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8月投稿シリーズ、一区切り

(序)でお伝えしました通り
「Favourite Game Music Introduce」の8月お蔵出しシリーズは
ひとまず一区切りをつけました
予想外のイレギュラーで公開タイミングの変更があるなどしましたが
これでほぼ
「Favourite Game Music Introduce」として公開していきたいものは揃ったかも知れません

間にちょこっとシリーズを続けてはいますが
現在ではオルゴールっぽいイメージ感がする作品を扱っているので
自然とPSGやFM音源を使った曲が増えていく訳ですが・・・


Favourite Game Music Introduce Vol.11 [ORDYNE]

まずはお詫びからはじめなければならないのですが
去年の12月時点で
「Favourite Game Introduce」の制作をうたってきたものの
その実現を断念する旨を改めて伝えなければなりません

憶測を色々出される方々もいると感じますが
最大の原因はやはり当時のプレイ環境が構築できないこと
思い入れの強い作品ほどこれが大きな障害として出てきます
実際同様の要因で「がいでんあそび」や「じーだらあそび」も中断している訳で
これも重ねてお詫びいたします

改めて
「Favourite Game Music Introduce」 Vol.11 [ORDYNE]について

ORDYNE(オーダイン)は1988年に発表された
コミカル横スクロールシューティングゲームです
ナムコのシステム基板であるシステムII第2弾として開発され
アーケードで稼働しました

システムII基板は
前代のシステム基板であったシステムIと比べて
当時最新の技術であった拡大・縮小・回転機能を備え
サウンド面も強化されました
当時のシステム基板としては
一番良作が生まれたシステム基板だったかも知れません

オーダインは
コミカルなキャラクターやメカニックであまり殺伐した描写はなく
サクサク進む感じではありますが
特に回転機能を駆使した仕掛けが楽しかったです

しかしながら
コミカルに描かれたシーンでも
プレイヤーがミスして落下する際や宿敵クボタが敗れて落下する際の描写
エンディングでクボタが残した要塞を泊博士が開発した道具で
必要ない機械を自然の産物に戻す描写等
かなりコミカルらしからぬ強いメッセージが込められていて
このギャップが堪らなく好きでした

肝心のゲームミュージックの作曲者は
今では伝説となった細江慎治(めがてん細江)氏のもの

このオーダインの楽曲はゲーム内容にピッタリで
稼働から1年後に発売された音楽CD「namco VIDEO GAME GRAFFFITI VOLUME 5」は
アルバム完成度が素晴らしいものでした
誤解されると困るので申し上げておくと
オーダインが収録されていたからという理由だけではなく
アルバム構成としても最高峰であったのではないか?と感じています

namco VIDEO GAME GRAFFFITI VOLUME 5

さて
そんな完成度の高いアルバムがあるのにも関わらず
何故「Favourite Game Music Introduce」として制作したいと考えたかというと
簡単に言えば
アルバムが絶版していること、ですかね?
完成されたオーダインパートの構成をいかにして自分が納得できる形にし
一つのタイトルアルバムとして見立てることができるか?
この課題が制作動機でしたが
これもかれこれ10年近く経っている話ですね・・・

結果的には
「namco VIDEO GAME GRAFFFITI VOLUME 5」の完成度の高さを改めて思い知らされ
大敗北(笑)に終わりましたが
怪我の功名で自分が納得できるトラックが完成したことも
付け加えておきます(苦笑)

当初の予定では8/6にスケジュール公開する予定だったのですが
思わぬ誤算があり
「BORDER DOWN -Last Playlist-」以来の8/1公開とさせて頂きました

Favourite Game Music Introduce Vol.14 [DRAGON SABER]

本来
Favourite Game Music Introduce Vol.14 [DRAGON SABER]は
CDメディア2枚で構成されていました
これはDRAGON SABERには裏技(扱いとされるコマンド)があり
コマンドなしでスタートさせるとDRAGON SABERの音楽が始まり
コマンドありでスタートさせると
DRAGON SPIRITのシステムIIバージョンでゲームが進行されていく仕組みでした

DRAGON SABERは単純に続編と捉えてもいいのかも知れませんが
登場人物の中でDRAGON SPIRITと関連を持つキャラクターが
太陽神アーリアしかいない為に
自分としては
DRAGON SPIRITの舞台がその後どうなっていったのか?
という物語であるという解釈をしていました
ゲーム的にもDRAGON SPIRITに似て非なるものであったことで
DRAGON SPIRITとの評価差はあるのですが
そもそも比較対象物ではない両作品であったと感じております

DRAGON SABERもオーダイン同様システムII基板で開発されました
そして
作曲者もオーダイン同様で細江慎治(めがてん細江)氏のものであり
当時好きだったナムコサウンド=細江氏によるものが多いということを
改めて感じます

そもそも細江氏の第1作目はDRAGON SPIRITで
DRAGON SABERは必然的に細江氏が楽曲を担当することになったと感じます
また
DRAGON SPIRITがシステムI基板であったのに対し
DRAGON SABERはシステムII基板であったことから
細江氏が試しでDRAGON SPIRITをシステムII基板でおこし直したもの
というコメントがあります

Favourite Game Music Introduce Vol.14 [DRAGON SABER]は
やはり制作から10年ほど経っているものではありますが
今回YoutubeへのUpを考えた時に
各サイドを独立したタイトルと考えて再構築致しました
このことから
ボス曲の位置を変える
7ラウンド以降の共通する曲目の効果をA・Bで変える
という手法を取ることで
違った楽しみ方ができ
通して聴けることができるのかな?という試みをしています
これにより
DRAGON SABERバージョンは
悪夢になった謎が解けた時の衝撃を
DRAGON SPIRIT IIバージョンは
悪夢を解き放ち静寂に向かうようなイメージを
何とか効果を駆使できたかな?と感じます

実際
今回の8月シリーズにおいては
細江氏の楽曲2つでしめ、
DRAGON SPIRIT IIバージョンにおいては
今回のトリ、
として考えていたので
これで一段落ついた感はしていたのですが
結局トリは違うタイトルとなりました

Favourite Game Music Introduce Vol.09 [RADIANT SILVERGUN]

3年前での8月シリーズにおいてさわり話をさせて頂いたRADIANT SILVERGUN
この作品においては
従来のアーケードの常識にとらわれてしまうと中々クリアできない要素がある一方で
チェインボーナスといったハイスコアを狙うには非常に面白いシステムが導入されました
レベルアップを図るにはこのチェインボーナスを積極的に狙う必要があり
アーケード版においては当時相当難しいタイトルであったと感じるとともに
パターンを事細かく固めなくてはならないことから
シューティングの姿をしたパズルゲーム(苦笑)という感想を当時持ちました
そのため
このゲームに向き合うにはセガサターン版の発売を待つことになりました

セガサターン版にはサターンモードがあり
アーケード版での分岐選択が廃止され
全てのステージを進むことになりました
それだけではなく
音響やイベント演出が加わり
アーケード版では理解しずらいストーリーの流れが分かるようになりましたが
実際は
そのストーリーの重さがこのゲームを余計に重々しくさせ
とっつきを悪くさせてしまったところはあると感じましたが
ゲームにおいてここまで重たいテーマを取り上げている作品はないので
頭に残ることとなりましたね
但し
メタルブラックと比べてマクロ→ミクロな感じは未だに感じます

RADIANT SILVERGUNの作曲者は崎元仁氏
氏の作品は全てを網羅しているわけではなく
蒼穹紅漣隊が初遭遇でした
しかしながら
蒼穹紅漣隊の楽曲はすんなり入り
RADIANT SILVERGUNの楽曲もかなり頭に残る曲であったことから
やはり「Favourite Game Music Introduce」としてみたかったのです

RADIANT SILVERGUNはMDの際
サントラと自編集したCDドラマ
という
2つのバージョンを作成していましたが
「Favourite Game Music Introduce」にするには
CDドラマ構想をやり直したいということは決めていました
MDで編集したものは一度メディアファイルにしたものの
自分の腕では音楽と音響をうまく切り離すことができなかった為
長いこと断念し
サントラとして「Favourite Game Music Introduce」化しました

しかし今回
Favourite Game Music Introduce Vol.14 [DRAGON SABER]の
練り直しをしている際に
ミキシングアプリの存在を思い出し
アプリをダウンロードして並行作業をしていたところ
予想より早く作成できたことから
Favourite Game Music Introduce Vol.09 [RADIANT SILVERGUN]として
スケジューリング公開させて頂きました

何故トリにこれを選んだか?については
崎元仁氏がエンディング及びスタッフロールで付けていた曲名から
やはりトリとしたいと考えた結果です

サポートしてくださる方お待ちしております