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【自己紹介】専門特化ブログとYouTubeを継続したら書籍出版に至りました

はいどうも、こんにちは!

私は国内企業で働く半導体プロセスエンジニアで、平日の早朝や週末を利用して半導体業界に特化したブログYouTubeチャンネルを運営しています、ずーぼと申します。

2022年2月末からブログを、そして同年3月末からYouTubeを開始して、2023年末現在でおよそ2年弱継続しています。
半導体という非常にニッチなジャンルではありますが、世間の注目度が増しているという追い風の下、おかげさまでYouTubeのチャンネル登録者は1万人を超え、さらに2024年には書籍出版の予定です。

このnoteを読んで分かることは以下の通りです。

  1. ずーぼって誰で、どんな人?

  2. なんでブログとYouTubeを始めたの?

  3. ニッチでマニアックなジャンルの情報発信で稼げるの?

  4. どうしたら書籍出版ができるの?

では早速、参りましょう!


1.ずーぼって誰で、どんな人?

何も考えずに作ったアイコン画像・・・

私のことを一言で言い表すなら、「どこにでもいる、いたって普通のサラリーマン」です。

特に何かに秀でている訳でもなく、仕事がよくできるわけでもありません。
強いて特技をあげるとするならば、人と同じことをするのはあまり好きではない捻くれた性格と、多少の行動力と継続力がある点かなと思っています。

ここで少し、自戒を込めて過去を少し振り返ってみます。

◆高校時代

高校は地元の工業高校の情報系の学科へ行きました。

元々は高専(高等専門学校)へ行こうと思い、受験をしましたが撃沈したため、工業高校へ進学しました。

中学校3年生の冬に、同じ県内の多くの生徒が受ける県内共通試験があり、それなりに勉強を頑張って、私が受験しようと思っていた高専のある学科を志望する受験生の中で1位を取っていたにもかかわらず、本番に弱いためか不合格という15歳には少々厳しい経験でしたが、今はいい思い出です。
(この時の県内共通試験の結果は今でも実家にありました・・・)

高校では、電気回路や電子回路、情報技術などの授業や今から思えば簡単なものですが実験などがあって、とても楽しかったです。

郵便局の年賀状配達やファストフード店でのアルバイト、部活ではいわゆる「ロボコン」に参加するなどして、普通科の高校ではあまり体験できないようなことも経験できた点は良かったと思っています。

工業高校や商業高校、農業高校といった職業学科の高校では多くの方が卒業後は就職します。
私も当初はそのつもりでした。社会のことを知らない学生ですから、学歴による生涯賃金が違うことや、就ける職種の違いなど知る由もなく、早くお金を稼げるようになれたらいいな、くらいにしか考えていませんでした。

ただ、電気回路や電子回路などの専門系の勉強は面白く、よく先生に質問をしていました。電気回路を学んだ方ならご理解いただけると思いますが、ベクトル解析や複素解析、微分方程式などの数学を理解しないと、電気回路を正確に学ぶことはできません。

そのため、先生からは匙を投げられた感がありますが、「大学へ行って勉強しろ!」と言われたため、大学進学を考えるようになりました。
確か高校2年生の終わりごろだったように記憶しています。

ただし大学へ行くと言っても、工業高校生が普通科の高校のように数学や英語などの勉強をしっかりやっていたわけではありませんので、センター試験を受けて個別の大学入試を受けて合格できるとは思えませんでした。
(その程度の常識は何とかありました)

そのため大学進学のためには、工業高校などの職業学科の卒業生に対して数名程度の枠を設けている推薦入試で合格して進学するという手にかける他ありませんでした。

推薦入試は大学によって内容がさまざまでした。
一番メジャーだったのが面接と小論文で、他にも大学によってはセンター試験の結果と面接というようなものもありました。

高校時代の成績は悪くなく、危険物取扱者などのある程度の資格試験にも合格し、部活でやっていたロボコンで全国大会へ行けたなどの実績もありましたので、面接と小論文のみの大学かつ、職業学科枠が多いところを探しました。

地元の国立大学は条件を満たしていましたが枠が1名でしたので諦めて他を調べました。隣県の国立大学は枠が6名でしたので、確率の問題と親元を離れてひとり暮らしができるという淡い夢をもって、そちらを受験することにしました。

高校3年生の11月末に受験をして、12月に合格発表がありました。
倍率もそれほど高くなかったため、何とか合格できました。世の受験生は勉強している中、年末年始もバイトをしていました。
今から考えれば、世の中をなめた高校生だったと思います。

◆大学・大学院時代

とある地方の国立大学工学部の電気電子系の学科に入学。
晴れて大学生となり、うきうきのひとり暮らしが始まりました。

ただ、高校で数Ⅱや数Ⅲをやっていないのに、大学ではいきなり線形代数やベクトル解析の授業があり、半分泣きながら勉強していました。
私と同じように工業高校から進学した同級生には単位を取れずに留年する人もいましたが、大学に入ってから仲良くなった賢い同級生の力を借りて何とか単位は取ることができました。

大学1年生の夏休み、実家に帰っていたときに近所の本屋へ行った際、たまたま手に取った本が後にノーベル物理学賞を受賞される中村修二氏の「Wild Dream ― 反逆、闘い そして語ろう ―」でした。中村修二氏は日亜化学工業時代に青色発光ダイオードを開発し、その後カルフォルニア大学サンタバーバラ校の教授になっている方です。

半導体が面白そうだなと思ったひとつのきっかけになったのが、この本でした。その後中村氏の著書を何冊も読み漁り、他にも半導体に関連する本やビジネス書なども読み始めるようになりました。

当時読んでいた本の一部①
当時読んでいた本の一部②

また大学2年生の量子力学の授業を受けて、量子力学はとても難しく理解できていない部分が多々ありましたが、面白いと感じ、さらにその量子効果を利用したデバイスについて興味を持ちました。これ以降、半導体の勉強を徐々に進めていきました。

大学4年生の研究室は、上述の量子力学の講義を担当されていた教授の研究室に入りました。卒論テーマは、「非弾性トンネル電流の基礎理論」。今から思えばお遊び程度ですが、文献や論文読んで簡単なシミュレーションなどをしていました。

ただ理論系の研究室であったため、実際に自分でモノを作って動かしてみたい欲求のため、大学院に進学して違う研究室へ行くことを考え始めました。

いわゆる学歴ロンダリングをしようと思い、旧帝大のデバイス系の研究室を調べ、その中のひとつに見学へ行き、受験もしましたが、ここでもあえなく撃沈しました。

そのため、同じ大学の大学院へ内部進学をして、違う研究室へ異動することにしました。今思えば4年生のときに配属された研究室の教授は寛大な方で異動することにとても寛容でした。ありがたい限りです。

大学院時代ではデバイス系の研究室に入れてもらい、2年間実験と回路シミュレーションを続けました。この研究室に簡易的なクリーンルームがあり、その中でデバイス作成の実験などを進めました。

実験室の様子①
実験室の様子②

修士論文テーマは、「化合物半導体系デバイスを使った回路シミュレーションとそのデバイス作成」でした。ただしデバイス作成は基本的な素子作成までしか間に合わず、2年間の修士課程が修了しました。

自分でモノづくりをして測定して波形を確かめてという作業は深夜ひとりでやりながらでしたが、今思えばこれもいい経験ができました。

◆就職してから

画像はイメージです

就職は国内の半導体関連企業にしました。

就職活動自体はそれほど苦労した思い出はないですが、地方に在住していましたので、面接へ行く移動は大変でした。今はリモートで面接が受けられて羨ましい限りです。

新入社員研修を終えて、半導体工場の生産技術職に配属されて、さまざまな素子のプロセスを担当してきました。


仕事としては主にパワー半導体などの工程立ち上げ、量産品の製品展開や歩留り向上、不良解析等々を行いました。子会社への工程移管も経験しています。

ただこのあたりについては現職でもあるため、詳細は控えておきます。

2.なんでブログとYouTubeを始めたの?

ブログとYouTubeを始めた理由はコロナ禍です。

家の中にいる時間が増えたため、その時間を使ってまず最初に取り組んだのが資格試験の勉強です。
業務に直接関りがありませんが、電気電子の基本的な部分の復習とパワエレや電気機器の勉強を兼ねて電験3種(第3種電気主任技術者)を受験しました。
試験は4科目あり、2020年に3科目受かり、2021年に最後の1科目受かって無事に取得できました。

ただ、分かっていたこととはいえ、資格を取っても自己満足なだけで特に意味はありませんでした。

話が前後しますが、学生時代から株式投資には興味があり、細々とやっていました。その兼ね合いでYouTubeのリベ大(リベラルアーツ大学)は2019年頃から見ていました。

リベ大でよく言われている稼ぐ力を高めるためにさまざまな副業が紹介されていましたので、軽い気持ちですぐにできそうなせどりをやってみました。ただこれが個人的には面白く感じられませんでした(せどり自体を否定する意図はありません)。

そのため、何か他のことをしてみようと思ってたどり着いたのがブログでした。ありきたりな理由ですが、家でいつでも自分のペースででき、記事が資産として溜まる、いわゆるストック型という点はとても魅力的でした。

まず最初に作ったのが上述した電験3種についてのブログです。このブログは自身の体験を基にして市販の参考書とYouTubeの動画を使って独学で電験3種に合格しようというコンセプトでした。

初めての割にはpvもそこそこあり、参考書などの物販とアドセンスで数千円程度の収益が出ましたが、それ以上は望めませんでした。

開始した当時はアフィリエイトの仕組みをよく理解してなかったため、独学で合格するというコンセプトではユーキャンなどの資格関連のアフィリエイト訴求は不可能でした・・・

そのため、資格についてのブログは諦めて、違うものを作ろうと考え、色々と調べることにしました。
YouTubeでなかじさんのウェブ職TVやヒトデさんのヒトデせいやチャンネルに出会ったのもこの頃です。そしてそのお二人が運営されているブログのオンラインサロンであるABCオンラインに2021年9月から入りました。

自分なりに考え趣味関連のものやアフィリエイト案件があるものなどを検討したり、ABCオンラインの方と雑談や会話をしたりして最終的にやろうと決めたのが、本業に関連する情報発信である現在の半導体業界ドットコム半導体業界ドットコムchです。

ブログとYouTubeを並列してやり出したのは、文章と動画の両方あった方が読んでくれる人、見てくれる人に選択肢を与えることができていいだろうと思ったからです。特に自分があまり知らないことを文章で読むよりは、分かっている人が話している動画の方が理解しやすいと思ったためです。

もちろん、YouTubeでも収益化ができるといいなという考えもありました。

こうした内容であれば、過去の経験が活かせますし、情報発信する前も自分で調べたりしていたことです。副業として収益化できるかどうかは不透明でしたが、継続することはできるだろうと思って始めることにしました。

3.ニッチでマニアックなジャンルの情報発信で稼げるの?

ブログのトップ画面

はっきり言ってすぐに稼げることはあり得ません!

稼げないことを認識したうえで始めたため、焦ることなくマイペースで続けることができました。

それでも少しずつブログのpv数とYouTubeのチャンネル登録者数と再生回数が増えていきました。

YouTubeを開始して約半年後の2022年10月にYouTubeに広告を出して収益を得ることができる条件(チャンネル登録者数1,000人以上、総再生時間4,000時間以上)をクリアできました。これによって収益が少しずつではありますが、発生するようになりました。開始した当初は1年くらいでと考えていましたので、前倒しできる嬉しい誤算でした。

YouTubeのトップ画面

さらにブログの方では2023年の2月におすすめの転職エージェントを紹介する記事を作成して、月に片手で数える程度ですがアフィリエイトの発生と確定も出るようになりました。初めてアフィリエイトの発生があったときは、けっこう衝撃を受けてASPの画面を何度も見返した記憶があります。

専門特化のブログとYouTubeの運営については、私なりに試行錯誤を繰り返してきましたので、その手法については別の記事で書いていこうと思っています。果たしてその記事に需要があるかは・・・ですが。

4.どうしたら書籍出版ができるの?

最後に書籍出版についてです。

2022年の12月にとある編集者さんからブログのお問い合わせフォームからメールをいただきました。
半導体についてビジネスマン向けに解説する本の著者を探しており、協力してほしいという旨の内容でした。

お話を伺い、原稿作成をすることで合意しました。
まずは構成を作成して原稿を書き、そして修正を繰り返すという流れで時間がかかりましたが、2023年11月に完成し、2024年1月にナツメ社さんから発売予定です。

書籍の執筆というと個人的には大学の先生とか、著名な研究者をイメージしており、まさか私のように本名も顔出しもしていない無名のブロガー、YouTuberに依頼が来るなんて想像もしていませんでした。

この書籍出版の経緯と、出版に至るまでの詳細についても別記事で書いていこうと思っています。

出版ができた理由を個人的に考えますと、「運が良かった」に尽きると思っています。
それでは再現性がなく身もふたもない話ではありますが、「半導体」について世間の注目度が上がっている中で、ほとんどの人がやっていない半導体についての情報発信を専門にやっているということが重なった結果だと考えています。

私は一応、国立大学で修士課程を半導体関係の研究で修了していますが、そんな人は世の中にたくさんいます。
半導体関係の仕事に従事されている方もいくらでもいます。

ただし、それらに加えて働きながら、半導体に関する情報発信をしている人は世の中に文字通り数えるくらいしかみえません。

そうゆう意味では他の人がやらないことをやっていたためとしか言えません。さらにはありきたりなことですが、他の人がやらないことをやった上での行動力と継続力の賜物なのかなと思っています。

5.これからどうする?

これからについてですが、基本的には変わりません。

ブログとYouTubeを最低でも毎月2本の記事と動画更新をしていきたいと思っています。

実は書籍については、別の出版社さんからも依頼を受けて2冊目も鋭意作成中です。原稿自体は11月に完成していますので、その後の修正を繰り返していく段階です。

それ以外では、このnoteも少しずつ書いていけたらと考えています。
ブログに書くにはちょっと、と思う本記事のように個人的なことや情報発信そのものについて書こうと思っています。

これからも日々の勉強と情報収集を怠らず生活していきます!

最後に好きな言葉で終わります。

「一日生きることは、一歩進むことでありたい。」

日本人で初めてノーベル賞を受賞された湯川秀樹先生の言葉です。
その一歩がたとえ小さな一歩であっても、毎日少しずつ進んでいける人間になりたいものです。


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