令和6年4月 動物医療費のご支援についてのご報告とお礼
令和6年4月も、たくさんのご支援ありがとうございました。2024年4月分からHPのお知らせだけでなく、ブログにもアップすることとしました。
ご報告が大変遅くなりましたが、4月の動物たちの診療についてお知らせいたします。
4月にはたくさんの野生動物が保護されました。
まずは交通事故に遭ったニホンカモシカです。野生の動物たちはマダニなどの寄生虫をつけてきたり、どのような病原体を持っているかわからないので、お世話や治療をするにあたりこまめなゴム手袋の交換や長靴・手指の消毒が欠かせません。
交通事故の影響で右の前後肢を骨折しており、後肢は骨が飛び出てしまっていました。手術を行いましたが、感染を起こしてしまっているため、毎日の傷の消毒治療が欠かせません。傷の処置には多くのガーゼや包帯を必要とします。交通事故で内臓も傷ついてしまったようなので、そのための肝臓の薬や点滴も必要です。
またニホンリスの子どもが相次いで2頭も保護されました。1頭はめずらしいアルビノの二ホンリスでしたが、その個体は保護の原因となったケガの影響か鼻が詰まってしまうので毎日の注射治療や、必要に応じて酸素吸入を行っています。
このような動物たちの救護にあたれるのも皆さまのご支援のおかげです。
今後も医療レベルの向上を目指していきますので、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
病院チーム 松原ゆき・滝本明佳・早川温子・辻本恒徳