過去の母校の硬式野球部の勧誘はチャラすぎた…今なら?
世間では夏の甲子園もまもなくナンバーワンを決める瞬間を迎える。
私が高校生活を送ったのは実に30ウン年も前。
通っていたのは市内の公立の中堅進学校。
入学後の部活勧誘でそこそこ強い運動部や文化部だと勧誘にも真剣なところがあったが、私が入学した時期、硬式野球部の勧誘が相当チャラかった。全国大会に出たのは1959年の東京国体に奇跡的に出場した程度で甲子園の出場経験こそないが、都道府県大会なら数年に一度は出場できたレベル。その象徴的だったのが入学した年の勧誘のポスター。『県立海空高校野球部員山下たろーくん』のイラストを平然と加工して、
『おらと一緒に野球やるべー!』
のセリフしか載らないものしかなく、『甲子園』の『甲』の字も出てこないレベルだった。中学高校である程度やっていた人で『願わくば甲子園』を目指している本気の連中ならそんなことはどうでもいいかのごとく入部したのだが…
甲子園の『甲』の字がようやく登場するのは高校3年の時。同窓会の役員から、
「硬式野球部の勧誘はたるんでいる!」
との指摘を喰らったらしく、前年度末に発行された生徒会の機関紙にも、
「来年は甲子園に出場できるよう頑張ります。」
と何とか乗った次第。
高校野球をめぐっては昨今の猛暑の連続もあり、
『炎天下でやらせる拷問同然の高校スポーツ』
『真夏にやる事時代が時代錯誤』
『ドーム球場の活用で暑熱対策を推進』
『根性論は昭和まで』
という論調が目立つ。この夏もクーリングタイム導入などの対策が導入されているが焼け石に水のようである。
私が思うに、野球人口を増やすためには昭和の時代の根性論なんか排除して、時には戦術形成にデータドリブン的なものも導入するなど、『エンジョイ』的な振興策を少年野球から導入するしか解決策はないと考える。そういう意味では、過去母校の硬式野球部の勧誘がチャラかったのは『エンジョイ・ベースボール』の流れが求められる今なら理にかなっているかもしれない…
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