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環境に対し私たちに出来ることは何?~その2~

皆様こんにちは。いつも盛岡市動物公園ZOOMOを応援いただきありがとうございます。また新しく開設したブログにフォローやスキを頂き大変励みなっております。今日は盛岡市動物公園ZOOMOの自然環境とそれを生かした取り組みについてお話するシリーズの2回目。伝えたいことがたくさんあるので、シリーズで何回かに分けました。先に上がっている環境に対し私たちに出来ることは何?~その1~もぜひご覧ください。それでは~その2~。今回も最後までどうぞお付き合いくださいませ。


≪自然環境のこと・・生き物のこと・・ここちよい住宅のこと≫


先日、一般社団法人岩手県建築住宅センター主催の「SDGs生物多様性保全ってなあに?省エネ住宅は地球温暖化を救う!!」というイベントに、共催として盛岡市動物公園ZOOMOも関わりました。岩手県も、住宅センターでも今まで様々な形で省エネ住宅を勧めてきたけれど、なかなか市民の心に響かない。省エネ住宅にすることで各家庭の冷暖房に係るエネルギーが減らせるうえに、家計にも優しい。さらに自分たちも健康になる。そして地球環境に寄与することが出来る!いいことづくめ!なのになかなか広まらない。今までやったことのない動物公園で開催し、動物たちのために出来ることの一つというアプローチにしてお伝えすれば省エネ住宅に興味を持ってもらえるのでは?ということで、開催打診がありました。
動物公園でも環境保全やSDGsのことを改めてイベントとして実施するのは初の取り組み。打ち合わせを重ねてその日を迎えました(イベントはWEB開催に切り替わり、講演の様子などを配信することになっています)

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「イベントポスター」


講演してくださった日本ビオトープ協会の副会長の野澤日出夫先生が、イベント前の打ち合わせでも、講演の中でもお話されていて心が揺さぶられたことがあります。

「昆虫を検索すると、殺虫剤しか出てこない」

「ハチドリのひとしずく」のお話です。


≪すべての生き物は繋がっている≫


みなさん昆虫はお好きですか?好きじゃなくてもいいのです。昆虫が、どんな役割を担っているのか知ることが大事かなと思うのです。怖いと思う気持ちも大事です。私もオオスズメバチがいれば緊張します。そして動物園の観覧通路にハチの巣がある場合には、お客様が刺されてしまうと大変です。猛禽類のハチクマ担当に伝えてとってもらうか一緒にとっておやつにしてもらっていますが、それが出来ない時は殺虫剤をかけています。「昆虫を検索すると、殺虫剤しか出てこない」という言葉を聞いたとき、躊躇なく殺虫剤をかけていた自分にドキリとしました。
昆虫がいなくなってしまうと、私達が食べている果物は実らなくなってしまう。と考えてみるとどうでしょうか?昆虫がいなくなることでそれらを食べている生き物が一気に減るでしょう。生き物の中に私たち人間が含まれないわけはありません。こうやって考えると・・・・、躊躇なくかけていた自分にドキリとする理由がわかっていただけるのではないかと思います。

オオスズメバチ 2011.6.1-2

「オオスズメバチ」

キイロスズメバチ2019.8.19 (2)

「キイロスズメバチ」


≪ハチドリのしていたこと・・≫


「ハチドリのひとしずく」のお話は、燃え盛る森に小さなハチドリが嘴につけた水を一滴たらしては戻り、いったりきたりを繰り返します。その間多くの動物たちは、燃え盛る森から逃げ出します。みんなはハチドリの行動を見て「そんなことをして何になるんだ」と笑います。ハチドリは「自分に出来ることをしているだけ」と答えます。物語はここで終わるように感じますが、本の中では、逃げてしまったクマには幼いクマを守るために避難したのかもしれない、足の速いジャガーが後ろ足で土を火にかければ消えることを知らなかったのかもしれない、雨を呼ぶ雨降り鳥は「雨が火を消せることを知らなかったのかも」とつづられています。ハチドリをヒーローとしてたたえているお話ではありません。この物語は地球上の様々な問題を解決すること、世界を変えるための17の目標つまりSDGsを実行する上で、自分に出来ることは何もないとあきらめるのでなく、自分にも、自分には、出来ることがあると思うことが大事と伝えています。もし気持ちが負けてしまいそうなときには、ハチドリのことを思い出してと。そして、物語の続きを描くのはあなたですとも書かれています。

≪私たちが地球環境を変えてしまった≫


イベントの中では最新の地球温暖化の科学の報告書でもある「IPCC第6次評価報告書」についても話題が出ました。「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」とはっきり明言されました。地球温暖化は誰でもない私たち一人一人の問題。わかった今何をするの?に対しては先におはなししたハチドリのひとしずくのお話でいいと思うのです。自分の出来ることを知ること。そして出来ることをする。

みなさんは日常の中で環境をどれくらい意識していますか?おそらく学校ではSDGsの取り組みについて勉強したり実践したりするでしょう。何をしたらいいのかわからない。という人ももちろんいると思いますし、もうすでに取り組んでいる人もいると思います。何をしたらいいかわからない場合には調べてみるといいと思います。たくさんの本が出ていますし、調べてみないとわからないこともたくさんあります。実はちゃんと調べないと良かれと思っていたことが…な面も出てくるかもしれません。
先に出てきたハチドリのように、「今自分が出来ることをする」ことこそが第1歩。

そして、もし出来ることの1つが家のことでしたら一般社団法人岩手県建築住宅センターに住宅相談をするのがいいと思います。さらに環境のことをしっかり学びたい場合には、環境学習交流センター&岩手県地球温暖化防止活動推進センターに訪問し様々な活動をしてみるのもおすすめです。動物公園の動物資料館前では、環境学習センターのご協力でパネル展示を最終日まで行っています。わかりやすく、学べるパネルですのでぜひご覧くださいね。もちろん身近な動物、生き物から入りたい!という方はぜひ盛岡市動物公園ZOOMOにご相談ください。

というわけで今回もそろそろおしまい。「環境に対し私たちに出来ることは何?~その2~」いかがでしたか?
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。次は~その3~まで

追伸
岩手県建築住宅センター主催、当園の共催によるSDGsてなあに?
省エネ住宅は地球温暖化を救う!!のWEB配信先ほど始まりました!
詳しくはコチラをチェック
https://www.ikjc.or.jp/blog/seminar_event/5832/

企画営業広報 森