため、キルしにいくときの札として15枚目の枠を割いた。
レイジングを入れる場合抜けるのはエタニティになるが、デモンスミスの影響で各デッキの出力が上がっており、先行の妨害を減らすのは不安に感じたのでなしとした。

【サイド】

  • 誘発ピン採用

一番目についた箇所だろう。ふざけて散らせたわけではない。
理由は◯点ある。

1点目はサイドチェンジ時に各デッキに有効な誘発を取りたかったため。
最初にユベル相手にリターンの大きい、ビーステッドやうさぎなどを複数入れた形で考えていたが、公認に出た際に他のデッキへのサイドチェンジがおろそかになってしまう問題が浮き彫りに感じた。
そのため被って入れたうさぎ等をクロウやわらしに変更して・・・とやっているうちに自然と枚数が散っていった。

2点目は誘発がターン1だったり有効打になる/ならないが激しいものが多く、被りを防ぎたかったため。

(有効打になる/ならないの例)
・クロウ・ビーステッドはデモンスミスや解門にはクリーンヒットするが、ユベルギミックのデッキからSSには無力。

・うさぎは解門やユベルギミック(≒ナイトメアペイン)にはクリーンヒットするが、デモンスミスにはあまり効かない。

環境デッキは軒並みデモンスミス+メインギミック(+貫通札)のような構成のため、後手の誘発は複数枚が必要であり、誘発が被ってしまって打てず展開が通ってしまうことを防ぎたかった。

上記2点を考えて、ターン1がついている誘発はできるだけ散らして構築した。(ニビルのみ通った際のリターンを考えて2枚目を採用。3枚目は入れたい対面が無いため採用は考えなかった。)

また、ヴェーラーの3枚目は相手メインのみの制約が気になった場面があった(テンパイとか)ので1枚しぐれにチェンジした。

  • 炎王神天焼

テンパイが直近の大会で増加しているのと、ハーピィや大嵐を切った関係でバック破壊系のカードの枠がなかった点が気になりサイドに採用。

  • 能力吸収石

先行札として採用した。

先行札としてはスキドレ・サモリミ・センサーは悩まず採用したが、センサーはテンパイとユベルぐらいしか効かないため残り2枠程度で大体の対面に入れられる札が欲しかった。

そこで白羽の矢を立てたのがストラクで共演していた能力吸収石。
炎王ギミックとの相性も良く、キリンでカウンターを稼いで相手のみスキドレみたいに運用したりできる点も高評価だった。

懸念点としてはリトルナイトのようにモンスター効果2回までで除去される点があるが、大量の手札誘発や上記のキリンなどカウンターを乗せることである程度解消できるので、対面を選ばないメリットが大きいと判断した。

採用しなかったカード

  • PSYフレームギアγ・δ
    できれば採用したかったが、うさぎやビーステッドを優先した結果サイドチェンジで誘発の枚数が確保できない点が気になり不採用。

  • 醒めない悪夢
    理論上ユベル・炎王・テンパイなど環境相手に大体入れられることは想定してたけど、練習段階で環境外の相手にほとんど無力だったため能力吸収石を優先した。
    しかし、環境に有効なこと、相性絶望的なルーンにワンチャンス作れる貴重なカードだったので三戦等抜いて採用した方が良かったかもしれない。

  • 通常罠ギミック(青い涙の天使・三戦の号+異次元グラント・ルンペル など)
    先行札として考えた際に効力が1ターンのみである点がネック。
    上記ギミックでターンを凌いでも返しのターンできちんと展開できるとは限らない(初動が引けない、相手の誘発がかさばっている)ため、こちらが動けるようになるまで時間を稼げる永続系を優先した。

当日の戦績

  • 1回戦 不戦勝
    1024人に絞るために800人ぐらい不戦勝が出てた。
    運良く不戦勝。

  • 2回戦 白き森(トイ型) 先◯×◯
    互いに先行時を取り合うゲームで、じゃんけんが大きく勝利。
    3本目は相手の誘発が多くて不利になるも、サモリミをうまく開いて相手リソースを割く形になり勝利。

  • 3回戦 デモンスミスユベル 後××
    1本目はうらら→墓穴、ニビル→5回目までにファントムで誘発が通らず。
    2本目はGをドロールで止めるも、ディアベルにヴェーラー・セクレンツィアに無限でピタ止まり。
    返しのターンでドロールを投げるも墓穴され終了。

と3回戦負けだった。
ほとんど引きの差だし、できるだけ防ごうとした展開だったので仕方がなかったと思う。(強いて言えばディアベルが誘発に弱いからなんか別の札のほうが良かったかな?代案思いつかなかったからしゃーないけど…)


終わりに

初めて全国大会に出場することができて、(制度が緩くなった面はあるけど)自分の実力UPを実感することができて良かった。

運の差で負けたなーと感じることができるのは、それ以外の構築やプレイを磨いてきたからだと思う。自力をつけられたと感じることができたのはとても嬉しかった。

ただ、それ以上に折り返しまでいかずに会場を去ることになったのは悔しいので、また来年挑戦したい。






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