【S3】10.ザ・リアルフォークブルース(後編)(9/24~9/25)
いよいよシーズン3も最終回である。
長いので二つに分けようかなとも思ったが、最後だしなと思って詰め込んだ。長いのはツイートがやたら多いからで、なんで多いのかと言えばもう期限いっぱいだからである。
むしろ半年も過ぎているのが信じられないが、過ぎているのだから仕方ない。現実は非情である。
この辺、雑すぎて俺にはよく分からない。
180日なのか六ヶ月なのか半年なのか。少なくとも日数だけならもう三日、過ぎている。きっちり区切られても困るのだが向こうもお仕事である。お仕事はちゃんとして貰いたい。
さんざん「確認」はし続けていると思うのだが? 何日何ヶ月が過ぎたか分からないのならGoogle先生に訊くといい。先生のお手を煩わせるまでもなく俺が教えてやってもいいが、事故発生から183日である。
普通ならGoogleの口コミなどハナクソ以下の価値しか感じていない俺だが、この曖昧模糊とした、証言も物証も足りない中、少しでも何かを掴もうとハナクソにもならないGoogleの口コミを参照してみたが、不安になる要素しか書き込まれてはいなかった。
これは何人かから「アジャスターってなに?」と訊かれたので答えている。答えているが、マスターキートン知らないと分かんないので説明になっていないかも知れない。
この話を他人にする時に一番めんどくさいのがアジャスター。
めんどくさいから説明しなくていいかと言うと、そうでもない。
上記のように要所要所でアジャスターさんは話に絡んでくるので、めんどくさくても説明するしかない。
大体、CRF250の件だって「みんなそれじゃ面白くないよな」と思っていたから言葉を濁したのであって、まあまあ、体を張っている。せっかく、俺のバイクの修理なんていうハイパー個人的な話に興味を持っていただけたのだから、頑張らないとな。
そこもなんかアラビアンナイトと同じなんだよな。あれは編者と訳者が頑張っているだけなのだが。どうせ最初から適当な話なので。俺はそこ頑張ろうにも俺の体験だからなんともならん。
自分に起きたことを支離滅裂に話しているというなら、俺は完全にアラビアンナイトの登場人物だが。突然いなくなったりするやつ。
ここまでお付き合いいただいた方には、この異常な時系列表がなんで異常なのかご理解いただけたかと思う。
現実が異常だったから、そのまま書き起こしたら異常になった。
そういうこともある。覚えておきましょう。
仮に「じゃあそうします」と俺が納得してそうした場合、「買ってある」あのバカデカタイヤはどうするつもりでいるのか。あんなもん捨てるのも一苦労だし他で流用も利かないしオークションでも誰も買わない。理由は使い道がないから。だってタイヤ、一本しかねえんだもん。
これは多かれ少なかれあるというか、マズいからこそ融通が利くというのもあって一概に言うのも憚られる。言ってしまえば「制限速度を10キロくらいオーバーして走っている」ようなもので、よっぽど事故でも起こさない限りは問題にならない。
今まさに、事故を起こしている気がするのだが。
これはほんとにそう。人間、半年も嘘をつき続けると合理性など吹っ飛ぶ。もしくは同じ話を繰り返すだけのマシーンと化す。どっちにしてもどこかぶっ壊れている人ではある。
俺、スロット打たないからバジリスクタイムがなんなのか、実は詳しく知らないのだが、なんか賑やかになってお金が儲かるらしいというのは、うっすらと分かっているよ。
ダイナモの説明ももう一度しておいた。
あいつが一番意味分かんないのだが、犬だったとしたら、あのファンキーな動きも理解できる。ちょうちょとか追いかけているうちに南アルプスにたどり着いてしまって、銜えていた棒にも飽きてそこに捨てて帰ったんだと思えば納得出来る。
時期じゃないのも当然あるが、最早それじゃないというか、何よりも優先されるのはことの真相を裏付ける証言、もしくは物証である。
なんでか知らんがメルカリで売ってる、ハイローに出てきた九十九さんのハーレー。700万ノークレームノーリターン対面なし事前確認なし。売る気がないとしか思えないし買うやつはあほだと思う。
厳しいことを言うようだがほんとにそう。なんならTwitterとかにアップロードする根性まで必要。バズろうとかそういうのではない。俺のこれらの、半年にわたるツイートと同じく記録となって残り物証となり、そして何より保険の交渉などで重要になる。
俺はこんな有様になっているが普通はならないよ。
指輪なら適当な補修されても人は死なないが、車やバイク、自転車などは人が死ぬ確率がハネ上がる。何よりも信用できることが大切。そのためなら幾らでも待つが、長引くならたまには報告して欲しい。
もっとも、報告されるたびにカオスにたたき込まれるのだが。
ここで何か連絡があったら、俺もまだ点火を待ったかも知れない。
何も分からんから決め打ちでことを起こすことになってしまうので。
やはりこの話にはアクションシーンが必要かと思い、かなり酔っていたこともあってスパイ要素を入れることにした。まあ、ただ待っているのが我慢ならなくなったとも言えるが、とにかく何かしらの物証が欲しい。
何をするにも決め手に欠けるというか曖昧すぎる。
ちなみに債務不履行に対する最も有効な手段は「取引をやめる」である。法的処置はなかなかに難しい上にポリ公マンの管轄外なので個人的に弁護士を雇うしかない。
世の中は非情である。
俺は思ったんだが、こういう時こそ「私立探偵」の出番なのではないかという気がする。今までその職業がどこで必要とされているのか全くわからなかった。浮気調査とかそういう湿っぽい話にしか出番がないと思っていた。
なるほどと思う一方で、世の中では明敏な推理力より、六法全書に詳しい有資格者の方が何かと便利なのも確かである。
現実は非情である。
これは「証言」で済む話ではなく明らかにシステム上、物証の提出が必要で、口先で逃れられるモノではない。保険屋さんも仕事である。
なので保険屋さん経由で何かを得たかったのだが、何も得られなかったのはご承知いただけているかと思う。
事件だけがあり、容疑者も一応いるが、証言が支離滅裂で一貫性がなく、容疑者が増えれば増えるほど混迷を極め、挙げ句、物証が一つもない。こんなもんどうやって解決しろというのだ。
もはや鉄砲でも撃って脅すしかない。拷問探偵。
拷問で得られた証言は証拠にならないと言うが、別にそれを証拠にしなくてよい。考えるきっかけが得られれば良い。証拠は別で探す。必要なのは話を前に進めるパズルピースをハメることであって完成しなくても構わない。
だって何にもわからないからね! 強硬手段も辞さない。
合計で大体、65万。
なんか色んなもの、買えたよね。困ったね。
仕方ないのだが。
ただここから、バルボーレマネー9万円と、俺の保険屋さんからのお見舞い金で10万円。だから20万くらいはさっ引いて考えてもいいのだが、そもそも譲っていただいた額が17万なので、合計で言うとまた65万前後に戻る。
一ヶ月しか乗ってないバイクに65万円。
アハハハおかしいね。
以上、長々とお付き合いいただいてしまったが、これが俺の半年間に生じた聞いたこともないトラブルの記録である。当然、ここ9/24の時点では何も解決していないし、そもそもバイクの存在すらわからない。
何よりも明確な犯人と動機もわからない。
この混迷、この理解不能、推理不成立の環境を打破するには、やはり大口径のリボルバーを空に向かって乱射することが必要である。
弾丸を装填し終えた俺はとりあえず寝ることにした。
全ては明日、9/25に決することとなる。一体どのような形で決するのかどうか、興味を持たれた方は、もう少しお付き合いいただければこちらとしても書いた甲斐があるというものだ。
次回、ファイナルシーズン「解決編」に続く
この物語は事実である。
あなたにとっても事実であったなら、嬉しい。