絶対に忘れられない、平成最後の高校野球
秋田出身である私にとって、特別な夏になった。
高校野球選手権大会における、金足農業高校の快進撃。
胸が躍った。
試合を勝ち進むたびに涙し、喜んだ。
地元の熱量を感じたくて、何となくホームで応援したくて、近江戦は実家に帰って見た。
秋田県民や、私のように今は地元にいない秋田出身の人はもちろんのこと、東北の人たちや、全国の農業高校の皆さんが応援していたのではないかと思う。
本日、金足農は決勝で大阪桐蔭に敗れて準優勝となったが、「残念ながら準優勝」ではなく、「準優勝おめでとう!!!」と力いっぱい讃えたい。
沢山の感動を、ありがとう。
もともと高校野球は好きで、毎年見ていたけれど、今年ほどテレビにかじりつくことはなかったと思う。職場でも、パソコンでバーチャル甲子園を見ていた。
そもそも今年は記念すべき第100回大会ということで、高校野球史上にとっても特別だった。
準決勝では、金足農は日大三高と対戦。その試合の「レジェンド始球式」で登板したのは、PL学園OBの桑田真澄氏。34年前の同じ8月20日に、金足農は準決勝でPL学園と対戦。桑田氏のホームランで敗れたという因縁がある。
何という巡り合わせだろう。
星稜の試合の始球式が松井秀喜氏だった時もそう。野球の神様がそうさせたのかと思ってしまうような、特別なものを感じた。
それにしても、どうしてこんなに高校野球に惹かれるのだろう。
野球というスポーツはそこそこ好きだけれど、プロ野球の試合をテレビで放送していても、普段はあまり見ない(野球ファンの方、ごめんなさい)。日本シリーズの決勝とか、WBCとか、何というかこう大きく何かが決まる試合の時くらい。
旦那は高校球児だったけれど、その時にはまだ出会っていないし、中学校のとき野球部だった兄も、高校ではサッカー部に入ったし。
思い返せば、自分が高校生ではなくなってからの方が、高校野球のファンになっている、気がする。
私はなぜ高校野球にこんなに惹かれるんだろう?
前回のつぶやき(https://note.mu/zoo0404/n/n84d20ddbc0eb)
を投稿してからずっと考えていて、これが答えかなというところにたどり着いたので、記録しておきたい。
沢山の最後の瞬間が、
ぎゅっと詰まっているから
これがきっと、わたしが高校野球に惹かれる理由。
勝負が決まるまでわからないけれど、8回9回と試合が終盤に向かうにつれて、
「バッターボックスに立つのは、これが最後かもしれない」
「(投手にとって)これが最後の投球かもしれない」
「このメンバーでやれるのは、この試合が最後かもしれない」
沢山の「最後の瞬間」が散りばめられている。そんなことを思うと、見ているこちらが切なくなってくる。
でも、その「最後の瞬間」を目の当たりにするからこそ、グッとくるのだし、応援したくなる。
諦めずに、ひたむきに白球を追いかける姿が、より輝いて見える。
だから私は、高校野球に惹かれるのだ。
一つの答えにたどり着いた、平成最後の夏だった。
甲子園が終わると、夏が終わる。
熱戦の余韻に浸りながら、何度でも言うよ。
金足農を始め、高校球児のみなさん、沢山の感動を、絶対に忘れられない夏を、ありがとう!