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2019年夏。キューバ一人旅【4】
昨夜は寝不足&疲れでぐっすり。
実質初日となった今日(8/11)。
朝8時頃目を覚ました僕は、ホテルの朝食会場に行く前に外に出てみる。
え。。。なんだこれ。。。
昨日到着時は深夜すぎて周りの様子がわからなかった。
一夜明けた目の前には、タイムスリップしたような世界が。
目の前をクラシックカーが走り、
古い構造の建物が連なり、今も生活している。
正直「とんでもないところに来た」と一人でニヤニヤ。
右を見ても左を見ても、後を振り返って見ても、
どこまでもとんでもない風景が続いている。
冗談ではなく、頭がおかしくなってしまいそうな感覚。
今までの知識、想像の範疇を大きく超えてしまい、
頭のCPUの処理が追いついていかず、ただただ呆然としてしまう。
旅行先に選びやすい、多くの場所は
行ったことがなくとも、テレビ、雑誌で見聞きし、
おおよその想定をした上で出かける場合が多い。
そして、到着したその国は、その想定を大きく超えることはなくある意味、想像通り。である。
しかし、ここキューバは違った。
日頃その景色を目にしていないことや
ガイドブックも極端に少ないことなどあるにせよ
目の前に迫るこの何十年も前に戻ってしまったような景色は、
とても現代のものとは思えない。
それも観光のために無理やり作られた景色ではなく、
(一部タクシー用のクラシックカーはあるが)
今も人々が息づく音や、匂いがそのままに広がっている。
ひとまずホテルで軽く朝食を食べ午前中から痛いほどの強い日差しの
ハバナ旧市街へと歩きだす。
今日は終日旧市街をブラブラするのだ。
日陰を選ぶようにしてどんどん街を歩いてみる。
旧市街というだけあって、どこもかしこも古い街並みが続く。
観光客も多い感じはするが、その多くはスペイン語圏からのようで
日本人どころかアジア人がまったくいない。
しかも、そんなアジア人が一人で歩いているのが珍しいのか
とにかく声をかけられる。
たいていは「どこからきたんや?」
「そか、日本か。えらい遠くから来はったなー」
相手も英語がペラペラなわけではなく
最低限の英語ではあるが、だいたいそんなやりとりが続く。
キューバは社会主義国家であり、全国民が公務員という立場。
そして未だに最低賃金+配給で暮らしている国。
だからか、頑張って仕事をするという文化はない。
いい大人や若者も、昼間っから家の前や公園で座って世間話をしている。
こんな暑い日中に頑張っているのは、副業が許されている
タクシーの運ちゃん達くらい。
(そりゃ、観光客一人乗せれば、一般国民の月収くらい稼ぐわけだしな)
海岸沿いに伸びるマレコン通り。
堤防には多くの釣人達と要塞。
時間がのんびりと流れている。
あまりにも暑く、バテてきたので、一旦ホテルへ。
街なかではWiFiが使えないので、ホテルのロビーで接続。
いちいちフロントでWiFiカードを買わなくちゃいけない。
1時間2CUC(約200円)。
ここぞとばかりにググる。
一休みしたら、原宿の竹下通り的なオビスポ通りへ行ってみる。
通りあるバーで、初モヒート。
ミント多めで美味い。
ま、暑いってこともあるけど。
バンドの演奏も始まって、お酒がすすむ。
まだお昼前ってこともあって、店内は俺と白人家族一組だけ。
でも演奏が始まると、外を行き交う人たちが足を止める踊りだす。
幸せな時間だ。
めっちゃいい感じに演奏に身を委ねていたら、
写真の後列手前のおっちゃんが近寄ってきて
「どこからきたねん?」
「ハポネス(日本人)」
「おー、よう来たなー。えーっと、アリガトウゴサマス」
楽しい時間のお礼にチップを渡して店を出る。
こんな感じで、ブラブラする。アツくて飲む。ブラブラする。
アツくて飲む。
そのローテーションでオビスポ周辺を散策。
ちょっと休憩したら、革命広場へ行ってみようかな。
続く。