マガジンのカバー画像

アカデミー賞

90
アカデミー賞関連の記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#映画

【ほぼ毎日オスカー】ウーマン・トーキング(第95回アカデミー賞脚色賞受賞)

 第95回(2023年)のアカデミー賞受賞作品の中ではダントツで好きなのがこの作品。
 サラ・ポーリーがオスカーを獲得したのが嬉しかったというのもあるのですが、出演してるのが好きな俳優だったり、あと音楽もめちゃくちゃいいですね…。

 この作品はネタバレなしで観ていただきたいので、もし観てない方は、あまり内容を調べずに観て欲しいです。

【第97回アカデミー賞】主演/助演男優賞の予想 vol.1

【第97回アカデミー賞】主演/助演男優賞の予想 vol.1

 第97回アカデミー賞の予想特集第1弾の続きです。

 本日は主演男優賞/助演男優賞の予想です。

主演男優賞ダニエル・グレイグ

 マッチョなイメージしかないダニエル・グレイグが、『チャレンジャーズ』でも高評価のルカ・グァダニーノ監督にで主演。
 若い男性に溺れる男性役。『君の名前で僕を呼んで』ではシャラメたんとアーミー・ハマーを見事アカデミー賞候補に送り込んだこともあり、期待は大きい。

レイ

もっとみる
アカデミー賞を受賞したスポーツ映画/『チャレンジャーズ』公開記念

アカデミー賞を受賞したスポーツ映画/『チャレンジャーズ』公開記念

 『デューン 砂の惑星 PART2』のゼンデイヤちゃん、『ザ・クラウン』で若きチャールズを演じたジョシュ・オコナー、スピルバーグリメイク版の『ウエスト・サイド・ストーリー』で注目を浴びたマイク・ファイストと、旬の若手が出演することはもちろん、ルカ・グァダニーノ監督最新作ということもあり、今季最も期待している作品のひとつが今週末公開される『チャレンジャーズ』です。

 本来ならヴェネチアでのプレミア

もっとみる
【カンヌ映画祭2024】パルム・ドールは"Anora"に/めちゃくちゃ外した

【カンヌ映画祭2024】パルム・ドールは"Anora"に/めちゃくちゃ外した

 第77回カンヌ国際映画祭が閉幕、最高賞のパルム・ドールは、ショーン・ベイカー監督の"Anora"が受賞しました。おめでとうございます!

 早速ですが振り返っていきましょう。

やっぱり星取表一位の作品はパルム・ドールは穫れない 星取表は当てにならないという記事を書きましたが、最も星を獲得した"The Seed of the Sacred Fig"(モハマド・ラスロフ監督)はパルム・ドールを受賞

もっとみる
『関心領域』は心身ともに万全のときに観よう!

『関心領域』は心身ともに万全のときに観よう!

 ジョナサン・グレイザーといえば、『ヴァーチャル・インサニティ』です。

 自分はラジオっ子だったので、『ヴァーチャル・インサニティ』をはじめて聴いたときはこのMVの存在を知らず、ラジオで「何だこの曲!?」と衝撃を受けたのを覚えてます。

 年がバレますが、当時中学生で志望校の合格がわかったタイミングだったので、「何か欲しいものない?」と聞かれて真っ先に答えたのが、「ジャミロクワイっていうアーティ

もっとみる
アカデミー賞を受賞したトニー賞作品

アカデミー賞を受賞したトニー賞作品

 ポップ・ミュージシャンの日本の聖地が武道館だとしたら、クラシックはサントリーホール、演劇・ミュージカルはやはり帝劇でしょう。

 そんな帝国劇場は建て替えのため、2025年2月に休館します。

 改めて見たらクロージング作品は、旧ジャニーズ勢に占拠されてるみたいで、ちょっと微妙な気持ちになりましたが、それはさておき、その作品のひとつが『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』。

 TBSラジオリ

もっとみる
【2024年】これから日本公開予定の注目作

【2024年】これから日本公開予定の注目作

 『異人たち』、ご覧になりましたか!?コナンもいいけど、『異人たち』もね!

 『オッペンハイマー』は公開されましたが、今後も有力作が目白押しです。今年はもっと映画館で観たいです。

4月公開悪は存在しない

 濱口竜介監督最新作。邦画で現在のアカデミー賞有力作品はコレ。4月26日公開。

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命

 3か国合作の昨年のカンヌコンペティション部門出品作品。同じ

もっとみる
ようやく全米脚本家組合賞(WGA)が発表/賞レース脚本賞を振り返る

ようやく全米脚本家組合賞(WGA)が発表/賞レース脚本賞を振り返る

 アカデミー賞授賞式が終わったことにより、2023年度の賞レースがすべて終わったかと思いきや、実は重要な前哨戦である全米脚本家組合賞の発表がされていませんでした。

 その理由はもちろんWGAのストライキによる影響です。

 全米脚本家組合賞は、アカデミー賞にも影響が大きく、由緒ある賞なのですが、やはり「前哨戦」という位置づけが強いことから、今回はエントリーをしなかった作品が少なくありませんでした

もっとみる
【第96回アカデミー賞】受賞者たちの今後の待機作

【第96回アカデミー賞】受賞者たちの今後の待機作

 授賞式から3週間が経ち、来年のアカデミー賞に向けた噂がチラホラ出て生きています。

 フランシス・フォード・コッポラ監督の10年以上ぶりの新作"Megalopolis"やレディガガが出演する『ジョーカー』の続編"Joker: Folie à deux"など…。

 次回アカデミー賞の予想はまた改めて記事にするとして、ひとまず第96回アカデミー賞受賞者たちの今後の予定について見てみましょう。

もっとみる
世代にはたまらない現代のラブ・ストーリー『パスト ライブス/再会』

世代にはたまらない現代のラブ・ストーリー『パスト ライブス/再会』

 第96回アカデミー賞に向けた賞レースで、インディペンデント映画として最後までトップランナーだった作品が『パスト ライブス/再会』です。

 毎年1月に開催されるサンダンス映画祭で絶賛されると、その勢いのまま6月に公開され、ほとんど息切れしないまま、アカデミー賞でも2部門でノミネートされました。

 作品賞にノミネートされた作品で、個人的一位は『オッペンハイマー』ではなくこの作品でした。

数々の

もっとみる
『オッペンハイマー』をより楽しむために頭に入れておきたい3つのこと

『オッペンハイマー』をより楽しむために頭に入れておきたい3つのこと

 ついに本日公開となったクリストファー・ノーラン監督、『オッペンハイマー』。

 「複雑」とも言われる本作ですが、同監督の『メメント』や『インセプション』、特に『TENET テネット』に比べたらそこまで身構える必要はありません。

 ただ『メメント』などと比べて、【1】登場人物が桁外れで、セリフもかなり多いこと、【2】(主に核関連の)物理学の用語が出てくることもあり、字幕で追うとちょっと置いてけぼ

もっとみる
アカデミー賞にノミネートされた舞台が原作の映画たち

アカデミー賞にノミネートされた舞台が原作の映画たち

 Amazonプライムのラインナップに『市子』が加わって、Xなどでぼちぼちレビューがまた増えてきているようなのですが、この『市子』が実は舞台を原作とした作品ということを知っているひとは多くないようです。

 原作舞台は『川辺市子のために』のタイトルで再演となった舞台で、再演の際には『川辺月子のために』という続編も制作されました。

 このあたりのお話はnoteに投稿済みなので上記をご覧いただくとし

もっとみる
第96回アカデミー賞の振り返り/予想を外した部門

第96回アカデミー賞の振り返り/予想を外した部門

 授賞式から2週間が経ち、世間の話題も移ってきていますが、しつこく第96回アカデミー賞についてこすっていきます。

 まずは外した部門の反省会から。

【主演女優賞】リリー・グラッドストーン→エマ・ストーン 主演女優賞はリリー・グラッドストーンがSAGの結果を見て予想しましたが、甘かったです。

 ここで考慮すべきだったのが、SAGでのエマ・ストーンがリリー・グラッドストーンの受賞を心から喜ぶ様子

もっとみる
【第96回アカデミー賞】短編ドキュメンタリー映画賞候補作ランキング

【第96回アカデミー賞】短編ドキュメンタリー映画賞候補作ランキング

 短編ドキュメンタリー映画部門がアカデミー賞に新設されたのは1941年のことで、衣装デザイン賞(1948年)、メイクアップ&ヘアデザイン賞(1981年)、ドキュメンタリー映画賞(1947年)、アニメーション映画賞(2001年)より歴史のある賞です。

 日本ではあまり特集されない部門ですが、今回はじめて授賞式前に候補作を観て、さすがアカデミー賞、侮れないなと改めて感じました。

 これはドキュメン

もっとみる