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山口の旅

萩しか行ったことがなかったため、山口県の一人旅へ。
充実した3日間、行けてよかった!


1日目-角島、湯田温泉-


移動が不便だったため、初めてバスツアーに参加。バスガイドさんがとても面白く、景色を見ながらたくさん解説してくださった。
いろんな集落の話もしていて興味深すぎた🧐どうやって勉強してるんだろうか...
むかつく半島くずという集落がある話や楊貴妃が中国から流され亡くなった地であるとか。

お昼は贅沢にふぐ🐡美味しかった!
山口ではふくというらしい。
秀吉の時代、朝鮮出兵前にふぐを食べ毒で亡くなる兵士が多くふぐ禁止令が出てから食べられなかったけれど伊藤博文の時代に許可状があれば食べてもオッケーになったとか。

ふく丼とふくの唐揚げ

移動中に宇部市を通り、石灰や化石がたくさんでるまち。石灰はセメントになり、東日本大震災のあと東北で防波堤づくりに使うために10年運び続けたみたい。東北で防波堤を何度も見たからつながりをかんじて感動🥺セメントで経済が潤っていて、合併不要、セメントを運ぶ専用の道路までありびっくり!

セメント専用道路

美祢社会復帰促進センターも通る。
刑務所だけど、とでも解放的で素敵な場所。再犯率をおさえるために、出所後も仕事につながるようにキャリアに関する取り組みをしていて、沢山の会社が面接をしている。
来週、少年院にいくし、また質問したいことが増えた。

ずっと行きたかった角島へ。
エメラルドブルーの綺麗な海🌊
島につなぐ橋がかかり、絶景!

角島
潮目

潮目が線のようにはっきりみえてびっくりした。
人口700人ほどの小さな島が約20年前に橋がかかったことにより暮らしが大きく変化。
開通前は1日7回出航する船で移動するしかなく、病院も泊まりでいくしかなかったし、救急車がくることはなかった。
病気にならないように!といわれていたとのこと。
半農半漁だった仕事も観光業がふえ、お店ができた。
鍵をかけないのが当たり前だったけれど、観光客もくるからかけないとだめだと県警にいわれ、鍵をかけるようになったらしい。
橋ってすごいなと改めて。
牛は高齢化により育てられなくなった話をきき、いろんな地域で牛の話をきいたなーと共通点を思い出した。

鳥居が沢山並ぶ元乃隅神社にもいき、景色を堪能。
1955年に岡村さんが白狐のお告げでつくった神社で、神社庁には入らず岡村さんの所有物。
中国でバズり、観光客が増え、今では観光スポットに。鳥居の上にある賽銭箱には投げても投げてもお金を入れれず...
でもみかんアイス食べて満足🍊
最近では海の変化で漁に出ても魚がとれず駐車場整備や商店ではたらく漁師さんがふえてきたみたい。

元乃隅神社

夜は湯田温泉の小さな旅館に宿泊。
お肌がすべすべ、体がポカポカになるお風呂。
旅館まわりにありたまたまふらっと入った居酒屋さんで、常連の女性が声をかけてくれた🥹広島から新幹線で通勤されているらしい。
店長さんと仲良く、一緒に飲もうと入れてくれた。
店長さんはLUCAというメジャーデビューしていたビジュアルバンドのベースの人で、昔の写真集まで見せてくれ、すごく面白い方。
YouTubeの再生回数が多いし、人気があったみたい!
結局常連さんにご馳走になり、店長さんにお土産までいただき、感謝。素敵な出会い🥲

居酒屋でのごはん

2日目-山口市、下関市-


旅館で朝から豪華な食事。
綺麗な盛り付けで美味しく、元気が出た。

旅館の朝ごはん


湯田温泉から1駅で行ける山口駅周辺を歩いて散策。
山口県立博物館、県政資料館、長州藩庁の門、瑠璃光寺へ。
博物館を見ていて、やっぱり地質的にも地下資源が豊富だから近代産業が栄えて、立地も大陸に近くて、という地形と立地の影響が大きく幕末頭角をあらわしたんだなと。
山口には萩しかいったことなかったけど、改めて吉田松陰は私と同い年のときに安政の大獄で亡くなったと知りびっくり。
この年で教育者として多数の幕末維新で活躍する人を輩出したとは、凄すぎる😳
瑠璃光寺はニューヨークタイムズで選ばれ今こそ!というタイミングだけど改修中で残念🥲

そのあとは電車に揺られ、下関へ。
九州がみえるくらい近い!
唐戸市場に行き、お寿司を食べ、沢山歩いて下関条約を結んだ場や壇ノ浦の戦いの跡地、赤間神宮などへ。
赤間神宮は壇ノ浦の戦いで平氏が敗れたときにわずか8歳で入水された安徳天皇が祀られていた。
でもこの前徳島で平家や安徳天皇が逃れたといわれる地域にもいったけれど🧐笑
色々巡ると不思議がでてきて面白い笑
赤間神宮で平家物語を歌っていた琵琶法師の話、耳なし芳一もいらっしゃった!
私が小さい頃耳なし芳一の話を聞き、怖くて夜にトイレに行けなくなった思い出の...笑

下関条約締結の地
赤間神宮
耳なし芳一
壇ノ浦の戦いの地

歩いて九州へ。
行く前に公園で歴史紙芝居をされていて、見に行くと隣の方が隣町に住んでいる方でびっくり!
毎日電車で通ってる!!
息子さんが海上自衛隊で明日イベントがあるからと見にこられたらしい☺️
九州まで一緒にお話しながら渡らせてもらった🚶‍♀️

山口、福岡の海の県境

また電車にゆられ、徳山駅へ。
一番の都会で駅にある綺麗な図書館がとても居心地がよかった。
ホテルもごはん屋さんも歩いている方も外国人ばかり!沢山働いてみえるんだなー

徳山駅

3日目-回天の大津島-


朝は図書館、本屋と併設されているスタバへ。本を読みゆっくり📕
スタバの店員さんの接客がとても素敵で癒されたー

船にのり、今回のメイン大津島へ🚢
港のまわりは工業地域でコンビナートなどの工場ばかり。船は漁船でなく工業用で、ガスなど運送してた。
当たり前だけど地域によって仕事が違うなーと。
仕事で求人検索、会社訪問しながら、抽象的だったものが具体的にみえ、仕事から地域や社会を知るのも面白いなあと最近感じてる。

瀬戸内工業地域

大津島は太平洋戦争末期、戦局を挽回すべく開発された人間魚雷「回天」の訓練基地があったところ。

回天の島


1375人もの20歳前後の若者が志願し、島で訓練をしていた。
機密事項であり、募集の際には「新兵器ができた。命の保障はないが、3ヶ月で前線にたてる。」という簡単な言葉で具体的な説明もないまま、5分以内に決断せよ、相談は禁止、という状況下での志願だったらしい。
移動先を知らされないまま大津島に辿り着き、「これが貴様たちの鉄の棺桶だ」といわれたと...。信じられない...。

回天のレプリカ
回天の操縦席

早ければ2ヶ月の訓練を経て、暗い海の中、敵国の潜水艦に突撃していったことを想像すると言葉にならない気持ちになる。
最後まで回天の中で家族への想いを書いていた方もいた。
訓練中に亡くなり、なぜ事故がおきたのか、亡くなるまで回天の中で分析し、手記を残した方は岐阜県出身の方だった。

手記や遺書、家族への手紙を読むと
家族への想い、もっと一緒に過ごしたかった、妻には再婚してもよい、でも私の中ではずっとあなたは私の大切な妻だ、海は私だと思って、など書いてあったけれど、
家族を、故郷を、日本を守るために自分ができることは今これなんだと思い突撃していった気持ちも本当なんだろうなと思った。

どうしても今の価値観、感覚で見ると信じられないし悔しすぎるけれど、
歴史を見るときにその当時の時代背景、人々の考え方、教育などいろんなことを踏まえ、どうしたら当時の人の目線にたてるのかと考えるのがすごく大事なんだろうなと思った。
歴史の価値判断は難しいとずっと言ってた先輩の言葉がしみじみよくわかる。

「真の平和」という言葉を資料館で何度も耳にして、それを考えつづけ、行動していくことが私たちがやるべきことだなあと。

山を登り、回天の見張り場に行ったり、回天を運ぶためにつくられたトンネルを歩いたり、訓練跡地に行ったりできた。

回天見張り場
回天を運ぶトンネル
回天訓練地

神風特攻隊については鹿児島の知覧で学んだことがあり、歴史の授業も私なんかがしていいのかと葛藤しながらめちゃくちゃ考えて授業して、私も含めみんな涙がとまらなかったことが鮮明に記憶に残っていて、どうしても海の特攻についても学びたかったから行けて本当によかった。

ランチは島の食堂でカレーを食べて美味しかった。

島で食べたカレー

旅を通して

ふらふらと旅をすることが大好きで、これまでも何度も行ってきた旅だけど、気づきを改めて。

①出会いの面白さ

今回もいろんな出会いがあり、一人旅だからこそ、一期一会が生まれる気がする。
何気なく入った居酒屋さん、ふらっと訪れた場、どこにでも出会いがあり、新たな価値観にふれられる。

②抽象から具体へ

地図や写真など資料を見るとどこか抽象的だけど、実際に現地を訪れると、歴史的な背景、地域性、そこに暮らす人々の生活を垣間見ることができる。
資料ではわからない、人々の想い、ストーリーを少しばかり感じることができ、やっと意味がわかってくる。
社会の授業もきっと、具体が大事なんだろうな。
その具体が集まると、抽象的に、共通点とかもよくわかる。
地形、立地などの視点もその地にいくと重要性がよくみえてくる。

③仕事から地域を見る

これは就労支援の仕事をはじめたからか、いろんな場での仕事が気になってきた。新たな視点をゲット!
当たり前だけれど、海、山、平地、地形でも歴史的背景でも、資源があるかないか、立地など様々な条件から地域の仕事は変わってくるし特色がある。
どんな仕事があるのかを見ていくことが地域を知る一つのポイントになりそう。
今の私の仕事ではいろいろな仕事、企業を知れて、そこで働く方の想いにもふれられとても面白いなと思う。
同時に地域のことも発見していきたいな。

④他地域とのつながり

まだまだ行きたいところばかりだけれど、これだけ旅をすると地域同士のつながりや共通点、疑問点がみえてくる。行けば行くほどつながってくるんだろうな。
つながりを感じたとき、私の脳が喜ぶ感覚がある。笑

今回の旅も充実してた!
沢山食べ、沢山動いた3日間。
これからも旅を続けて学んでいきたい。
知ること、新しい景色をみること、人と出会うことが私の刺激、エネルギーになるみたい。笑


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