見出し画像

❲幻想即興曲❳ショパンの想い

画像1

(フレデリック・ショパン:1810〜1849−実写真)

大ヒット曲!“幻想即興曲”

どんな、音楽嫌いな人も、大好きな曲です。

これだけ詩情溢れる曲を聞く度、心も周りも、美しい海となるようで…

この曲が聴こえてくると、足早の人まで歩速を落とす。最後まで聴いていたいからでしょうね。

 だが、生前、ショパンは、曲想が二人の音楽家の作品に似ているという理由から公にしたくない為、出版を断念。その代わり、この曲は、デステ男爵夫人に捧げられています。

「似ている」と言われる音楽家と曲。

 イグナーツ・モシェレス(1794〜1870) [即興曲(作品89)]  
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン(1770〜1827)[ピアノソナタ第14番“月光”第3楽章]  

 実は私も、“ヘタの横好き”ながら、多少ピアノをカジッた経験から、聴けば「ここかね…」と、理解はできるものの…

 “でも、歌(詩)は、同じかしら”あくまでも、音楽とは、歌(詩情)あってのもの!

洋楽器の“ドレミファ〜”加えて半音上がり下りの範囲で、似た箇所自体、有り得る偶然と、思うのです。

 でも、繊細で完全主義者のショパンとしては、世間は許しても自分は許さないと、言うところであったのでしょう。アカデミックにも見受けられますから。

 ところで、ショパン自身、病弱でも、日常的にはかなりキッチリしていたと、伝えられています。

 よく聞くところの、芸術家って、日常でも感情任せで生活する人が多い。いきなり、思いつきで約束を破るとか等…指導者となれば、「これは…」と感じた教え子さんに対し、予定以上に時間を掛けて指導をしたり、我が家に起き居させたりとか、色々なエピソードがありますね。それに比べ、ショパンも生粋の芸術家でありながら、指導中は、料理タイマーを側に置き、レッスン時間を厳守している。

ショパンの即興曲

第1番∶1837年(出版1855年)作品29

第2番∶1839年(出版1840年)作品36

第3番∶1842年(出版1843年)作品51

第4番∶1834年(出版1855年)作品66】「幻想即興曲」

尚、ショパンは、遺言で、「生前、出版されなかったものは全て燃やすように」と、言い遺しています。音楽魂とて、かなり、壮絶な…と、感じさせられました。が、ショパン遺作の出版権利を持つ、友人J・フォンタナにより、1855年に出版され、絶大な人気を博しています。

 自分なりに、時(昔)を手繰り寄せてみるたび、最も感じ取れそうなショパンの血潮…

         瞳を閉じて……プヨンでした🙇

 

     


いいなと思ったら応援しよう!

プヨン
未熟ながら、これを励みに精進いたします。 有難うございました👮