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いま試合に出れていないけど、本気でプロになりたい君へ

僕はジェフU18で、高卒でトップに昇格してプロになるつもりでいました。
しかしそれは叶わず、僕はもう一度プロになるチャレンジをするために青山学院大学に進学し、大卒でプロになろうと決意しました。

1.2年生は試合に結構出ていて、このまま4年間ちゃんと試合に出続けて、大卒でプロになろうと思っていました。

そんな大学3年生の最初に、前十字靭帯断裂という大怪我を負い、大学生3年生は開幕の2試合以外全ての時間を手術、リハビリに費やすことになりました。

そして大学4年生になりましたが、監督も1.2年生の時とは代わり、なかなかフィットすることができずに、4年生の時は本当に少ししか試合に出ることしかできませんでした。

1.2年生で試合に出ていたこともあって、幾つかJクラブの練習参加はすることができましたが、結局「大学リーグでレギュラーじゃない選手は取れない」と言われたりして、チームは決まりませんでした。

大学4年生の冬にもタイにテストに来たりして、色んなチャレンジをしましたが結局チームは決まらず、就活をしようと思った矢先に、当時社会人の関東1部リーグだったSC相模原から話を頂きました。
働きながらプレーをするアマチュア契約でしたが、プロサッカー選手になるという夢を諦めきれなかった僕は、家族や周りの応援もあって相模原でプレーすることを決めました。

3年ほど働きながらプレーをして、このままではサッカー人生が終わると思って仕事もチームも全て辞めて、海外にチャレンジすることを決めました。

横浜フィフティークラブにお世話になった後、海外へのチャレンジを続け、なかなか決まりませんでしたが2016年からシンガポール、マレーシア、タイと3ヶ国、5チームでプレーさせてきてもらっています。
2018年に不当解雇を受けたこともありましたがその時もクラウドファンディングで沢山の方にサポートしていただき、またこうしてプロサッカー選手として生きて、30代を迎えることができています。

今もまたフリー、無所属の状態でチーム探しをしていますが、僕はまだプロサッカー選手を続けます。
サッカーでお金をもらって、もう少し生きていきたいと思っています。

今高校生、大学生で、本気でプロを目指している選手で、試合に出れていない選手がいると思います。
周りの人に「今いるところで出れなきゃプロになんてなれるわけない」なんて言われている人がいるかもしれません。

もちろん、今いる環境で毎日努力して、試合に出るために全力を尽くすことはものすごく大切です。
ただ、そこで出れなかったらプロになれる可能性がゼロだなんてことは、絶対にないです。絶対に。

実際に大学4年生でほとんど試合に出ていなかった僕が、30歳を過ぎてもプロサッカー選手として生きています。

確かに僕はJ1でもJ2でもプレーできていません。
当時思い描いていたプロサッカー人生ではないし、上手くいっていないことの方が多いかもしれません。
でも今が幸せだし楽しいし、胸を張ってプロサッカー選手という夢を持って生きてきて良かったと思っています。

チームの状況や監督の巡り合わせ、色んな予期せぬ事態が選手には訪れます。

でも島国で生まれた僕たちが思っている以上に世界は広くて、世界中にサッカーがあります。

だから今うまくいかなくても、本気なら諦めないでほしいし、自分の納得いくところまでチャレンジしてほしい。

若い選手たちがもっと選択肢が増えるように、僕たちもこれから色んなチャレンジをしていきたいと思っています。

もちろん実力も必要、運も必要。
その上で本気なら、本気を貫いてほしい。
僕はそう思っています。

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