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第4回zEDH交流会レポ

全国のゾンビ好きな皆さん、こんにちは。
「zEDH」なる酔狂統率者イベントを主催しております「ふししゃ」と申します。

今回は2024年9月8日(日)に開催された第4回zEDH交流会のレポをお届けします。

っていうかもう4回もやってんのかぁ…。変人が多くて愉快!

はじめに

筆者ふししゃについては、下に三万文字程度の自己紹介記事を載せておきますので、そちらを読んでくれれば概ねこんな奴なのかと想像ができると思います。時間が余って余ってしょうがない時にでも読んでくれると嬉しいです。

普段はゾンビとデカい犬のことについて考える日々を送りつつ、都内でフツーの会社員をやっております。

zEDHというあまりにも聞き慣れない怪しすぎるイベントについては コチラ の記事を参照ください。簡単に言うと“ゾンビだけ“で遊ぶ狂気の沙汰統率者戦です。

そんなzEDHもなんと第4回目を迎え、しかも過去最多の13名(⁉︎)での開催となり、主催が一番ドン引きしております。みんな変な人たちねぇ(いつも本当にありがとうございます!)

さらに今回は初の試みとして大会形式での開催となりました。
いわばczEDH(もう何がなんだかわからねえ…)の戦いです。

そして…!
今回優勝者には種族王などを主催されている ツナさん 作成の超豪華なプレイマットが贈られます!マジでこれ欲しかった…(過去形により主催が優勝しなかったことをネタバレしていくスタイル)

マジでカッコいい…ツナさん本当にありがとうございます!
試合前にパシャリ(この時は優勝する気マンマンでいる)

一般的な統率者とは似ても似つかないこのzEDHという統率者。
構築もメタも遊び方もよくわからん〜という方が99.9999%なので、そんな方のために最古参勢のkitaさんがこの激セマ環境について書いてくれた記事が非常に参考になります!マジで素晴らしくまとまっているのでぜひご一読を。

では試合の様子を振りかえっていきましょう。
例のように試合を楽しみすぎてほとんど写真撮ってない&記憶もおぼろげなのでかなり間違ってる可能性が高いですがそこはゴリョウショウ・オブ・ザ・デッド願います。


1戦目

主催も試合に参加するので(だって普通にツナさんプレマ欲しいもん!)、他の卓の試合運びを報告できないのが心苦しいですが、超ふんわりとした試合レポを以下にお届けします。

1戦目の統率者は以下の4名。

《リッチの女王、ヴァリーナ》 エッチング
《リッチの女王、ヴァリーナ》 SLD
《リッチの女王、ヴァリーナ》 通常
《屍花》ちゃん

この《屍花》ちゃんが主催ふししゃです。いきなり《リッチの女王、ヴァリーナ》に囲まれる《屍花》ちゃん。オセロだったらひっくり返ってヴァリーナになってるところです。怖いねぇ。

3名とも違うヴァージョンのヴァリーナなの芸術点高い

なお、試合に集中しすぎて(だって普通にツナさんプレマ欲しいもん!)試合中の写真ほとんど撮れていないです。スンマセン。

ゲーム運びはSLD版のヴァリーナ(《Linda, Kandarian Queen》)の通称リンダちゃんが《戦墓の巨人》からゾンビをワラワラと引き連れ、《大軍翼のスカーブ》で腐肉たちが飛行を持ったところから動き始めます。

《墓所這い》とサクリ台でさぁ大変
出してみな…トブぞ?

各プレイヤーのライフを均等に減らすよう丁寧に殴りながら、ヴァリーナのアタック誘発でライフを回復しつつハンドの質を整えていきます。最後は《戦墓の隊長》のライフルーズも手伝ってGG。

屍花はゲームを展開するまでに時間がかかるためあまり動き出せなかったですが、上陸で植物→ゾンビが簡単に湧くので、チャンプブロックでライフを守るのに非常に役に立ちました。飛行もたれた日にゃあ何にもできないですけどね!

勝者ヴァリーナ!(誰の?)
(※リンダちゃんです)


さてさて。話は変わってこの写真。主催が1戦目に撮影したものです。
一見するとなんの変哲もない初手デルタセットに見えますが…。

“はじめて“いただきました

実はこれ、参加者の方が「今日初めてフェッチ切ります」と言うので思わず撮影したものなんです。

なんでも
「今日のために決心して買いました」
「使いたいカードが初手に来てくれて嬉しかった」
とのこと。

え、待って? フツーに尊くない? え?
人生初フェッチがzEDHなんてことあり得る?
You Win.


2戦目

《屍花》
《リッチの女王、ヴァリーナ》
《蘇りしダクソス》
《屍花》ちゃん →ふししゃ

こわい!またあのリンダがいる…!

屍花のこ屍花のここしたんたん
初めて目にする別個体の屍花に緊張の面持ちの屍花ちゃん

この2戦目で対戦した《蘇りしダクソス》がすごかった…!
本ッ当にデッキの完成度が高くて最高でした!

Wisdom Guildでスルーされまくり伝説ゾンビ

この子の能力、エンチャントシナジーがメインなのでWisdom Guildで「ゾンビ・伝説」の条件で検索にかかっても「うーん…ムリやろ」とジェネラルには選ばれずスルーしてしまわれがちです。

実際私もそうでしたし、一緒に卓を囲んだ他のプレイヤーの方も「《ダクソス》でデッキ組めるんか…?」と半信半疑の様子。

ところがドッコイ!
z的エンチャントカードはけっこうな数あり、しかも一度稼いだ経験カウンターのおかげでマナさえあれば恒久的にそこそこのサイズのスピリットトークンを生成できます。これが使っててめちゃくちゃ楽しそう!

zEDHプレイヤーとして《ダクソス》の魅力を深掘りできなかった点が猛烈に悔しかったz…! そして今回急遽初参加を決めてくださったにも関わらずこのクオリティのzデッキを持ち込んだプレイヤーの方には本当に賞賛しかありません! オミゴト・オブ・ザ・デッド!!!

もうこれだけで個人的には You Win. 案件です。

勝者ヴァリーナ!(え?)


さて、ちなみにこの試合の後半では《栄光の目覚めの天使》が着地し盤面が大いにザワつきました。

使用した屍花(ふししゃでない)の方も「さすがに入れようか迷ったんですが…」といと奥ゆかしきキャスト。

栄光(死)

これには皆んな大急ぎゾンビたちをサクリ墓地に避難(残虐)させてました笑
追放なのがブッ刺さりすぎるんですよねぇ。zEDHならではの光景に「心温まる感想ですな、姉上」となった主催でした。

ダクソスの方が使っていたzエンチャントにはこんなカードがありました。

ヴァリーナがうっかり殴って7回誘発してて墓
もうここ(zEDH)でしか見んよ君!
1マナGoGo!

また、これは別卓の試合でしたが、この《腐肉化》によって《地底王国のリッチ》のパワーを下げて《ロナスの狂信者》の獰猛を阻止するというあまりにもヲタクすぎるシーンがあったそうです。どんだけヲタクなんだよ!

主催は巳年なので親近感あるぞ
めちゃカッコいいゴルガリゾンビ!

こういうzデッキに出会うとムラムラとやる気が湧き起こってきますねぇ。z界に新風を巻き起こしてくれた創造性に富んだGhoul(Cool)デッキでした!


決勝

時間の都合で急遽3試合目が決勝卓となりました。試合運びが遅いのでこうなることも予想してましたが、管理がうまくできず申し訳なかったです。

決勝に進んだのは以下の4名!

2-0 《血の暴君、シディシ》 ※上でzEDH記事を書いてくれているkitaさん
2-0 《リッチの女王、ヴァリーナ》 リンダちゃん
1-1 《リッチの女王、ヴァリーナ》 エッチング
1-1 《屍花》 ふししゃではない

決勝にすすんだ4名のうち、zEDH最古参勢の2名が2連勝であがるという意地をみせつけてくれました!他の2名の方は今回が初参加の方々!

いつ見ても腐乱臭に満ちた盤面

この試合で面白かったのが、《ゾンビ使い》が付与する沼渡りが自分だけでなく“すべてのゾンビ“だったのを知らずに着地させてしまい、序盤から核戦争に突入していた超エキサイティングな展開だったところ。

※主催のふししゃ、フツーに皆んなと遊びたかったので別卓でフリプzEDHしておりました。なので決勝卓の観戦は途中からです。記憶違いも多くあると思います。サーセン。

さて、試合の方はリンダちゃんが《戦墓の巨人》と《墓所這い》をサクリ台で美味しくいただき大量に横並びしはじめます。しかも《ゾンビ使い》が場にいるので、もうノーガードの殴り合いになっちゃってます。

終盤にさしかかり、リンダちゃんが優勢にライフを得つつジリジリと各プレイヤーを殴る展開の中、シディシがキャストしたのがーー。

《スカラベの神》
この時点でシディシのゾンビカウントは7体。
つまりアップキープを迎えれば各プレイヤーが7点ルーズしながら、占術により有効牌を探しにいける状況に。さらには好きな墓地からゾンビ化したゾンビ(?)のコピーを生成できるめ盤面に与えるインパクトは強烈。

流れがシディシに傾きつつある中、ターンが周るも非リンダヴァリーナは打つ手なくターンを渡す。

巨大なサイズになった《戦墓の巨人》と《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》により沼渡りを得た大量のゾンビたちが一斉に遅いかかる。

ワンパンで落ちてしまうパワーの《戦墓の巨人》に対しシディシは《死人の地所》で対処を試みる。

z民大好きの超汎用パワーカード


が、これを阻止すべく場に降り立った一体の腐肉ーー。

zでは強くて貴重なカウンター

非リンダのヴァリーナの手札から、ボロボロの翼を羽ばたかせ《過充電縫合体》が着地。《死人の地所》を打ち消した。

このとき《シディシ》の手札には《耐え抜くもの、母聖樹》が。これでアーボーグを割れば沼を渡られずにすむのだが…そこには無情にもセットされた基本土地《沼》が。

《スカラベの神》によってヘイトをかってしまったシディシが、アーボーグを割ってから最初にゾンビたちに喰らい尽くされてしまった。

目先の脅威が退場したことにより傾きかけた戦況はいったんは再びの平衡を保つように見えたが、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》がなくとも他のプレイヤーの場には沼タイプの土地がすでにセットされているため、《ゾンビ使い》によって世は依然として大腐肉時代に突入中。

ターンをもらった《屍花》であったが、アーボーグが割られたことで黒マナの捻出に悩みターンを渡す。

非リンダ《ヴァリーナ》もラストターンを覚悟してライフを顧みず《ロークスワイン城》から積極的にドローをすすめる。このとき手札には《アーチリッチ、アサーラック》があり《屋根の上の嵐》を引き込めればーー。

しかし、嵐は、止んだまま。
生き残ったリンダにターンがかえってくる。

腐肉たちが各地の沼を足がかりに意気揚々と襲い掛かり、無惨にもプレイヤーたちの肉という肉を喰らいつくしていった。

《沼》をセットしたことが敗着になり得るーー。そんなゲームが存在するとは、主催も驚愕の超ヲタクゾンビ試合でした。

4名ともが死力を尽くし喰らいあった、あまりにもゾンビな、あまりにもマニアックな、zEDHにふさわしい最高の決勝戦がついに決着!

古参zEDHプレイヤーの底力をみせつけ《リッチの女王、ヴァリーナ》で予選から3戦3勝の完全試合を達成し初代zEDH神に輝いたのは「らいちょう」さん!おめでとうございます!

最高のプレマと一緒に。おめでとう!

ちなみにこのらいちょうさん、ゾンビfoilコレクターでほぼすべてのゾンビをfoilで収集している稀代のzヲタクなうえに、これマジで驚愕の事実なんですが、紙で遊んでるフォーマットはzEDHだけです。

え?
やばない?
そんな人この世におるん?

それで優勝しちゃうあたりマジですごい&マジで強い&マジで変態!


おまけ

それは《素晴らしき復活術師、ギサ/Gisa, Glorious Resurrector》がキャストされたときでした。主催は「おぉ〜ギサ姉〜」くらいにヘラヘラしてたんですが、他の2名の方がキャストから0.5秒で「あ〜そのギサ実はイリーガルなんですよ〜」と指摘するではありませんか。

たしかにカードが発表されたときに「こんなにゾンビなのにzEDHで使えねえ!」と話題になっていました(「ゾンビ」の文言がどこにもないため)。毎度z民の知見の深さには引き(驚き)ます。

間違い探しのように「ゾンビ」を探すz民

注釈文に「腐乱」とありますが、腐乱だからといってゾンビではないんですよね。ゾンビじゃない蘇った腐った死体ってなんなんだよ…とは思いますが、ゾンビといえばこの姐さんというキャラクターにも関わらずzEDHではイリーガルなのは流石に不遇すぎます。というかこれ誤植レベルなのでは?

zEDHはルールを複雑にしたくないので特例を増やすのも慎重に判断していきたいですが、今回のこの例で思ったのは、たとえば「キャラクター単位」で使えるようにするとかは案外アリかもですね。リリアナ、ギサ、ゲラルフあたりは全部OKとか。ちょっとこれはいい感じに検討します!

いやぁしかしマジで皆んな指摘早くて笑ったなぁ。

(なお、その後ギサ姐さんは追放されてワンドローという裁定でにこやかにゲームは続き、後の試合では沼に換装されることとなりましたとさ)


おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回のzEDH会では初の大会形式をとってみたのですが、皆さん本当に練りに練られたレベルの高いデッキを持ち込んでくれてビックリしました。

また、本記事でも紹介した《蘇りしダクソス》の他にも、《死体生まれのグリムグリン》や《邪悪な選督使、ベルベイ》など、初参加の方々が持ち込んできた、今までにないユニークなゾンビたちにも出会えて、皆さんの愛とこだわりと工夫が感じられて最高に楽しい会となりました!

そしてなにより、今回も参加者の皆さんの楽しむ気持ちとゾンビへの愛のおかげで和気藹々とした雰囲気の中、腐乱臭に満ちた楽しい日を過ごせました!いつも会を支えてくれて本当にありがとうございます!

会も第4回目を迎え、さらには競技性を重視した今回の試合結果を経て、zEDHをいかにバランスをとりながら皆んなで楽しむかを考える良いキカッケにもなったとても実りのある日となりました。

禁止改訂(⁉︎)の話も進んでおりますが、それはまた今度アナウンスすることにします。

最後になりますが、こんなヘンテコな会に参加して一緒に楽しく遊んでくれた皆さん、本当にありがとうございました!

そして少しでも興味がおありの方はぜひ一緒に遊びましょ〜。本当にゆるゆるの会なので、お気軽に遊びに来てください。z民は皆さんの参加を(墓の中から)お待ちしております。

それでは、また次回のzEDH会でお会いしましょう!


Zombie bless you .
ふししゃ


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