痛い思いをした週末と優しいおじさん(更新チャレンジ9日目)
久しぶりに痛い思いをした。
去年からスノーボードを一旦お休みし、スキーデビューをした私。今回はスキーデビューして3回目 だった。
息子のスキー合宿が来週から始まるので、下見を兼ねて週末スキーに出かけた。
最初は、初心者コースで滑りをチェック。その後、夫に誘われて少し上級のコースへ行ってみた。しかし、これが間違いだった。
場所によってコースの難易度は少し違う。
今回訪れたコースは、私には難しすぎてスピードが出過ぎてしまい、顔面から雪の上に転倒。左目の下をケガしてしまった。
一瞬、何が起きたのか自分でも分からなかった。目を開けると、息ができない自分がいた。そして、私の目の前には空が空が広がる。あ、私は転んだんだ!そう認識するのに数秒かかったかもしれない。
幸い大きなケガはなく済んだけど、
左目の下、頬骨あたりがヒリヒリとする感覚があった。
寒さでヒリヒリするのか、キズが深くてヒリヒリするのかよく分からなかったけど、夫の顔を見て後者なのだと理解しました。
無理してスポーツはするもんじゃないな。そう思った瞬間でもある。
そして、ここからが精神勝負。
コースは結構長くて、私のような初心者でなければ存分に楽しめる場所。しかし、私はコースの2割ほど行った場所で転んだため、ここから自力で降りて行くしかない。
平坦な場所では恐怖を振り払い、もう一度ターンをしてチャレンジ出来た。だけど、傾斜が激しい場所は怖い。
無理するとまた転んでしまうのではないかと不安だったから、スキーを外し歩いて下山することにした。
夫と息子も私に歩みを合わせてくれたので、スキーを思いっきり楽しんでいない。申し訳ないなと思いながら下山。
やっとリフト乗り場まで来れた。一安心。
借りていたスキーと靴を返却し、お店の人に転倒してしまったことを話すと、
「そこに鏡があるから、見てごらん」。
鏡で見た自分の顔は、左目の下が頬骨の形に丸く擦りむけていた。ヒリヒリする。
どこかで絆創膏をもらえないかと聞いてみると、リフト乗り場に行けば絆創膏があるよと教えてくれたので、行ってみた。
そこには、リフト乗り場を管理しているおじさんがいた。
おじさんにケガをしたから、絆創膏をもらえないかと聞くと、リフト乗り場の小部屋から、救急箱を取り出した。私の顔をチラチラ見ながらキズの大きさを確認して絆創膏をさがしている様子だ。
ちょうどよい大きさの絆創膏が見つからなかったのか、キズの大きさにあわせて切って使えるタイプの絆創膏を用意してくれた。
手渡しで受け取るのかなと身構えていると、おじさんが私のケガした顔に優しく貼ってくれた。
ただ絆創膏を渡してくれるだけではなく、貼ってくれたおじさんに少し嬉しくなった。ありがとうリフトのおじさん。
ケガして傷んだ心も、ほんの小さなことで癒やされた気がした。