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子どもの国語力を伸ばしたい

国語が苦手な4年息子に国語力を強化させるため、『ふくしま式で身につく!国語読解力』を読んだ。中学受験用の国語読解力をつけるための本だ。

息子の国語力の低さについては小1の頃から悩んでいて、夏休みなど、長期の休みの度に強化特訓をしてきた。
その甲斐があってか、小3ぐらいになると学校のテストは漢字以外ほぼほぼ満点が取れるようになって安心していた。

しかし、塾(浜学園)の国語が、まあ出来ない。公開学力テストで点数が取れない。
大得意な算数に比べて偏差値が10以上開きがあり、ちょっと対策した方が良いんじゃないかと思って、本屋で見かけたこの本を手に取った。
まあでも、そりゃそう。大人でも時間内に正しく読めんだろーが、と思うような長文が出る。学校の何倍だろうか。
基本的に浜学園のテキストは優秀なので、浜学園のテキスト以外はやらなくて良い!と世間では言われているようなので、あまり余計なことをするのはな…と思いつつ、テクニックを取り入れたいなと思って。

私自身はずっと国語が得意だ。しかし、国語の勉強はほとんどしたことがなく、なんとなく昔からできてしまうので、逆に国語のテクニックに注目することが今もほとんど無い(この文章もそう、大丈夫なのかな?という不安が常にあるものの、褒められることが多いのでおそらくは大丈夫なのだろう…という謎のボヤッとした自信)。
だからこそ、教えるのはいつもなかなか苦労する。

そんな私にこの本はかなり良かった。

『ああ〜!!!そうそう!文章はそういうの気にしなきゃダメなんだよ〜!』

と思うようなことがテクニックとしてたくさん書いていて、確かに〜!と色々と無限に納得。
でも逆にこのなんとなく、無意識に意識できていることを言語化してまとめると、こうも難しそうな勉強になってしまうのか、ということにも気付かされて、何だか少し恐ろしいような気持ちにもさせられた。
もちろん分かりやすいように完結にまとめられているのだが、言語化されてテクニック的にまとめられると、複雑に感じた。

また、『読書量信仰』は違う!と冒頭ではっきり書いてたのがよかった。うちの子は国語力が低いのもあり、小さい頃から読書を勧めていたせいか、今では普通に本好きになっているものの今の状態なので、なんとなく『読書量だけで勝手に国語力がつくというのは違う…?』と感じていたので。

『多読』ではなく『精読』が国語のテストでは必要であり、結局は論理的思考をいかにできるかというのがポイントである、というのはかなり納得感があった。
明らかに読書量がかなり多く、本好きと思われる大人がおかしな誤読をしていることはよくあることだし、そもそも読んでいる文章の質の問題もあり、その『質』を感じられるかどうかも大事なのかもしれない。

少し引っかかった点としては、会話力が国語力になる…という点だ。私は正直、話すのはかなり苦手で何言ってるのかさっぱりわからない……と言われがちだが、文章を書く、読むのは得意な方だ。
親との会話が国語力を育むという点にも、疑問。私は3歳ごろまでまったく話さなかったし、親との会話については常に暴力の危険性があったので、無駄な会話はしなかった。実家に絵本もたくさんあったかと言うと、多くはなかった。
もし文章力を育んでくれたものがあるとしたら、数多のRPGゲームかもしれない。幼稚園ぐらいの時にはもうFFや、天外魔境、ロマサガ、聖剣伝説などをプレイしていた記憶がある。
幼稚園の時、マリオカートをするような近所の同級生はいたが、誰もRPGをしていないのを当時はかなり不思議に思っていたし、そんな同級生に無理やりソフトを貸しても、何故か皆最初の目的地にもたどり着けないのが二重に不思議だった。
しかし、自分に子供が出来て、自分こそが異質な奴だったことを真に理解する。そもそも幼稚園ぐらいの年齢の子で、文章がまともに読める子はかなり稀だ。

少し脱線した。この人が言う、会話力が国語力になるという話は、一般論としては正しいのだろう。
ただ、なんでもそうだが、自体験と違うことが書いてあるとなにか言いたくなる、という。
ただ自分は平均的なラインからズレた人間だってことも嫌というほど自覚もしているので、気持ち的に言いたくて何かベラベラと主張してるけど、普通に無視して欲しい。ゆるして。笑

この本、実践的な問題も多いのでそれらをすることで、国語の回答の『コツ』のようなものがかなり掴めるんじゃないかと思った。
読解力なり、記述力などに自信が無い大人にも十分オススメできる本だと思う。


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