俺のバイク:ロベルタ編(1)
長かったエピローグが終わった。
終わったからといって俺の手元にバイクがあるわけでもなければ何かが解決した訳でもなく、ただ単により一層めんどくさくなっただけなのだが。
前回も書いたが弁護士に相談したところ「なんとかしてみよう」ということになった。その前の相談ではまず無理だし時間と金の無駄、という結論だったしそれは今も大して変わらないのだが「金も時間もバイクすらも諦める」という覚悟があれば、それなら、という話だ。
多分に気概の問題だと思う。弁護士さんではなく、俺の。
何も期待はしていませんという覚悟が出来ていれば、無理筋でもやりましょうか、という話になる。実際、弁護士入れました、解決しました、は期待しないで欲しいとも言われている。
やることに意味がある。
相手に法的な線というものを伝えて分からせる必要がある。
なんかスラップ訴訟みたいな気がしないでもないのだが、とにかく間違いないことは「俺は被害者」という一点なのでなんとかなるだろう。
前からタイミングが良すぎて「ここ見ているだろ」とは思っていたが、別に見ていても構わないが、だったら尚更ちゃんとするのが人間ではなかろうか。なんでやらないんだよ、あんな簡単なこと。
実際の話、預けっぱなしでまだ帰って来ない、というのであれば、無理にでも引っ張り出して撮影してからまた返すとかそういう暴挙も出来たが(それ以前に四月末を予定している撮影に間に合わないってなんだよという気もするが)本当にTWがないとあの写真集はなんか大事なものがないという気がするが、ことここに至っては仕方ない。
逆に言うと間に合わせるための手段がコレしかないというのもある。
放っておいたらずっとやらない可能性の方が高い。
やるとなったらやるというか「その額を返せ」というより(そもそも返せないと思う)「このぐらいの損害があるのでこのような真似をしております」みたいな動機の説明に近い。
ここからどうなるかは分からない。
これは本当に「裁判」となった時の話だが、そうなるとやはり費用がかさむ。嵩んだところでこっちも向こうも損するだけで、特に意味はないという気がするが、そんな道理が通じる相手ならこうなっていない。
気持ちのいい解決は諦めている。
なんというか、区切りが欲しい。明確な区切りが。
それがないのも納得いかない。
二年かかって「はい出来たー」って言われて「はい」って受け取るのもバカみてえだし。それもバイク屋さんの態度とか次第で、それでも良かったんだけど。結局、連絡ないし。
ここもまためんどくさくて、返しますよって言われたら受け取り先も確保しなきゃならないからまためんどくさくなる。だって事前に話して「いいですよウチが面倒見ますよ」って言ってくれたとするじゃない?
それからいつまでたってもバイク動かさないとかあり得そうでしょ?
あり得そうと言うかリアルに目に浮かぶよ俺は。
「このぐらいしてくれたらいいかな」という妥協点。これは俺の勝手な妥協点なので何の根拠もない。妄想に近い。実際の落とし所は弁護士さんが決定します。
のちのちのことまで考えると頭が痛い。
みんなそうそう弁護士に依頼しないよね、というのが分かる。
金はかかるわめんどくさいわ精神的な負い目みたいなのあるわ、挙げ句の果てには割に合わないわ。
だがそんなことはどうでもいい。
あいつは一度怒られた方がいい。
「最終的に決めるのは俺なんだな」という気持ちになった。
死刑宣告はこっちでやるけど執行ボタン押すのはお前
そんな感じ。
クラファン、もなんか気が引けるしやるんならオールインにすると思うが(もう始めてしまったので)リターンをどうしていいか分からない。まあ総額そんなにかからないようならいいかと、現在様子見。
バイク屋さんの出方次第。
この「記録」というのは何かと大事で、例えば「これからツーリングいくね~」って自撮り上げてる人とかを、うるせーよ黙っていけよと思ったり、人はそういうことをしてしまいがちだが、その後、事故だのなんだのに遭ったらそれが記録となって大切になってくる。
目立とう精神も時には必要。
「ここを見ている」という前提で考えても、ふて腐れたのかなんなのか知らんがそれでも何かしら連絡くらいするとか、そもそもさっさと組み上げろとか、まあ、なんかこう、色々。
とにかく俺はかなり待ってあげた。
無理だった。
あとはもうどうにかなってください。
そんな感じで新展開です。
新展開とはいえ、これで何も片付かなかったら俺はもう何も出来ないのでこれで最後にして欲しい。遂に法の手を回したというのに何も進展しなかったら、あのバイク屋さんはアルカポネかなんかだと思う。
そんなことして何の儲けになるのかは知りませんが、アルカポネ。
正直そろそろ言い訳聞くのも飽きてきたから大鉈を揮いたかったというのもある。だって二年だぜ二年。その間チンタラチンタラやったのやってないだの壊れただのなくしましたのだと、何なんだよ。
唯一動かないのは「俺は被害者」の一点なのでそこは安心している。
加害者になったらどうしよう。
どういうミラクルがあったら俺が悪いになるのか見当も付かないが、この話は見当が付かないことで知られている。
そんな訳でロベルタの活躍にご期待ください。
ロベルタ編(2)に続く