【B'z】2nd『OFF THE LOCK』
ファン歴22年。独断と偏見でサラッと書いていくB'zのお話。
B'zのオフィシャルサイトで全曲試聴できます。
マインドも進化する
1989年5月21日リリース。
今作から現在まで、すべての作曲を松本孝弘、作詞を稲葉浩志が手がけることになる。前作と比較して、明らかな爽やかさが加味されて、「曲を聴くことによって画が浮かぶ」という感覚を楽しめる1枚になっている。
B'zのライブ(B'zのライブは「LIVE-GYM」と呼称される。)では、キャパの狭いホール公演やライブツアーの前に行われる激レアライブ「showcase」などで、初期の曲がまれに演奏されるのだが、今作の収録曲で唯一『09.OH! GIRL』のみライブツアーで演奏されることがある。
『03.NEVER LET YOU GO』、『09.OH! GIRL』の2曲は、『B'z The "Mixture"』においてリテイクされている。オリジナル版との比較を楽しんでもらいたい。
収録曲
2ndシングル『01.君の中で踊りたい』から始まる今作、個々の曲が際立ちながらも、アルバムとしての世界観はしっかりとまとまっている名盤。
B'zファンで初期の声などに違和感がなくなった方、現在のB'zサウンドの苦手な方などには、このドラマチックな珠玉の名曲たちがとても心地好いはずだ。
PVは、今はなき横浜ドリームランドだそうだ。幼き頃に行ったことがあるので、感慨深いものがある。
ズバリこの3曲!
2020年現在のすべての楽曲の中でも、個人的にはかなり上位に入るほど好きな曲。VHSのみでなかなか観ることが難しくなった映像作品『JUST ANOTHER LIFE』にて、貴重なライブアレンジ版を聴けるのだが、低く見積もっても、「最高」である。
ちなみに、2ndシングルのカップリング曲。
往々にして世間でのB'zのイメージは、「ハードなロック」的なものであるのだが、聴いていってみると実はそれは違うことが見えてくる。
この曲に代表される、B'z独特の一体感のようなものを感じさせる曲が、真のB'zの魅力のひとつなのではないかと個人的に思っている。
ライブでの演奏に向いていそうなのだが、ライブでの演奏はリリース当初から数年のみで、それ以降演奏はされていない。次作収録の『STARDUST TRAIN』のように、満を持して演奏される日を待ち望んでいる。
(2024年追記)
「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」で演奏されました!
(生で聴きたかった)
前述のとおり、今作の中で唯一ライブで演奏され続けている曲。
イントロがはじまり、そしてサビに向けてドラマチックに加速していくあの感じ。これは聴いたものにしか味わえない至極のひと時である。
アウトロがなんだか名残惜しく、のちのリテイク版ではこの切なさは味わえない。フェードアウトで終わる曲は基本的にあまり好みではないのだが、この曲に至っては、フェードアウトだからこそ味わいがある。