刑事ジョンブック(1985)
脚本と演出がうまい映画だという印象があったので
映画を観ながらメモをとりつつ、プロット風に書き起こしてみた
刑事ジョンブック プロット風
アーミッシュの村 父の葬式 母と子が旅に出る
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途中、都会の駅で殺人を目撃する子、間一髪逃れる
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刑事登場。犯人は黒人だった、と子
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捜査するが犯人は見つからず、母子を姉の家へかくまう刑事
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翌日、警察署で犯人が写った表彰状を見つける子
犯人は黒人の同僚だったと知る刑事
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刑事、捜査部長に犯人特定を報告(子供が見ていたんです)、FBIに協力を促す
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自宅の駐車場で狙われる刑事 脇腹を撃たれる
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母子を連れて逃げる刑事 相棒に報告「この事件は捜査部長が絡んでいる」
「時期が来るまで隠れていろ」と相棒
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姉のもとへ捜査部長と犯人がやってくる 刑事の行方は分からない
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アーミッシュの村に到着する刑事と母子 瀕死の刑事
母子の居場所がバレてしまうので病院には行けない、と刑事
(村では余所者である刑事の存在は忌むべきものとして嫌厭されている)
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付きっきりで看病する母 一命を取り留める刑事
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アーミッシュの生活に次第に馴染んでいく刑事 周囲に認められていく
母と子と刑事は疑似家族としての関係を深めていく(母とは恋愛感情も芽生える)
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ある日、署に電話をかける刑事 相棒が死んだ(殺された)ことを知る
捜査部長へ電話「必ずお前を挙げてやる」と刑事
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その帰り、地元の若者に(アーミッシュであることを)からかわれて逆上、暴行を働いてしまう刑事
その情報が警察の耳に入ってしまう
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先の暴力により、翌日村を去ることになった刑事
別れを惜しみ抱き合う母と刑事
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翌朝 村に銃を持った犯人と捜査部長がやってくる
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これまでのアーミッシュ生活で培った知識(場所や道具と仲間)を駆使して犯人を追いつめていく刑事
刑事、敵から奪ったショットガンで犯人の男を殺す 観念する捜査部長
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別れ 村を去る刑事
書き起こして思った点をいくつか。
・アーミッシュの生活に馴染んでいく流れは時間をかけて丁寧に描かれる。
その間、本筋の事件に絡んだ問題はほぼ発展せず、代わって三角関係やアーミッシュの掟、母の葛藤、余所者としての刑事、が少しずつ発展して描かれていく。
・「村にやってくる母子と刑事」が35分あたり。ここまでが第一幕。ミッドポイントは53分あたり「亡くなった夫の服を着る刑事」であろうか。「相棒の死を知る」1時間22分あたりから先がクライマックス。全体尺は1時間52分
・黒人の犯人と捜査部長の他にもう一人、白人の共犯者がいるのだがこの人物の存在意義が不明。名前も覚えられず殺されてしまう。
・銃を戸棚に隠すくだりが前半にあり(母と刑事だけがその隠し場所を知っている)、伏線だと思うのだが、最後にそれが利用されずに終わってしまう。
個人的な妄想にしかすぎないが、最後の戦いで母が戸棚から銃を取り出し、犯人を撃って子(もしくは刑事)を救う(命中しない可能性大)。その結果、子を連れて刑事と共に村を去ることになる。というシナリオのバージョンがあったのではないかと思う。結果が変わったが、伏線だけが残ってしまったというパターンか。(一応、銃の存在自体は暴力について、という話で出てくる)
・殺人を目撃する駅で、子が天使像を見上げると音楽がかかるという意味深なカットがある。警察署で犯人を見つけた時もトロフィーに天使像があって同じ曲がかかる。「神の思し召」的な演出だと思うのだが、なぜかその後一切登場しない。同じく翼を持った「鳥」の存在は映画を通して登場する。
・村人総出で納屋を作る、という有名なシーンがある。ここでかかる音楽がなぜかシンセサイザーで(当時の流行に乗っかったと思われる)自然の中で電気を使わず生活しているアーミッシュと絶妙に合ってない。うるさいと感じた。
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