乳がんになって治療をした私がたったひとつ後悔していること
乳がんサバイバーずこちです。
浸潤がん/ホルモン感受性 なし/HER2 3+/Ki67 40%
腋窩リンパ節転移あり
2021年手術、放射線治療
2022年 分子標的薬完走
現在は経過観察中。
普段の私は
「後悔しても何の役にも立たない。」
と思っています。
だから
「あのときこうしておけば…」
なんて考えるのは時間の無駄だと思う。
ただ、
私の「あのときこうしておけば」は
「がんは自分とは関係ない」と思っている人に
少しは価値があるかもしれない。
聞いてください。
私の「あのときこうしておけば」
私は毎年、近所の病院の人間ドックに通っていたのです。
普通のコースに、婦人科の乳がん・子宮がん検診もつけていたんです。
ただ、
去年だけ人間ドックに行かなかった。
コロナ禍で必要以上に病院へ行きたくなかったし、
謎の体調不良で内科にかかっていたので
基本的な検査はしたからドックは不必要と言われた。
「気になるなら婦人科だけ受けたら?」
と、言われていたのに受けなかった。
9ヶ月通った内科は
炎症の値が高いのがなぜなのかわからないままだったのでした。
ウォーキングをして血糖値を下げようとか
栄養指導を受けて食べ物に気をつけたりとか。
何をしても
血液の炎症の値は高いままでした。
胸の中にしこりに気づいて病院へ行ったとき、
そのとき私のリンパにはがんは見つかっていませんでした。
そのとき、先生が言いました。
「よかったね。リンパに転移していたら厄介だからね。」
今も忘れられない言葉です。
その1週間後、
紹介してもらった病院でMRIを撮ったら
がんがリンパに2つ転移していることがわかりました。
「私のがんは厄介なんだ」
と、ショックを受けました。
夫は何も言わなかったけど、帰り道の車の中で
「もう少し早かったらな」
と、ひとことつぶやきました。
もう一つ。
「去年、ちゃんと検診行っておいたらよかったな」
と、病院でつぶやいたとき、
「その大きさじゃあ、一昨年の検診でもわかったはずだけどね」
と、言われたこと。
ちゃんと評判のいい病院で
毎年検診を受けていたらよかったな。
このことを考えてしまうと今も頭を掻きむしるほどの後悔です。
考えても仕方がないから考えないようにしているけど。
悔やんでも悔やみきれないっていうのは
こういうことなのかなと思います。
私のこの後悔がどなたかの早期発見につながりますように。