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【FXスキャ】逆指しのススメ('A`)
◆前提
これは僕が逆張りスキャで逆指しを使い始めての実体験をもとにした内容になっています。
裁量で損切りができなかったり、急な動きに巻きこまれると損切りできない、みたいな方の参考になればと思います。
◆経緯
僕はスキャを始めてしばらくは逆指しを使ってませんでした。なぜなら、そこそこのナンピンをしておけば、わりと勝てたからです。
ただ、このままだといずれどこかで致命的なほどやられるな、というモヤモヤが胸の内に蠢いてました。
そもそもなぜ損切りではなくナンピンだったのかというと、スキャでは逆張りを中心に考えてトレードしているというのが1つの理由です。
デイトレをやっていたときは順張りで、転換の一波が来たら二波目を観察し、その二波目から転換し始める三波目を獲るというトレード。これであれば、トレンドが裏切られた時点で損切りができるわけです。
しかし逆張りだとトレンドに乗るとは限らず、そこらへんの基準があいまいで、勝率を上げる対策としてナンピンでどうにかできないかと考えてました。
しばらくして、安定のしなさやリスクの高さから考え、ナンピンに頼るのはやっぱりダメだ、となったのです。
もちろん無限ナンピンがダメなのは初心者でも知っていることですが、スキャで、ある程度のナンピン数でならやっていけるのではないか、というのを試してみたかったというのがあります。
結論、“僕には活路を見出せませんでした”と言っておきます('A`)ノ
そこでナンピンに代わる対策がなにかないかと探したところ、固定pipsの逆指しに目が留まりした。
わりとトレード歴だけは長いので当然ながら存在は知ってましたし、デイトレのときはトレンドが崩れるラインに逆指しをセットして使ってました。
ただ、逆張りスキャで使えるのかというのは疑問に思っていて、しかも固定pipsでセットするとなると、これは使い道があるのか、と。上記のような順張りデイトレが体に根付いているのもあって、すっかり盲点になってました。
とはいえ、勝てている方々が固定pipsの逆指しを使っているというのをちょくちょく目にしてますし、なにかしらの勝ち方はあるんだろうな、というのがありました。
デイトレでやってきたことは一旦捨てて、自分なりの勝ちやすいスキャを構築していくためにも、逆指しを使ってやってみよう、となりました。
するとどうでしょう。思いのほか、ハマるではありませんかっ!
エントリーが悪いと続けざまに逆指しを喰らうし、言わば連続で損切りが積み重なっていくのと同じなので、一見するとかなり危うい雰囲気もあります。
ただ獲り返していけるかは、そこから考えればいいことだったのです。これは、逆指しを使ってみないと分からない発見でした。
トレード自体は勝ったり負けたり泥臭いですし、まだまだ色々と改善をしながらやっているものの、逆指しを導入してから日次単位ではもうしばらく負けてません。
だからといって日次無敗でいけるとも思ってません。事故は起こり得るでしょう。たまたまエントリーしているときに発言が出て爆死するなんてこともありそうです。
そうであっても、です。
逆指しにより日次勝率は上がり、安定感が高まり、急な値動きに対する防御にもなる。こんなに素晴らしいシステムがあって良いのでしょうか!?
◆逆指しのメリット
固定pips逆指しのなにがいいの?
トレンド崩れてないのに切られちゃうこともあるよね? それってもったいなくない? 損切り貧乏にならない? 設定した逆指しpipsからあとちょっと待てば反転して利益になるかもよ?
はいっ!
その声も分かりますし、なによりもデイトレ派だった僕が真っ先に言いそうなことです。
ここに書くのはあくまでも「裁量の損切りができない」「通常時は損切りしてるけど急な動きが来るとフリーズして損切りできない」という人向けとなります。
一つのメリットは、
固定pipsで強制的に損切りしてくれる。
これは間違いないですね。裁量で切れない人にとって、かなり強みだと思います。人間、切られてしまえば諦めがつくもんです。頭が熱くなっているときに、冷静になるきっかけにもなるわけです。
これは表面的なメリットで、実は裏のメリットがあります。
逆指しに引っかからないならそれに越したことはないですよね? 誰だってそうです。仮に5pips設定だったとしても、1日ノルマ20pipsとかでやっていたら一発で四分の一が失われます。痛い、これは痛い。
そうすると、どうなるか?
勘のいい方は気づいたかもしれません。
なるべく逆指しに引っかからなさそうなところでエントリーしよう。
これです。逆指しを喰らわずに勝率が高そうなところまで待つ、というのができるようになります。
僕も使い始めて、ああこんな感じになるんだ、と初めて気づきました。待てないトレーダーにとって、どう改善していくか非常に難しい問題だとは思いますが、逆指しの導入により「損したくないから心理的に待ちたくなる」という効果があるのです。
さらにさらに、裏の裏のメリットもあります。
例えば逆指し5pipsで、反転しそうな狙っているラインが複数あり、逆張りでエントリーしようと考えています。そこらへんをタッチしたらエントリーをしよう、としていたとします。
だんだんと迫ってきて、あと2pips程度というところ。
しばらく逆指しを使ってトレードをしていると、ここでなにか思うところがあるはずです。
あれ? これって、早めにここでエントリーして、ラインを貫くことがあっても、そこから3pipsぐらいまでは切られないってこと?
ラインに届かない間際で逆張りが入ってくる値動きというのは、わりとよくあります。トレーダーはラインだけではなく、その前後も含めてゾーンとして意識していることが多いからです。
つまりスキャをやるなら、そのゾーンに近づいた時点でも勝ちの目が出てくるわけです。
強そうなゾーンであることが条件ですが、芯となるラインの手前や貫いたあとでもスキャでのトレードチャンスがあるということになります。
2pips手前でエントリーしてゾーンに反応した値動きで利確、ラインにタッチでエントリーして反発の値動きで利確、ラインを貫いてエントリーでその反動でラインに戻る値動きで利確。
上手くいけばこんなことまでできてしまいます。
最悪でも逆指しを喰らう程度で済むし、そこからの挽回をすれば良いので、これはかなりのメリットと言えるでしょう。
逆指しで防御力を高めたつもりが、実のところ攻撃力も高めることになっていたということになります。
そして一見すると根拠のない固定pipsの逆指しであっても、それをやり続けていると、その逆指し幅でどう勝つか、という思考回路になっていきます。一度決めてしまえば、逆指しの根拠なんていらないのです。
そういうゲームだ、と思いこむことで脳が働き始めます。あとは自分なりの勝ち方を見つけていけば良いだけです。
次のメリットは、急激な値動きに対する逆指しです。
え、なんで? 急激な値動きがあったら切られちゃうじゃん!
それはそうです、容赦なく切られます。いくつかポジションを持っていたら、約定アラートがとてつもない音量で連続して鳴り響きます。
だが、それがいい。
どういうことなのか?
例を下記します。
==========
・買いで1エントリー
・逆指し5pips
・建値から10pipsの急落が発生
・逆指し後、まだエントリー根拠があって再エントリー
==========
この場合、損失は5pipsです。
では、逆指しがなかったらどうでしょうか?
まだ損切りはしていないので、含み損はマイナス10pipsを抱えています。エントリー根拠が続いているからナンピンをし、もし反転するのであれば勝てます。
ただし問題は、反転しない場合です。
急落が発生したとき、さらなる急落が続くなんていうのはよくある話。逆指しや損切りをしなかったら、さらなる含み損を抱えることになります。
逆指しを入れていると、上記の例なら5pips単位での損で済み、ポジションを持っていない間のpipsはスキップできています。
急激に値が動き、もし5pipsを超えた値動きであれば、その超えた分だけ含み損を抱えるよりも得をしているということです。
10pipsどころか20pipsや50pipsが数秒のうちに動いたなら尚更です。一度切られてしまえば、そこから有利な状況で再エントリーができますね。
逆に、急激な値動きによりエントリーしたくなる場面でなくなったなら、しなければいいだけです。
少なくとも含み損を抱え続けたりナンピンをしまくるよりも、かなり有力なものだと言えるのではないでしょうか。
これだけだと、まるで逆指しを入れると得しかないように感じられますね。ハッキリ言って、得だけではないです。損もあります!
メリットとあわせてデメリットについても語っていきます。
◆逆指しのデメリット
デメリットとしては、やっぱりトレンドに関係なく切られてしまうというのはあります。せっかく目線が合ってるし結果も合ってたのに、逆指しのせいで切られてしまった、てな感じですね。
これについてはしょうがないですし、トレンドを把握して狙ったトレードならトレンドが崩れるところで損切りで良いと思います。
続いて、スプレッドによるデメリット。
エントリーした瞬間やその最中、急激にスプが広がって逆指しに触れてしまったというケースです。
これは本当に困ります。あまりにも酷い場合、僕は逆指し注文を取り消します。突発的に広がって切られるなんてこともあるので、事故と思うしかないかもしれません。
事前に分かっている仲値や指標の時間などでは、自信があればそのときだけ逆指しを外すか、普段よりもpipsを多めの設定にしておいた方が良いです。
そして特に困るのがもう一つ。
なによりもの弱点は、ジリジリとした値動きでしょうか。
急激な値動きでのメリットとは反対に、ジリジリと動かれた挙句に逆指しにかかると、だいぶ嫌な感じがしてしまいます。
ジリジリが反転の兆しであれば良いのですが、参加者が少なかったり値動きが鈍いだけで、なんとなく惰性で逆指しまで来てしまうと取り返せなくなる可能性が出てきてしまいます。
せっかくその波で勝とうと思ってエントリーしたのに、ジリジリのせいでその波での勝ち筋はなくなったとなりかねません。
それを受け入れられず、しつこくエントリーをすべきなのか否かは、非常に悩ましいところです。エントリーチャンスのポイントとしては間違っていないので、拾える勝ちなら拾いたくなるのが人間の心理。
サクッと諦めて次の波を待てればいいんですけどね、なかなか難しいですよね。それで死にかけるのが僕です(ノA`)タハー
◆まとめ
もしトレードに取り入れる場合はご注意ください。
上記の例は僕がやっている逆張りスキャでの逆指し活用法となるので、そのままでは色んな問題点が出てくるかと思います。そこからはその問題点を一つ一つ潰していけば独自のトレードになるはずです。
人のトレードをそのまま再現できるならそれに越したことはありません。
僕は、トレードはeスポーツの一種だと思っています。eスポーツもスポーツです。スポーツのプロであっても、全員が同じ能力を持っているわけではなく、持っている肉体でどうパフォーマンスを出すかを考えているでしょう。
性格や性質や資金量や環境もなにもかも違うのだから、同じトレードができるとは限りません。肉体を使うスポーツよりは再現性があると思いますが、どこか無理をしないとやっていけなかったりするのではないでしょうか。部分的には可能でも、全部を再現するのは厳しいのではないかな、と。
人はみんな違うので、それぞれでトレードスタイルも変わるのが自然です。トレードの基本原則を踏まえつつ、一歩ずつ改善していきましょう。
以上、逆指しについてでした!
なにかしらの参考になれば幸いです('A`)ノ
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