俺のバイク:ロベルタ編(9)
ついに強制執行の手続きが始まってしまった。
結局あのバカは何もしなかったし現在進行形で何もしていない。俺が時々、あいつ大丈夫なのかと心配になるほどだが、普通に「こんなもん踏み倒せばいい、忘れたー!」とかになっていたりしたらと考えると今度は腹立つので情緒が不安定になる。
いよいよ大詰めかと思われるが、まだ分からん。
何かと色々面倒なようだ、強制執行。
簡単に行われるのも問題があるが。
実のところ「何も起きなかった」というオチになる。
何もしなかったから、あのバカが。忘れてると思う。
俺もっと、厳粛な感じでやってるのかと思ったのに、なんか普通だった。まあ民事だし簡易だしとかもあるんだろうけど。あと裁判官のやることが「文章を読む」しかないし。争点が発生しないので。バカが何もしなかったから。忘れてると思う。
いよいよ割れてきたので爪でカリッとやったらペロっと取れた。そして取って見たら、不気味な地肌が出て来た。何をしたんだ、あいつ。
まだ「検討」段階とは言え、その単語が飛び出したのは結構、気持ちが盛り上がった。他人、しかも弁護士がそれを言いだすとなかなか、こう、来るものがある。
スクショ貼ってるときも音楽が流れた。
ビュバッババビュババーみたいなイントロが。
ここ、ここが本当に大事だった。銀行口座が分からないと、口座からの差押えが出来なくて、口座を開示せよというターンが挟まっていたと思われる。動産の差押え中に「銀行口座が見つかったから移行した」というパターンもあるとかで、結構、デカい。
良かった~任意保険入ってて本当に良かった~!!
事故の時に特約でお世話になった弁護士経由で保険会社に物損の保険金を支払った口座を教えて貰った。そしてこれはあのバカの個人口座ではなくマジで「店の口座」なので色々大変な事にならぬかと思うが、遅かれ早かれ大変な事にはなるし、なってる。
あいつが無視してるだけ。
ちょっとこれは意外というか、不意打ちが過ぎるというか、検索で出て来るものをクリックすると容赦なくコレなのでめちゃくちゃ面白い。あとちょっとデザイン性があるのも好き。頑張って造って置いてあるみたいな風情がある。
「言うの忘れてた」って割には結構、これ、大ごとで「受け取ってから」起算するらしいんだよ、この国の司法はバカにも優しいので。なので最初の予定から一週間、猶予が伸びている。猶予というか「控訴可能期間」が延びただけだが。
どうやって受け取らなかったのかは知らない。
下人の行方は、誰も知らない。
んでもって遂に10月1日。
事故った日、全てが始まった日から久しぶりに数えてみると、今日で921日です。バイク戻って来て勝訴までいったから数えるのどうでも良くなってたというか「もう数えなくてもいいだろう」と考えていたのだが、まさかまだここまでカウントが続くとは思わなかった。
どうせ何もしない、と考えると強制執行の日まで続く気がする。
頼むから1000日は勘弁して欲しい。ちょっと面白いが。勘弁してくれ。オモシロで消費していい日数ではない。既にそうだが。四桁はさすがにビジュアル的にちょっと。
ちょっとツイートだけだと分かりにくかったかもしれないので、流れのおさらいを書いておきます。
勝訴……9月4日
↓
判決確定……9月18日(14日後)
だったのだが、この4日に出た判決の判決文(裁判所からの特別送達)をどういう手段かは知らないが受け取らずに一週間逃げ回っていたという恐ろしい技を使用した結果、一週間ズレた。
つまり
勝訴……9月4日
↓
受け取り……9月11日(7日後)
↓
判決確定……9月25日
となり、手続きまで妙にロベルタの腰が重いなという気がしていたのだが、バカが法の優しさを目一杯利用してだらしなさを発揮したものだから、ちょっと後ろにずれた。
で、9月30日の着手はまず「俺が書類にサインをしたものが到着する」から始まっていて、それを弁護士会に提出した上で裁判所から許可を得なくてはならないのだ。
なのでド派手な動きはもうちょっと先だよ。
いつになるかは知らん。多分、一か月後ぐらい。
血のハロウィンにならんことを願う。一応。人として。
ロベルタ編(10)に続く。
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