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海をテーマにした「壁掛けアート」(F25号) レジンで海を表現

はじめまして。
これが初めての投稿になります。
私は、アクリル絵の具や樹脂を使って壁掛けアートを制作しています。

タイトル:海からの声 ~ゴミの海を彷徨(さまよ)う人間たち~
サイズ:F25号(タテ803mm×ヨコ652mm)

上部には、アクリル絵の具でクジラの目を大きく描き、樹脂粘土でクジラを2頭制作しました。下部には、カラフルで毒々しい海洋ゴミを樹脂で表現し、そのゴミの海を7隻の船(人間たち)が彷徨っている様子を表現してます。船は3Dプリンターを使って作っています。

レジンで海を作り、彷徨う船(人間たち)を制作中の様子


海全体は、エポキシレジンで2層かけて表現し、同じく白色のレジンで白波を表現しています。オーシャンアートの表現技法です。
【参考】第5回全日本芸術公募展入選


SDG’s 海の豊かさを守ろう
昔の話ですが、当時の職場で 「SDG’s委員会」なるものが発足し、私も事務方のメンバーの一人でした。
委員会では「14.海の豊かさを守ろう」を軸に検討を重ねていましたが、海洋汚染について、ネットで調べているうちに「2050年には魚よりもプラスチックの量が上回る」などという衝撃的な資料も出てきて、ぞっとしたのを覚えています。
もちろんネットの情報を鵜呑みにすることはできません。むかしの予測です。
でも、近い将来、食卓から魚料理が消えてしまう日が訪れるかもしれません。
いやその前に、海の生き物が甚大な被害を被ることのほうが大問題でしょう。

水族館の存在
水族館の存在の是非が問われている昨今ですが、繁殖や生物保護という観点から、ますます水族館の重要性が増してくることでしょう。
ショー的な要素が強い水族館の必要性が低下する一方、博物館・研究機関としての水族館の重要性は増すかもしれません。

入場者数を確保するため、大都市部では映像や音により派手な演出をする水族館が多いですが、地道な活動をしている水族館もたくさんあると信じています。

ある水族館では
トップの命令で「もっと収入を確保しろ」と言われ、スタッフ全員があたふた。さらに「時間外労働は原則認めない、早く帰れ」などと言われ、不器用な飼育員たちは、ますます研究に携わる時間が少なくなっています。
さらに、予算会議の場で「収入を生まない教育普及活動は必要ない」などとトップから言われ、飼育員たちの研究意欲がさらに低下。

コロナ後の働き方改革により、労働時間は短くなりました。
さらに、人事権をもっているトップから「研究活動は否定してないよ、だけど収入確保が最優先だから売上を上げろ」などと、皆の前で 冷ややかに言われたら、「もっと研究時間が欲しい」などと言えないでしょう。

事務方も飼育員も勤務時間内に収入増の策を考え、実行しなくてはなりません。そして短期間に結果を求められるのです。
1ヶ月で成果が出なければ、皆の前で その原因と翌月の打ち返し策を発表しなければなりません。
毎月この繰り返しでは疲弊してしまいますね。

生き方上手な事務方はなんとかなるにしても、飼育員は純粋で愚直な人間が多いから辛さが伝わってきます。
やがて飼育員も派手な演出方法や見栄えのする広報素材の収集ばかりに気を取られるようになります。さらに打ち返し策の資料作成に多くの時間をとられ、研究意欲がどんどん低下しているのです。
この4年間、私は このことばかり心配してきました。
              【以上、知り合いから聞いた話でした】

「壁掛けアート」の話から かなり脱線してしまいました。



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