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雑司が谷散人の街道遊歩 1018
中山道 12日目-13 2019.11.5
御作田神社の少し先が、下諏訪宿の江戸方入口。
中山道旧道沿いには今も温泉宿が並ぶが、このあたりは中世の頃から高温の温泉があちこちで自噴する温泉場で、多くの旅人が疲れを癒した宿。
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中山道旧道左手に、旦過の湯。
もとは慈雲寺の修行僧の寮にあった野天風呂で、他より高温なことから傷などへの効能が高いとされ、湯を汲む多くの人で賑わったという。
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下諏訪宿は江戸から29番目の宿。
諏訪大社下社の門前町であり、甲州街道の終点、和田峠への西の入口という立地にあり、古くからの温泉地として中山道では唯一の温泉宿場として賑わってきた。
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下諏訪宿の天保年間の記録では、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠40軒と、信濃国の中山道では最大規模。
古くは下ノ諏訪と呼ばれた湯の街で、後に観光開発の進んだ上諏訪とは異なり、こじんまりとした旅館街の風情が今も残っている。
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湯田坂を上ると、中山道旧道は諏訪大社下社秋宮門前の下諏訪宿中心部に入る。
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