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「ZoWの菊池って誰よ?」な話

とある青年の話です。
彼は、就職も決まらないまま大学を卒業し自宅で引きこもっていました。
当時付き合っていた彼女にも大学卒業と同時にフラれ...
希望もなく絶望の淵に立たされていました。

「今まで何をやっていたんだよ、俺は」
「社会人になんて俺がなれる訳がない」
死にたい

後悔...
出口のない真っ暗なトンネルに迷い込んだ気分でした。
まともに就職活動なんてしなかったために進路を相談する大人も周りにいません。
父親は自衛官で仲が悪く、話すことは滅多にありません。
そんな父が無言で一冊の本を渡してきました。

自衛隊の入門書です。

愛情表現を知らない当時の父の愛情だったのかもしれません。
母の前で暴れる父を幼少期から部屋で震えながら見ていた彼は、

「こんなクソ親父になんて絶対になりたくない」

と自衛官=父という訳の分からない錯覚に陥っていました。
彼にとっては父から渡された本が、

「お前はもうこれしかないんだよ」

と語りかけているようでした。
選択肢も可能性も閉ざされたように感じた彼ははこう思います。

俺は一人ぼっちだ...


冒頭から「何の話やねん」って思ったかもしれませんが、
あまり気にしないでください。

みなさん、はじめまして。
菊池です。
北海道札幌を拠点とするクリエイティブチーム「ZoW」の代表をしています。
https://twitter.com/kikuchi_zow

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ZoWってなにやってんの?

動画作ったり。

動画作ったり。

クラウドファンディングやったり。

クラウドファンディングやったり。

ECサイト運営したり。

映像コンテンツ制作からクラウドファンディングのプロモーション設計まで幅広くサポートし、個人や企業の「できない」を「できる」に変えることが僕たちのミッションです。

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...って想いでZoWをやらせて頂いてます。

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わー。
(おふざけが過ぎました、ごめんなさい。)

幸せの定義

モーリス・メーテルリンク『青い鳥』:
なんだ、あれが僕たちの探していた青い鳥なんだ。
僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ。   

ちょっとここで真面目な話を。

皆さんにとって幸せってなんですか?

よくこんなフレーズを耳にします。

「お金持ちになったら幸せ」
「結婚したら幸せ」
「美人になれたら幸せ」

ひろゆき風にいうと...

「それって他人の幸せですよね?」

お金持ちになったら〜とかが本気でその人の幸せの場合もあるかもしれませんがほとんどの場合は他人から刷り込まれた幸せだと思います。

幸せって何個あってもいいし、
大それたことじゃなくてもいい。

あくまで僕のいち解釈になりますが

幸せとは「自分の幸せが何なのか」をちゃんと定義付けする


それが重要なことなんじゃないかと僕は思います。

章の最後に最近あったとあるエピソードで締めくくろうかと思います。

約1年前の話です。
アオドリの前身が『暮らしとカノジョ。』だったんですが、
その当時の運営メンバーの中に映像クリエイターを志すオムラハヤトっていうやつがいました。
彼は映像系の専門学校に行っていたのですが、訳あって学校をやめることになりました。
結局彼は昼間は小さな撮影の案件を個人で受け、夜は交通整備のアルバイトをしながら生活をしていました。
そんな中、ZoWの忘年会でいつも撮影をお願いしているカノウチタイチ君とハヤトが出会いました。
タイチ君は当時個人でフリーのカメラマンをしていましたが関わっている取引先やクライアントは凄いところばかりで勢いのあるカメラマンでした。
忘年会の出会いをきっかけにタイチ君の撮影現場にハヤトを連れ出してもらう機会が増えていきました。
ある日、タイチ君からこんな相談を受けました。
「ゆーすけさん...ハヤトをうちの会社に入れてもいいですか?」
タイチ君は法人化をする際にあたってハヤトをぜひ会社に入れたいと申し出てくれました。
「タイチ君になら安心してハヤトをお任せできます」
僕は即答でした。
数ヶ月後...
ハヤトから一本の電話がありました。
「菊池さん...僕今ものすごく楽しいです。自分の世界がどんどん広がっていってる感覚です。本当に菊池さんのおかげです。ありがとうございました。」
恥ずかしながら、電話を切ったあと僕は泣いていました。
僕にとって心から幸せの瞬間でした。
タイチ君、本当にありがとうございました。

▲タイチ君(株式会社3b代表取締役)
https://twitter.com/taichi9262

▲ハヤト(株式会社3b 映像クリエイター)
https://twitter.com/omu_0912

僕がアオドリやZoW Media Labをやる理由

だいたいの方はお気づきかと思いますが、
冒頭のとある青年というのは僕です。

20代前半のときに痛烈に感じた孤独と絶望。
僕よりもっと壮絶な人生をご経験の方は山ほどいると思いますし
悩みレベルも弱かもしれませんが...
僕なりに当時はけっこう本気で落ち込みました。
あのときは生きる気力が湧かなかった...多分あれが鬱っていうんでしょうね。
(あ、自衛官は素晴らしい職業ですよ。立派な方も沢山います。)

自分の周りに手を差し伸べてくれる大人や、
気軽に話せる近所のお兄ちゃん的な存在がいたら
俺の人生もっと変わっていたかもしれない。

そんな経験と思いを僕がしたからこそ、

若い人たちにチャンスやきっかけを与えて可能性を広げてあげたい

そんな思いで、アオドリやZoW Media Labをやっています。

人生が変わるきっかけのほとんどは人である。

僕はそう思っています。
大学卒業時、自宅で引きこもり外に出て人と話すのも恐怖で

「社会にでて仕事なんて...そんなん絶対できない」

って当時は病みモードでしたが
今は一応組織やコミュニティの代表などもしています。
振り返ってみると、人に救われてきました。
僕の人生が好転したのは、今まで出会い助けてくれた人たちのおかげでした。
本気でそう思います。

『サマーウォーズ』栄おばあちゃん:
いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから

居場所があって。
いつも誰かがいる。
一人ぼっちじゃない。

コミュニティってそれだけでいいんですよ、きっと。
(そのそれだけを維持継続するのがコミュニティ運営の難しいところなのですが...)

最後に

ここまで読むのに疲れたでしょう。
長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

正直、アオドリに入らなくたっていいです。
もしかしたらあなたにとって他にも最適なコミュニティとか、
もっと良い組織があるかもしれませんし...。
ですが、他の場所でもこれからの一つ一つの出会いは大事にしてください。
人との出会いの一つ一つが奇跡であり、
その奇跡的な人との出会いで人生が変わったりするからです。

どうか、あなたの幸せの青い鳥が見つかりますように。

最後に僕が一番好きな写真を一枚。
いつも、ありがとう。
君たちは僕の生きがいであり、僕の幸せです。

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