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既存のファッションシステムが嫌い

先日よりFear of God ESSENTIALSを数点ですが仕入れました。

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以前から当店をご存知の方は「おいおいどうした??」と思われるかも知れませんが、私なりの理由というか想いは多少あるので、その辺りを軽く書き留めておきます。

【ブランドプロフィール】
Fear of God (フィアオブゴッド)は2012年にJerry Lorenzoがアメリカ・ロサンゼルスにてスタートさせたファッションブランド。彼はDIESEL等でアルバイトをし、独学でデザインを学んだ後にブランドをスタートさせます。ラグジュアリーストリートブランドというような位置付けです。

ESSENTIALS (エッセンシャルズ)はFear of Godのディフュージョンライン(価格を抑えた普及版)ですが、その始まりはカルフォルニアのセレクトショップ「PacSun(パクサン)」とのコラボレーションラインです。

ESSENTIALSという言葉は「必須」や「不可欠」という意味があり(コロナ禍でエッセンシャルワーカーという言葉が普及しましたね)、生活必需品のような位置付けだと思われます。

【仕入れた経緯】
正直なところ仕入れるか否かかなり悩みました。というのも当店のセレクトからはかなり掛け離れたブランドだと感じるからです。しかしながら当店には一般向けなデザインのアイテムがあまりにも不足しており、それが悩みでもありました。

そこで思い出したのがFear of Godのブランドコンセプトのひとつとしてある「No Fashion Show, No Exhibition, No Trade Show (ファッションショーも展示会も見本市もやらない)」です。

正直なところ私は日頃からデザイナーにはもっと自由にクリエーションを行って欲しいという気持ちがありました。
年2回春夏と秋冬に周囲と同じタイミングでコレクションを発表したり、展示会に間に合わせるようにものづくりをしたり、見てくれる人がいるかも分からない大きな展示イベントに出展したり。そんなことをしていたら時間に追われて満足なクリエーションなんて出来ないだろうと。

正直なところ既存のファッションのシステムなんて無視していいと思います。
いつ発表してもいいし、年に何回発表してもいいししなくてもいいし、数点でも構わない。販売方法だってもっと柔軟にすれば良い。

そういう想いからFear of Godの"やらない"コンセプトにはここ最近とても共感するところがあり、それはディフュージョンラインとはいえEssentialsにも共通するものだと思います。

そんなわけで、とにかく既存のファッションシステムが大っ嫌いな店主(笑)には寧ろピッタリなセレクトだという考えに至り取扱うことと致しました。

それではまた。

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