目覚めるたび

非常に当たり前の事なんですけど、寝て起きてを繰り返す生活の中で、休日の目覚めの幸福感はなんなんだろう。特にこの季節は太陽が登るのが速くて、5時には朝が来ている。チュンチュンチュンチュンうるさいのです。実際には「うるせぇ!」とか全く思っていなくて、とても穏やかな気持ちで今日は何をしようかとぼんやりと考えている。
この幸福感はいつもは仕事に行っているからこそに感じられるものなのか。例えばもう働く必要がないくらいの莫大なお金を手にすることが出来ていたとして、働く必要性=お金のありなしと考えている人の場合(自分も該当)働くのをやめたとして、目覚めるたびにこんな気持ちになれるものなのだろうか。それとも自分の生きている価値とは何なんだろうとそんな事を考えはじめるのだろうか。
人はというか生命は実際には起きて眠るまでの間しかその世界に生きてられないと感じることもある。実はSFチックな無限の並行世界が実際に存在して眠るとその隣りの世界に移動する。それまでの記憶や時系列を維持しながらも世界はほんの少しだけ変わっていて、昨日の嬉しかった事や傷ついた事による心の波がほんの少し静かになって新しい1日が始まる。どんなものでも始まりというのはテンションが上がるもんだ。それが休日というなら背負っているものがいつも以上に研磨されて、丸められて、目覚めることができるだろう。

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