【DQ11】つらい

RPGのデファクトスタンダードと言われなくもないドラクエシリーズの
現在を知っておくことのみを目的としてDQ11をセールで買い、恐らくは
終盤近くまできた。あらゆる意味で安心安全、教科書でしかない展開と
完成度で一貫しているのは素晴らしいと感じている一方で、その先が
容易に予想されうる範囲から一切外に出てはこない虚しさがついてまわる。
しかしドラクエだからそれでいいはずで、意外性など他のタイトルに
任せておけばよいと思う人がほとんどだろうなと考える。

ただ毒の沼から現れたグールにも等しい老害然のおっさんがこういう
ものに改めて触れたところでその光はあまりに眩く、勇者とお告げを
受けた一行は怪しい宗教法人のそれにしか見えず、彼らを捕らえようと
する側へ肯定感が湧き、魔王がひとたび勇者を打ちのめす様はカタルシス
すら感じてしまい、ストーリーを通して連続する感情は独裁体制が
敷かれた城下町である程度の生活を保証され、ただただ今の生活が
続けばまぁ良いのだと感じる下衆な一般市民のそれと同一であった。
もはや名作と言われるゲームに反発する中学生を大いに下回る。
もうよい世界は滅ぼそう

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