見出し画像

vs IP Open Limpの戦い方を考える

今回の記事では、Preflop Open limpに対する戦い方を考えていきます。

SBを除いたポジションからのOpen Limp戦略は、恐らくポーカーを勉強する早い段階でタブーとして教わるアクションの筆頭かと思いますが、実のところ常に否定されるべき戦略ではありません。

具体的な事例を見てみましょう。
MTT Chip-EV、ES 20BBのBTNオープンレンジが下記になります。

ご覧のように、オープンは3アクション(ALLin,2BB raise,Call)混合になっていますね。
このように純粋なChip収支で考えたとき、ショートスタック下でのOpen Limp戦略はそれなりに肯定されるような戦略であることが示されています。

このLimp戦略が肯定されていく要素としては、Anteがある・レーキが安い(ない)・一定範囲のスタックであること等がありますが、これらが当てはまるほどに実は有用な戦略であると考えられます。

付け加えるとこのOpen Limpは、自分は使わなくとも実践的には他プレイヤーに用いられることも多い戦略ではないでしょうか。
恐らくLimp戦略を取るプレイヤーの多くは、これほど均衡のとれたLimp Rangeを構築しているとは想像し辛いところもありますが、それでもAdjustを考える上で均衡解を理解しておくことは非常に重要といえるでしょう。

これらを踏まえて今回は、ショートスタック下のPreflopにおけるvs Limpの戦い方や、ポストフロップの戦い方について検証していきます。

▼Preflop Limp戦略の基本

ここから先は

3,866字 / 18画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?