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【MTT】Fold Equityのないプリフロップオールインを考える

プリフロップにおいて、特定のハンドを参加することで稼ぎ出せるEVというのは、大きく以下の2点に分類されます。

①ハンド自体のEV…主にプレミアハンドが該当し、相手を"降ろさないこと"でポストフロップ等で稼ぎ出せるEV
②Steal EV…相手をFoldさせることで、ブラインド・アンティをスチールすることで稼ぎ出せるEV

これらのEVについては、どのハンドにおいてもおしなべてどちらか一方しか持たないということはないのですが、プレミアハンドを除くほとんどのハンドはSteal EVが多くを占めています。

本誌でも下記の記事で詳述していますので、興味がある方はあわせてお読みください。

ポーカーの利益はどこからくるのか~EVの性質を考える~|ポーカー情報マガジン~ZooMaga~ (note.com)

これらのうちSteal EVというのは、トーナメントにおいては特に重要です。
なぜならばICMの影響によって、ポットを膨らませてポストフロップで戦うということ自体がキャッシュゲームに比べて肯定され辛いためです。

その一方の問題として、トーナメントではスタックが非対称的であることがほとんどです。その結果、キャッシュゲームに比べて"Fold EquityのないALL-INをするかどうか"という判断が求められるケースが増えます。

具体例をみてみます。

Situation例

COの2BB openに、BTNが5BBの3betをしています。HeroはSBで、10BBを持っています。
恐らくは、4bet ALL-INをしても、BTNに対するFold Equityはほぼないでしょう。一般的に、コミットしているという状態ですね。
このような状況で、どの程度のハンドを持っていればALL-INが肯定されるか。付随して、プレイヤーがということがテーマです。

▼Chip-EVで考える

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