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OMO/DXは全てユーザーのためである

マーケティング業界の人に限らず、去年後半から今年にかけて耳にすることが増えたOMODXという言葉。そもそもどういう意味なのか、を改めて整理すると同時に、見失いがちな視点と本当に重要なことは何なのか再度整理していく。

1.ここ1年の超バズワードとなったOMO/DX

OMO:「Online Merges with Offline」の略。元GoogleチャイナのCEOの李開復(リ カイフ)さんが提唱して広まった言葉。 日本語訳をするとオンラインとオフラインの融合となるが、もう少し平たくいうとと「オンラインとオフラインを切り分けず、一体のユーザー行動として捉え、それをオンラインの競争原理(ABテストやデータ管理など)から考える」という概念である。

DX:デジタルトランスフォーメーションの略。企業がデータやデジタル技術を活用し、組織やビジネスモデルを変革し、価値提供の方法を抜本的に変えること。もう少し平たくいうと「デジタルを活用して企業が変革を起こすこと」となる。

2.OMO/DXを推進する時の注意点

こういった最新のビジネスワードや手法が出てきた時に起こりがちなのが「とにかく導入してみよう!とやってはみるもののよくわからず終わってしまう」問題。こういった手段の目的化(やること自体が目的になってしまう状態)は個人レベルでもよく発生してしまう事象だと思うが、企業がこういったことを繰り返していると、中途半端になり完全に取り残されてしまう未来が待っている。

OMOやDXでも「とりあえずデータを貯める基盤を作ろう!」とか「オンラインで注文できるようにするぞ!」とか、具体的なことから入ってしまい、データを貯めたけど使い道が...、注文機能作ったけど誰も使わない...といったことが良く起こってしまっているのではないかと思う。

3.その変化はユーザーを幸せにするか?

2で話したような失敗が起きることは多々あると思うが、理由は「ユーザーにとって良い変化なのか?何を提供できるのか?」が定まっていないという1点に尽きる。

データを貯めるにしても貯めたことで「ユーザーにとって○○というメリットがある状態を作る」というGOALを定めてはじめて、どんなデータを貯めるのか?どう活用するのか?を考えることができる。

改めて整理すると、ちゃんと自分たちのビジネスモデル・サービスの内容を嚙み砕いて理解した上で、OMO/DXを進めることで「ユーザー行動のどの部分を変化させることができるのか、その変化はユーザーにとって幸せなのか」を考えていくことが重要である。これはB to Bの会社でも変わらない考え方だと思う。

自分自身もOMOを推進するということを仕事のメインとしているが上記に書いたユーザー目線を忘れないように、というか第一に考えて設計をしていきたい。

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