【Sigma】The Derby Mark-Ⅵに関するメモ
まえがき
折角モデリングをしたので、公開してから暫く経ちましたが、シグマ最後のDerbyシリーズ集大成のⅥについて情報を掲載します。
The Derby Mark-Ⅵ
1.概要
1995年10月1日にシグマから発売された業務用マスメダルゲーム機。
1枠2頭ずつの5枠10頭立て競馬ゲーム。
シグマのDerbyシリーズ20周年を記念して発売された。
キャッチコピーは「街に競馬場がやって来た。」
2.レースの流れと最高配当
1~10レースの予選と各レース予選1着馬での決勝レースの全11レースでループする。実在馬をもじった99頭と、オリジナルの1頭の計100頭が出走する。出走馬・枠・馬番はすべて固定。
単勝、枠番連勝複式、馬番連勝複式(ボックス、流し購入可能)が可能。
各レースのオッズは毎回固定で、2種類の距離(1周+1/4、1周+3/4)により若干の変動がある。
各最高倍率は以下の通りで、それぞれJRA方式を採っている。
・単勝 :260倍
・枠番連勝複式:5000倍
・馬番連勝複式:5000倍
コース設定は1,600mと2,400mの2種類。
馬場のコンディションは以下の4種類。
・良馬場
・やや重馬場
・重馬場
・不良馬場
3.スペック
■縦置きタイプ(10人用)
W:3,060mm
D:4,660mm
H:2,350mm
重量:2,410kg
使用電源/消費電力:AC100V/5,200W(MAX)
OP価格:¥26,800,000
■横置きタイプ(8人用)
W:4,510mm
D:3,100mm
H:2,350mm
重量:2,200kg
使用電源/消費電力:AC100V/4,600W(MAX)
OP価格:¥25,400,000
■実況アナウンスキット
OP価格:¥480,000
■スポットライトキット
OP価格:¥198,000
■エクステンド・ステーション
・1人用・・・・・・・OP価格:¥980,000
・2人用・・・・・・・OP価格:¥1,780,000
・2人用+台間貸出機・OP価格:¥2,130,000
4.筐体仕様
■メインモニタ
50インチのプロジェクターを2基採用している。
ベットタイムに以下の情報が50インチのプロジェクターに表示される。
・レース名
・距離
・馬場コンディション
・出走馬情報
・脚質
・オッズ
・出走馬能力
・BET TIME
・コンピュータ予想
・前走情報
前走情報は以下の情報が表示される。
・脚質
・スピード
・スタミナ
・前5戦の戦績
レース中はCCDカメラの映像とCGが投影される。
■スピーカー
モニタ横のスピーカーに加え、各サテライトにもスピーカーが用意されており、馬脚音が良く聞こえるような構成になっている。
■トラック
馬のモデルを下からピアノ線で引っ張る疑似フリートラックを採用している。
馬のモデルがスケートリンクを滑るように動くのが特徴。
実在のような動きはできないが、レースの臨場感はある。
トラックに溝は無い。
■レイアウト
横型・縦型に加え、メインモニターユニットとトラック、各ステーションを別々に配置できる。
ステーションは最大40台まで増設が可能。
■ステーションについて
各ステーションにはコントロールパネル、モニタ、メダル投入・払い出し口がある。
MS筐体と同様に革のアームレストがあり、肘を付いてゆったりと遊べる。
■ステーションモニタ
17インチCRTを採用。各レースでのベット状況が表示される。
5.ベット方法
■単勝・枠連・馬連
1.メダルを投入する。
2.馬番号を押下する。
3.単勝BET・枠連BET・馬連BETボタンのいずれかを押下し、投票方式を選択する。
■ボックス
1.メダルを投入する。
2.ボックスボタンを押下する。
3.馬番号を押下する。
4.馬連BETボタンを押下する。
■流し
1.メダルを投入する。
2.ながしボタンを押下する。
3.馬番号を押下する。
4.馬連BETボタンを押下する。
※軸は1点のみ。軸を選択した後で再度、ながしボタンを押下すると総流しができる。
MULTIボタンを押下してからベットすると、一度に数枚ずつBETできる。
※一度にBETできる枚数は設定により異なる。
6.使用音源
Roland社のMIDI音源「SC-55Mkⅱ」を搭載している。
SC-55Mkⅱは、MT-32の後継機種としてGeneralMIDIの登場と同時にリリースされたSC-55の更新版で、1993年に発売されたMIDIサウンドモジュールである。
同時発音数が28に増え、RolandGS拡張の提供楽器が354に増加した。
オーディオ出力は16ビットから18ビットに向上したほか、内臓コンピュータI/Fが追加され、PCにシリアルポート経由で接続できるようになった。
7.実況アナウンスキット
元ラジオ日本アナウンサーであり、現在はフリーアナウンサーの樋口忠正氏実録の実況を追加するキット。
京急横浜駅の自動放送を務めた他、わずか2cmのハナ差を見切ったといわれる程の鋭い観察力で、精密機械と例えられた樋口忠正氏の実況を聴くことができた。
The Derby Mark-Ⅵ スペシャルバージョン
1.概要
トラックのデザインと配色が刷新されたほか、10人用・12人用のレイアウトが追加された。メインモニタがステーションから独立している。
2.筐体仕様
■10人用
W:5,075mm
D:3,260mm
H:2,220mm
重量:2,640kg(本体2,450kg+プロジェクター190kg)
使用電源/消費電力:AC100V/5,000W(MAX)
■12人用
W:5,075mm
D:3,260mm
H:1,330mm
■プロジェクター
W:1,621mm
D:800mm
H:2,220mm
重量:2,900kg(本体2,710kg+プロジェクター190kg)
使用電源/消費電力:AC100V/6,000W(MAX)
The Derby Mark-Ⅵ Hill Crest Park
1.概要
「The Derby Mark-Ⅵ」のコンバージョン版。筐体のカラーリング、ベットタイム中の画面が刷新されたほか、ダブルアップ、トリプルアップが追加された。
トラックはスペシャルバージョンに準じたものとなっている。
各最高倍率はJRA方式。
ダブルアップで2倍、トリプルアップで3倍となる。
MMDモデルDL先
DLは以下のリンクから。
現状β版として公開しています。