神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ
【ZOO 21st ~21世紀の動物園note~】
1.神戸パンダのプロフィールと写真集
2.神戸パンダの思い出
神戸市立王子動物園には、2000年7月に2頭のジャイアントパンダがやって来た。興興(コウコウ)と、旦旦(タンタン)である。
神戸パンダと言う愛称で、そりゃもう街は大騒ぎ状態。Jスルーカードからマンホールの蓋までパンダグッズの嵐!!
私も嬉しそうに一般公開後すぐに見に出かけた。3億円の庭付き・プール付きパンダ館の前には長蛇の列。テレビ局も来ていた。
あんなに賑やかな王子動物園は初めてだったかも知れない。その時はとてもじゃないがゆっくり写真を撮っている暇も場所もなかった・・・。
初めて見た神戸パンダは、アドベンチャーワールドのパンダに比べてまだ小さく、毛並みも綺麗で、子供パンダと言う感じだった。
その後も何度かパンダを見に行ったのだが、メスのタンタンの方のちゃんとした写真がなかなか撮れなかった。・・・と言うのも、タンタンの方、一時報道もされていたが、元々ナイーブな性格で、ちょっと衆人に環視されるのが苦手なようである。大抵扉の陰に隠れている。かと言って別のパンダと交換、と言う訳にも行かないだろうし、タンタンの事はちょっと心配である・・・。
2002年12月、コウコウは繁殖能力が低いとそれまでの調査で判明したため、中国保護大熊猫研究中心の龍龍(ロンロン)と交換された。王子動物園では2代目興興(コウコウ)と呼ばれている。先のコウコウとは異母兄弟だ。
翌年の2003年5月には、2代目コウコウの写真もたくさん撮った。ちょっと顔つきが違うかなぁ~?園内では、以前のコウコウと同じように、岩の上に置かれたエサを食べていた。特に2代目と言う表記はないので普通に見に来た人はパンダが交換されている事には気付かないだろうな。
繁殖のためにやってきた2代目コウコウであったが、不幸にも、2010年9月、採精のための麻酔からの覚醒中に心肺停止となり、亡くなってしまった。15歳の誕生日を目前にしての出来事だった。
結局タンタンとの子孫は残せなかった。
タンタンの方は、本来なら中国へ返還される期限が来ているのだが、コロナ禍の影響や、自身の病状のため、ずっと延期となっている。
↓↓私自身は最初に返還報道があった2020年11月にお別れしてきた。
【見出し画像 2009年1月 神戸市立王子動物園のタンタン 屋外運動場】