雑司が谷散人の街道遊歩 1045
伊勢街道 3日目-04 2019.12.11
肥留町の伊勢街道旧道右手に、常夜燈。
文政7年建立のもの。
肥留町の先では、伊勢街道旧道は水路沿いを進む。
このあたりには小村縄手の地名がある。
肥留町から中林町へ入ると、伊勢街道旧道は月本追分へ。
ここは伊勢方からの伊勢街道と奈良街道の分岐点で、立場となっていた。
奈良街道は久居から羽野、稲葉を経て五百野で伊賀街道に合流する道筋で、古くから伊賀越奈良道とも呼ばれた。
伊勢街道で最大という道標は、天保13年建立。
月本追分に残る宮立型の常夜燈は、明治3年のもの。
月本追分の南、曽原茶屋地区に入ると、伊勢街道旧道左手に「右からす道筋」と刻まれた道標が残る。
ここから左へ入る道は、雲出川河口部の香良洲を経由した香良洲道の一部で、伊勢街道より海寄りを並行した香良洲道とは、月本追分の前後3ヶ所に分岐点があった。
