#18.朝起きる。
朝起きる。
これは、私が公開してる日記でよく見かける冒頭文。
日記は、およそ人が読むことを想定している文章ではなく、自分の定点観測用と割り切って、どんなでも毎日文章を綴ることにしている。
日記を書くようになって最近、一周年を迎えた。数日書くことが難しかった時もあるが、概ね続けることができている。
日記を書き続けていると、1年のうちにこんなにも変化したのかと、素直に驚かされる。1年のうちで、体調はよくなりアルバイトの面接に行けるようになったし、家を出るのが怖くなくなった。ひどかったセルフネグレクトが少しはマシになったし、自分の未来について考えられるようになった。周りの人の助けもあって、就職活動もどうにかなった。1年前は、ずっと布団の中で朝が来るのが億劫だったし、不安だった。今は仕方がないなと思いながら、ラジオ体操をしたりしている。
最近は、新しいアルバイトを始めた。お子と戯れるバイトである。
私は体調が悪かったころ、tunralさんの『しろとクジラ』を読んでいた。(以下、しろクジ)しろクジは、無職・実家暮らしのシロの元に、姉と甥であるくじらがやってくることから物語は始まる。シロとくじらの関係は、叔父と甥といってしまえば簡単であるが、シロにとってはそれだけではない絆というには重く、親戚というには軽く、曖昧であるが確かお互いに影響を及ぼし合っている、年齢に左右されない人間としての関係性が築かれていると感じた。
私はそんな姿を漫画で読み、残り少ない学生の間、お子のために何かできないかと考えて、お子と戯れるバイトを始めた。
お子と接するのは難しいことだと感じる。泣いたり、笑ったり、怒ったり、企てたり、いたずらしたり、お子の情動は忙しない。初めはそれに驚いて、慌てたりもしたが、なんとかなっている。
私のこのアルバイトでの目標は、接するお子たちの中で、大人のバリエーションを増やすことだなと思っていて、変な大人でありたいなと思っている。変な大人はどんな大人かなと考えたところ、お子たちに対して子どもとして接するのではなく、一人の人間として接することにした。遊びに全力で挑み、素晴らしいと思うものには全力でそれを讃え、わからないときは教えを乞い、間違えた時は誠意を持って謝る。当たり前なことを一つずつ積み重ねていくことを毎日頑張っている。頑張っているって言うとちょっとダサいかも。でも晒し者になろうと思う。
それで、少しでもお子たちがこの世の中を生きていて、悲しい気持ちになったときに思い出して、笑ってほしいなと思う。
自分より若い世代が幸せな世界はきっといい世界だと思うから。
一生をかけてそれを構築する一要素になれたのなら、こんなに嬉しいことはないだろう。
この世界はロクでもないが、ロクでもありにしていけるのは私しかいないんだと、自分の人生に対して責任をとって生きていきたい。
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