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カンボジア政権とFaceBookの対立

シンガポール衛星ニュースchannelnewsasia6/29
6月29日、カンボジアのフン・セン首相は「これまでFaceBookを使っていたが、もう使わない。これからは、TelegramとTikTokにする」と宣言しました。
 理由は、FaceBookはフン・セン首相の暴力的な内容の投稿を認めず、アカウントの6カ月停止を決めたからです。


フン・セン首相は、世界で最も長く在任した指導者の一人で、38年間政権を握っています。
フン・セン首相は、これまでFaceBookを通じて、反対派への煽ったり、脅したりするための手段に使ってきました。
世界的人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は「権威主義者が暴力を扇動するためにソーシャルメディアを利用すると、現実世界に多くの被害が生じるため、危険は大きい。すでにカンボジアで何度も見てきたことだ」と述べています、
フン・セン首相のFaceBookアカウントには1,400万人のフォロワーがいますが、ファンの大部分が「クリックファーム」(いいね!を販売するデジタル仲介業者によって管理されている偽ユーザーが多数いると言われています。


フン・セン首相がソーシャルメディアの軸足を、ロシアのTelegramと中国のTikTokにうつすのは、西側から離れ、中国とロシアへ向かうという、過去20年間のカンボジア外交政策のより広範な軌道を反映しているように見える


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