お風呂での物理

タイトルからふざけている感があふれ出ていて、この文章に対して嫌悪感を抱いている方もいるかもしれない。そのことは非常に申し訳なく思う。しかし、私は割と真剣にこの文章を書くつもりだ。もしこの文章に対して興味を抱き、読んでみたいと思った方は是非読んでいただきたい。

突然だが皆さんは三歳ぐらいの子供が自らのちんちんを引っ張って走り回っているのを見たことがあるだろうか。私の記憶では直接目撃したことはないが、そのようなことをする人がいるというのは聞いたことがある。そこで私はふと思ったことがある。彼らの推進力は何なのだろうかと。

もちろん彼らが地面を蹴り、その力の反作用として地面から力を受けて進んでいるのだが、それでは夢がない。もう少し、夢のある仮説を立ててみよう。以降、空気抵抗や摩擦、その他の非保存力は無視できるものとして扱う。

彼らは自らのちんちんを引張りその張力で進んでいるとしよう。自分で自分のちんちんを引張りそれによって前に進む、なかなか夢のある(?)仮説ではなかろうか。

しかしここで一つ矛盾が生じるのである。ちんちんを引っ張って走り回っている子供一人を一つの系としてとらえると、その系は外部から力を受けていないので停止、もしくは等速直線運動をするはずである。しかし、彼らは縦横無尽に駆け回るという。縦横無尽に駆け回るにはこの系に力が加わることが必要だ。

この系にはたらいている力は0なのに、彼らの速度は変化する。この慣性の法則に矛盾している物理現象をうまく説明する方法はないだろうか。そこで私は慣性力を思い出した。慣性力は加速度のある座標系で物体を観測したときに生じるニュートン力学の法則との矛盾点をうまく説明してくれる力である。この場合もそのような力を導入すればいいはずである。

そこで珍力P[N]というものを考えてみよう。珍力とはちんちんを引っ張っている少年たちにはたらくと考えられる力である。珍力Pについて成り立つPの値を求めるための法則を推測していく。

ちんちんが受ける張力をTとすると、P∝Tとなりそうなのは直感で理解できると思う。そこでkをちんちん定数とするとP=kTと表されると予想できる。あとは実験を繰り返し、kの値を推測していけばよい。

実験を繰り返せば繰り返すほどより正確に珍力について成り立つ法則を知ることができる。そこでまずは自分のちんちんで試してみようと思い、これを思いついたのが丁度入浴中であったことも幸いして、実際にじぶんのちんちんを引っ張ってみた。

しかし、いくら張力を強くしてもなかなか走り出すことができない。それどころか、痛みが増してくる。これは耐えられないと思いすぐに実験を中止した。

これより得られた考察は以下の2つである。1つ目は珍力Pも運動方程式ma=Fに従うということ。これはもともと珍力Pを運動方程式を成り立たせるために導入したのだから当たり前なのだが、僕の質量が三歳児よりも大きいため動かすにはより多くの珍力Pが必要だということがこれで説明がつく。

2つ目の考察はkの値が小さいまたは引っ張る人によって変化するということ。おそらく、三歳児のちんちんは強力な張力Tに耐えられる構造になっているのだろう。もしくは僕のkの値は三歳児のkの値より小さいのだろう。

そもそも彼らは床を蹴って進んでいるので、珍力というのによって進むというのは完全に間違っていて、このような議論をすることに意味はないのだが…

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