見出し画像

Sonic Youth

昨日ニューヨークでサーストン・ムーア+リー・ラナルドのデュオに、ゲストのスティーヴ・シェリーが加わったex.Sonic Youthの3/4が集結し、長い即興ノイズセットを披露したという(トップ画)。この報には静かに興奮&高揚させられたけれど、しかし、やはりここにキム・ゴードン不在の大きさを、短い動画しか観れていないけれども大いに感じた次第。解散の理由はにんともかんともな、なんでそれなのよとその時も今も思う訳だけど、キムの今のソロでの充実っぷりをみるとねえ…(久しぶりに翻訳野中モモさんのGirl In A Band読み返そう)。

ちょっぴり(大変長くなりそう…)昔話をこれ聴きながら。そういう人は多いと思うけれど(わたくしも御多分に洩れず)、ソニックユースを知る/聴くきっかけというのはニルヴァーナのブレイク以降。幾つものオルタナティブ/グランジと呼ばれるバンドを聴く中でも突出した魅力とかっこよろしさに直ぐに気付かされ。やはり(?)、女性ベーシストは強烈に惹かれるものである(HOUSESIDEAYAさんも然り)。10代半ば位の頃は家の近所の幾つかのCD屋が全てで、欲しいものが殆ど見つからないもどかしさはそれはものすごかった。それから数年後、Xでもよくポストしていたけれど、初めて行ったタワーレコード新宿の「SONIC YOUTH」コーナーでの興奮は今も鮮明に憶えている。それまで輸入盤という概念というか、近所にはほぼ国内盤しか置いておらず、「GOO」以前のインディ盤を肉眼で見かけた事がなかったのに、ここには(夢の)Daydream NationにSister、E.V.O.Lなんかがずらりと並んでいたんですよ。手持ちが少なかったので確か2枚位は買えたのかな?確かE.V.O.LとSisterを買って帰ったんじゃなかったかしら。これはほんと嬉しかった。ジャケット/インナーを愛でる様に眺め、読んで、聴きまくったものです。20代前半頃にお付き合いしていた人に(あくまで雰囲気です)、サーストンやバッファローのムーグさんに似てると言われ(それが理由だったのだろうか…)、というところから付き合うに至ったという奇跡。彼女の家に行ったら面出しで「DIRTY」のアナログ、サーストンのソロ「ROOT」が飾られていた事。SONIC YOUTHのライブを観れたのはたったの一度だけ。場所は新宿。その時の記憶、誰と言ったのか(その恋人だった筈)とか諸々ほぼ何もないに等しいのだけれど(切ない…)、一つだけ強烈に憶えてるのは、巨人サーストンの圧倒的存在感。もう比喩でもなんでもなく、壁がギターノイズを撒き散らしているかの如くだった。そして兎に角かっこよかった(それだけは憶えている)。

活動歴の長さ、それに比例してのオフィシャル/アンオフィシャル/課外活動/ソロ等その全てを網羅なんて出来る筈もなく、とっくにそこは放棄してしまっていたけれど、スタジオ録音盤で、且つ国内盤(大鷹さんの愛漲るライナーが読みたいもの)が出ているものは今もしっかりと手元にある。そして個々に素晴らしい瞬間/楽曲はあるんだけれど、それを語り出したら何万文字になる事やらなので、掻い摘んで幾つか簡潔に、箇条書きレベルでピックアップしてみます(わくわくする)。


最初期の混沌とし過ぎている作品群は、後に好きになってはいくんだけど、やはり当時は少しハードルが高かった。リリースの時系列順でいくと「E.V.O.L」はとても重要。ここにほんのりと内包されたポップな側面を見逃さなかった若かりし頃のzu-hause。新宿タワーで買った思い出の輸入盤。インディーラストにして金字塔的アルバム、「Daydream Nation」冒頭のTeenage Riot〜Silver Rocketの神懸かり的な流れよ。Silver RocketというとNight Musicに出演した時の演奏と映像も脳内で即再生出来る程にいかしていた。その後演奏するI Wanna Be Your Dogも含めて。これです↓

「GOO」と「DIRTY」の2枚は特に聴き込んだ。青春時代にこの音とジャケットはやはり特別感半端なし。DIRTYリリース時、クロスビートの表紙と裏表紙が共にソニックユースで、「そにそにくゆくゆうすうす」はこの年のおれ流行語になる程。「Washing Machine」のTシャツを着たいと思うも一度も袖を通せてない買えていない。今年こそはと毎年思うのだが。同時期にリリースの、リタ・アッカーマンによるドローイングがジャケットにあしらわれたサーストンのソロ、「Psychic Hearts」は、本体ソニックユースよりも真っ当なロックンロールを奏でていて当時は少し物足りなさがあった。インナーのサーストン幼少時の写真がもう立派なサーストンでとても良かった。あ。変名Ciccone Youthはジャケも音もビデオもやりたい放題で大好きだった。キムが歌う「Addicted To Love」のビデオもにやにやしながら観て(ハモって)いたし、「Starpower」7インチのサーストンの真似もしたした。Asunaくん(嵐くん)も何処かでこれしていた記憶がある。いつか一緒にこれで写真撮りたい。

ソロといえば、キムのX-girl。X-girlを買って着る事はなかったけれど、以前付き合ってた人のアウターを貸してもらってよく着ていた(お気に入りだった貰いたかった)。X-girlを特集する雑誌、SWITCHやH等は今も切り抜いてとってある。Purpleとかは今も憧れ凄い。キムの「KIM'S BEDROOM」はディスプレイしてます。あと、キム画伯によるメルツバウ秋田昌美を描いたTシャツも持ってます。SWITCHやHでキムとBOREDOMS/OOIOOヨシミの対談も最高なのよな。親子の様な姉妹の様な関係性が滲み出ていて、2人の会話大好きだった。クロスビートでサーストン(DAMや暴力温泉芸者のTシャツ着てるおやじサーストンかわいい)が当時まだ生まれたばかりのココちゃんと写ってる写真もほんと愛。でこれはバサラブックスで買ったやつ。「I AM NOT BECK」T欲しい。kazak、それからGINZAにて連載もしてるあぎーちゃんが以前描いた「ミックジャガーの様な唇を持つ」サーストン画も最高。サーストン+ローレン・コナーズのスプリット7インチのジャケットのドローイングはX-girlのRebecca Odes。これもずっとディスプレイしてます。「Sunday」の7インチのMark Borthwickによるジャケットも大好き過ぎる特に裏ジャケ。



当時タイムボムで時々通販してたのだけど、そこに同封してくれていたタイムボムの人達が作っていたチラシはほんと重宝した。その時だったと思うんだけど、ファンジン「Sonic Death」も確か入荷していてここで買っていた筈。残念ながら今は手元にないのだけど、唯一手元に残っているのはどの号だったかの付録のバッヂだけは部屋のどこかにある筈。このファンジンのPDFはソニックユースのオフィシャルで閲覧可能。パレシュタインやロイヤル・トラックスなんかを表紙に起用したりねえ…と、勿論Washing Machine以降の作品も思い入れあるのはたくさんあるけど今日はこの辺で。今度はキムも含めて演奏して欲しいなと本気で願っています。

ライナー読む為に引っ張り出し

いいなと思ったら応援しよう!