エピローグ9
今日で事故からちょうど300日目です。
十月十日で計算したってそろそろ生まれますよ、人が。
最終月経から280日が出産の目安らしいですが、それはとっくに過ぎました。俺のバイクは生まれていないというか、そもそも想像妊娠だったのではという気配すら感じる2023年、お祓いならともかく水子供養だけは勘弁願いたいと俺は結構強めに願っています。
あとお前はもうコロナったろ。夏前ぐらいに。また罹ったのか? 詳しくは俺のnoteのどこかに記録してあります。俺が探すの面倒くさいんだから、そんなこと言われてもみんな探さないと思うけど。
俺の義務かと思い一応探しておいた。
いや~八月かあ~。いつの話それ?(八月の話)
「コロナで」って言われても「俺、罹って治ったばっかりだから無敵ですよ!」って返せるしね。別に無敵ではないが。インフルだったら手に負えなくなってしまうが。
これもなんか首をかしげるというか今更、傾げまくったところでフクロウでも死ぬぐらい首が回ってるわけですが、バカのタイヤ入れたらホイールがバカになってた、までは分かるんですが「DUROのタイヤなら問題なく入るように歪んでいた」ってそんなことある!? って感じですが、まあ、なんていうの、そんなことあるんですよ、この話には。
ここにきてそのムーブが発動するとは思わなかった。マジで聞いてない、そのお約束。誰とお約束したの。俺の他に誰か俺がいるの? そいつが何か悪さしてんの?
ツイートを見ているとしか思えないタイミングで着信してくるが、見ているなら見ているで俺の不満や要望にもちゃんと応えて欲しいのだが、応えてないので多分、見てない。
なんかこう、もっと巧いことやれたんじゃないんか? という疑問が発生して仕方ない。多分、保険屋さんもバイク屋さんも似たようなこと考えていると思うけど。とにかく俺だけが悪くない。だって被害者な上にバイク戻ってこないんだもん。
んで翌日、一応、連絡が来た。
別に雨でもなんでもいいんだけど、もうちょっと気持ちよく受け取ることは出来ませんか? まあちなみにその予定もなくなるんですけどね。
まあ、要するに「保険屋さんから金が出るから取りっぱぐれがない」ということで引き受けたんだと思うけど。頼むだけ頼んでおいて実刑受けたりしても大丈夫だからね。
その支払いすら半年遅れるのだが。
俺は気を遣ってそういう表現をなるべく避けていたが、遂にそんな感じのことをツイートしてしまった。まあでも、雨だからね。
まあ結局、雨が降ろうが雪が降ろうが確認に行けなかったんだけどね、連絡がなかったからね! 束もしていなかった10日からズルズルと一日刻みでズラされて約束の日には連絡がない。この一連の話は全てその繰り返しで成り立っている。
俺は精神が持たないので「分かってやる」ことにしている。何故なら俺は分かり手であり手に目があるからだ。手に目なんか欲しくないが。バイク返してください。
事故の被害者が最もおざなりにないがしろにされ、2022年から年をまたぎ2023年という新しい年を迎え、それでもまだ俺のバイクは帰ってこない。帰ってこないうちはこの地獄みたいな大して面白くもない連載は終わることなく続いていくのであった。
今日は事故から300日が過ぎてしまいました。
地球滅亡まであと65日。
果たして俺のバイクは地球を救えるのだろうか。
エピソード10に続く。