黒いだけじゃない!ZOZO箱に込められたこだわりと思い
外に出ると金木犀が香ってきて、秋の到来を感じている松尾です。朝、布団から出たくなくなる季節でもありますね(笑)。
今回は、「ZOZOTOWNといえば、コレ! 」なアイテム、“ZOZO箱”について紹介したいと思います。
黒地に白の文字で「ZOZOTOWN」と書かれたZOZOの配送箱は、届くと一目で「ZOZOからの荷物だー!」と分かっていただけるのではないでしょうか。
本日まさに優勝者が決まり、多くのギャラリーに見守られて幕を閉じたゴルフ大会・PGAツアー「ZOZO CHAMPIONSHIP」の会場でも、実はZOZO箱を模したサインが使われていました!
このように、ZOZOの象徴的なアイテムになっているZOZO箱ですが、表面にはミシン目が入っていたり、開けてみるとちょっと普通の段ボールとは違う形になっていたりするんですよね。
ここには何か理由があるのでは?
ということで今回は、ZOZO箱について詳しく知るために、ZOZOTOWNの要(かなめ)である物流拠点“ZOZOBASE”で働く、日暮さん、大澤さんの元へお話を聞きに行ってきました!
▲ZOZOBASEのエントランス。「Let’s Start Today」の文字がお出迎え。
―――早速ですが、こちらのZOZO箱って、いつからこのデザインで配送しているのでしょうか?
日暮さん: ZOZO箱が今のデザインになったのは、2014年からですね。だいぶ前には黒い箱で配送していた時代もあったときいていますが、そこから2014年まではいわゆる普通の段ボールで配送していて、「ZOZOTOWN」の印字もなかったんですよね。つまり、伝票を見ないと、ZOZOTOWNから届いたことが分からない箱でした。それが2014年頃、「箱もカッコよくしよう!」という企画が走り、また黒い塗装がほどこされた今のZOZO箱になったんですよね。
▲日暮 好宏さん(ZOZOBASE 出荷管理部 ブロック長)
―――このミシン目のような切り込みが入っているのも珍しいように思うのですが、ここにもこの何か理由があるんでしょうか?
大澤さん:そうですね!ZOZO箱は、簡単に言うと「商品を傷つけずに、簡単に開けられる箱」になっていると思います。普通のダンボール箱って、上面にフタがついていて、それをテープで止めているのが一般的ですよね。でもZOZO箱は、この切れ目に沿って開けることができるので、簡単に開けられる仕様になっています。
通常だと、段ボールを止めるテープの部分を爪ではがしたり、カッターで切ったりして開けることもあると思うんですけど、このZOZO箱の形であればテープをはがす煩わしさもありませんし、カッターなどで服を傷つける心配もなく、簡単に開けられるようになっています。ZOZOTOWNで扱っているのは服などのファッションアイテムですし、このZOZO箱の仕様も、ZOZOならではのこだわりだと言えるかもしれませんね。
▲大澤 周平さん(ZOZOBASE 出荷管理部)
―――そういえば最近、時々、このミシン目の入り方が新しいデザインのZOZO箱が届くようになったのですが、何かリニューアルがあったのでしょうか?
日暮さん:おお!よく気づきましたね!(笑)これは本当に最近のリニューアルで、配送中に他の荷物に押されて開いてしまったりしないようにより強度を高めるために、箱の横から簡単にテープをはがせる仕様に変更が加わったんですよね。開けやすさと、商品を守る強度を両立できるように、資材屋さんとも相談しながら進めました。手前から開ける仕様の箱も、徐々にこの横から開けてテープをはがす仕様に切り替わっていっている状況ですね。
▲左:リニューアル前 右:リニューアル後。以前はバコッと押して箱を開封する仕様でしたが、徐々に右の仕様に移行しているとのこと。テープを簡単にはがせる仕様ですね!
―――私もZOZOTOWNのヘビーユーザーなので…!(笑)こうしたリニューアルは、よく実施しているのでしょうか?
大澤さん:こういう「形を変える」ようなリニューアルは珍しいのですが、たとえば、お客さんがどこから開けたらいいか分かりやすいように「OPEN」の文字を印字する等の細かい改善は、デザイン部とも連携しながら重ねているんですよ。カスタマーサポート部門に届く、箱に関するお客さんからの声も参考にしています。
▲「この箱は、よくアクセサリーや小物などの雑貨でも使われるサイズの箱ですね!」と大澤さん。
―――お客さんの声も取り入れながら、いまのこの形がつくられてきたんですね…!ちなみにZOZO箱って、黒い箱以外にもあるんでしょうか?
日暮さん:実はあるんですよ!例えばインテリアなど、一部では箱に収まらない大きな商品も取り扱っているので、そういう商品は箱に入れずに、大きなダンボール資材で巻くようにして包装することもあります。
大澤さん:あとは、ZOZOBASEの現場では「変形箱」と呼ばれている、商品の形に合わせて梱包資材を組み合わせた箱で配送することもありますね。ZOZO箱だと、約10種類近くのサイズ展開があるのですが、たとえば“ちょっとはみ出してしまうけど、ワンサイズ上げるほどでもない”という商品など、配送箱を切って組み合わせて配送することがあるんですよ。
この「変形箱」、実はアルバイトスタッフや派遣の方からの提案ではじまったものでして。梱包については、アルバイトスタッフも含めてとてもこだわりを持っています。
この「変形箱」の話に限らず、ZOZOBASEの仕事をもっとよくするためにアルバイトスタッフの方が提案をしてくれることって実はとても多くて、アルバイト/正社員を問わず、その現場を一番よく知るスタッフの声がZOZOBASEをどんどんよくしてくれています。
―――ZOZOTOWNには、ギフトボックスもありますよね。
日暮さん:そうですね!有料ではありますが、ギフトラッピングサービスで注文いただくと、ZOZOTOWNオリジナルのギフトボックスで届きます。4サイズ×2色(白・黒)、あとはシルバーのラッピングバッグ(袋)もあり、写真入りのメッセージカードもつけられるようになっています。
服はもちろん、雑貨なども幅広く扱っているので、父の日や母の日シーズン、クリスマス等のプレゼント用にも使っていただいていますね。このボックスも、ZOZOのデザイン部がデザインを手掛けてくれたボックスです。
▲こんなデザインのギフトボックスもご用意。母の日や父の日、クリスマスシーズンにも人気なのだとか。
ギフトラッピングサービス:https://zozo.jp/giftwrapping/
―――今はバスキア箱が届くかもしれない?配送箱の企画も実施していますが、こういうキャンペーンも面白いですよね!(※10月21日現在。なくなり次第終了)
大澤さん:そうですね。過去に箱を組み立てるとお面になるような箱で配送したこともありましたね!スターウォーズの箱もとても人気でしたし。こういう取り組みをするときは、箱のデザインを邪魔しない箇所に伝票を貼るなど、小さいことではありますが、デザイン部とも相談しながら工夫していますね。「伝票はここに貼って!」という枠も、デザインに含まれていたりします。
▲続々と発送されていくバスキア箱!※10/28現在。なくなり次第終了
▲こちらも一例ですが、2015年には、スターウォーズとのコラボ企画として、限定50万名様に劇中に登場するBB-8、チューバッカ、ストームトルーパーがデザインされた頭にかぶれる(画像右下参照)配送箱でお届け。
▲余談ですが、ZOZOで作るノベルティも、このZOZO箱をモチーフに作られることも多く、ZOZOにとってこのZOZO箱は象徴的なアイテムの一つになっています。
日暮さん:ファッションの会社なので、やっぱり他にないようなかっこいい箱でお届けしたいのはもちろんなんですけど、お客さんの元に商品を綺麗な状態で届けるためにカスタマーサポート部門やデザイン部などとも協力しているので、そういういろんな部門のスタッフの思いが届くと嬉しいですね!
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(編集後記)
ZOZOの象徴的なアイテムであるZOZO箱は、お客さんの元へ商品を大切に守りながらお届けするだけでなく、バスキア箱のように、時に遊び心を表現するためのツールにもなったりしています。
個人的には、ZOZOBASEのアルバイトさんや派遣さんが、ZOZOの社員へ提案してくださっている事や、それを反映しながらサービスづくりをしているところも嬉しいな…!と思いました◎
もしZOZO箱を手に取る機会があれば、ぜひ、ちょっとだけ注目してみてくださいね!
読んでくださって、ありがとうございました!
次回もお楽しみに◎