隅田の花火の花色の移り変わりと八重の額
隅田の花火の花色の移り変わりと八重の額
額紫陽花『隅田の花火』の額の色が株や時期により変わっているのを見ていきましょう!
成長した株の額が開花したところからです。開花後少し時間が経過したくらいのタイミングで白色のものが多いです。
額紫陽花には装飾花と両性花があります。その両性花が開くタイミングと同じくらいに額の色が変化しだします。
それまでは装飾花は白色で、ほんの少し色が薄い黄緑色が付いているか、付いていないかくらいの花色です。
両性花が緑色でまだ開花する前の花と両性花が開き薄い青紫になっているものが混在している株の状況です。
成木の株になると開花のタイミングは日当たりや成長度や花の場所により少しずつ咲くタイミングが違うので、ひと株でいろんな色が同時に楽しめることができます。
よく見ると白色と薄紫色の花が混じっているのがわかりますよね!この後薄紫色の額が更に発色し色の濃さが出ていきます。
最初に色づくポピュラーな白色から。開花後少しでこの写真のように白色になります。
この花色からだんだんとそれぞれの色に変化していきます。まだ若い花という印象ですね!これから1か月弱の長い時間を楽しませてくれます。
ポット苗の白花の様子です。茎も若く上に伸びて勢いがある株です。
花もきれいなウォームな白色です。上品で清廉な感じです。
葉も苗木らしく成木に比べると少し小さく可愛いサイズです。葉の形も鋸型が出ていて美しい紫陽花らしい少し濃い目緑色です。
両性花も少しまばらで、若い苗木がガンバって育っています。
開花前の花を見ていきましょう!
まだ額が開いたばかりで装飾花が黄緑色です。開いて間もない時期なのでこの黄色いっぽい額を見られるタイミングはわずかです。
なかなか見れない額です。薄っすらと額の後ろから黄色いスポットをかざしたような色ですね!
少し蛍光色っぽい色です。
両性花が茎と同じ黄緑色です。開花途中の額も見つけられますね。葉色とのコントラストもきれいです。装飾花のより中心側の花に黄色が残っています。
上の方の花は少し早めの開花したのか、白い花に成長していますね!
次は、ピンク色の花の株です。装飾花にピンク色が強めに出てきています。
紫陽花は土壌の酸性・アルカリ性で花の発色が変わるのは有名ですよね!
この株はアルカリ性の土壌で育ったんでしょう。肥料や土の混ぜ方が少し違ったりすると微妙な変化でも紫陽花の額の色は変わります。
装飾花が出てきている茎もピンク色ですし、両性花もピンク色が覗いていますね!
全体に淡い上品な色ではありますが、装飾花の中央の額に色が少し濃く出ます。
グラデーションが淡い色なので近くによるとよくわかります。八重で微妙な上品な色使いが隅田の花火の魅力ですね。
ブルーの株です!少し額が開いて時間がたった苗です。少し前は白色でしたが、気が付いたら薄青色が出ていました。
株によっても色はそれぞれ個性がありますが、この苗の淡い青は綺麗ですね!
あまり紫色も入っていないように見えますね。
角度を変えて写真をとりました。まっすぐな茎を持つ株です。切り戻すと毎年茎の位置などや本数は変わりますが。
額がたくさん付くのが紫陽花の醍醐味ですが、まっすぐ上に伸びてひとつの花だけ咲くのも切り花のようでいい雰囲気ですね。
額紫陽花は日本古来の植物(花)なので、漢字で額紫陽花と書きます。洋風のハイドランジアも華やかで美しいですが、額紫陽花は少し控えめでひっそり咲く感じが和風な庭にピッタリですね。
鉢植えで育てても屋内でも飾れますし、落葉樹ですが葉も雪が降る前くらいまで付けていますので、長期間葉のついた株を楽しめ、使い勝手が良い万能選手です。
成木の様子です。全体に花(額)が付いていますね。色もまだガクごとの発色が出る前くらいのタイミングです。
株の大きさは半径1m位、高さ1.5m以上になります。毎年切り戻して目線の高さになるように剪定するようにします。
大株になると雑木の庭の中木として利用し、高木の根株の日よけにもなります。庭への目線も高木、中木、下草とそれぞれの位置で楽しめます。
花色の変化を見てきましたが、お好みの色はありましたでしょうか?
八重の額が上品です。淡い色の額紫陽花でいろんなシチュエーションを楽しみたい方にはおススメの紫陽花です。
花色も好みで、肥料を変えると毎年違った花色を楽しめます。
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