べろべろガンキュウ女2nd season 戯曲集

せっかく沢山書いてきたのでべろべろガンキュウ女での上演作品をまとめようと思います。それぞれちょっとだけコメントも入れます
元のデータがなくクラウド上に上がっていたPDFデータを貼り付けているので、文字化けや誤字脱字多数有りです。
ご了承ください。
この辺りは公演のペースも加速して戯曲集なので割愛しますが、二作品東京で再演していたりします。
演劇の映像に意味がないみたいな尖り方をしていたので記録映像すらありません(後悔してます)

無隣館演出部に所属したのをきっかけに(僕の代まではオフラインだった)上京し、関西の仲間と離れたり、東京で仲間ができたり、やっぱり戻ったり。作品のタイトルからも何度かべろべろガンキュウ女の終わりを意識しては戻るを繰り返していました。
状況をきっかけに前作「べろべろガンキュウ女」で一旦の節目を迎え、
ここから公演タイトルに2nd seasonがつきました。

ぼっくす 登場人物 13名 中編
カラオケぼっくすのお話ですね。
べろガンをやっていて定評があった邦楽と男女のシーン。というところがメインで複数の部屋での出来事がそれぞれ進んでいくのですが、最後の方で我慢できなくなっちゃってますね。読んでもらうとわかるのですが僕の当時の個人的な意見がめちゃくちゃ出てきてメタ的な構造になってます。
初の東京公演でした。まだ無燐館も本格的に始まってはなくて東京につてがない中の公演でしたが、
当時東京で同い年(高校在学中)に旗揚げしていた「冗談だからね。」という劇団に凄く助けてもらいました。(座組みのほとんどを紹介してもらいました。)
今公演は二本立てでべろガンのアイコン女優だった「あだちせり」に処女作の構想三ヶ月少女をやってもらいました。

いわゆるそういうシーンですね@十色庵

みっちゃんのことは死ぬほど好きだけど、生きてていいかな。
登場人物6名 長編

みっちゃんとは主演の土橋美月さんのことです。(当時の名前)
珍しく当て書きですね。
池田しおりが居なくなり、あだちせりと離れ、新しいアイコン女優との出会いを待っている中で前作ぼっくすで出会いました。
女優へ劇作家としてのラブレターのような気持ちで書いて持っていき、下北沢のガストで目の前で読み終わるのを待つドキドキを今でも覚えています。
APOCシアターの独特な形を活かして、壁沿いにぐるっと舞台を立てて真ん中を客席にし、お客様には立見で案内しました。上演中エリア内なら好きに歩いてよく飲食も自由でした。(当時は珍しかったかなぁ)
途中クラブのシーンがあって主要人物2人が舞台をおり実際のダンスフロアのように観客をかき分けていく姿が気持ち良かったです。
個人的にラストの台詞決まったランキング1位。いつか続編を・・・

ゲネ写なので、観客は映って無いが観客にまぎれ歌ったり踊ったりしていた@APOCシアター

あいうぉんちゅ。 登場人物7名 長編
謎に劇中歌を僕がギターで弾き語りしていました。
内容はエモエログロエロって感じです。
かなり軽率に性を扱っているのでそういうのが苦手な人はご遠慮ください。
物語は結構気に入っていて、再演が難しいべろべろガンキュウ女の作品の中では再演候補の一つです。
劇場外のスペースでの公演に苦手意識があったのですが、狭いスペースでの群像劇が意外と上手くいった感触を得られました。
笑えると思って書いた台詞やシーンがほとんどシリアスに捉えられていて笑いをを諦めた原因でもあります。
佐藤バコバコバスツアーさんの自己紹介シーンとかね・・・


ごちゃごちゃ感が気に入っています。@東中野RAFT

sayonara 登場人物10名 中編
短編の詰め合わせです。
こちら特に句読点等がめちゃくちゃなんですが、当時句読点等を記号として、秒数を管理して演劇の演出をしていく試みをしていました。
劇中で流す映像(過去出演した女優たちが自撮りで「さよなら」と言う映像集)を集めながらさよならについて考えていました。
この時べろガンの名付け親であり僕が小劇場を始めたきっかけの坂本アンディ率いるがっかりアバターが解散しました。
おそらく急な解散だったのか、それで空いたウイングフィールドを無理言ってそのままの日程で使わせて頂きました。
当時関西で演出家仲間だと思っていた先輩達に客演をお願いして、座組のほとんどが演出家という緊張する稽古場でした。
べろべろガンキュウ女としてのサヨナラもあったんですけど、進君というずっと劇団を支えてくれていた俳優とできてないことが心残りでした。

高校の先輩後輩関係にある無隣館で東京へ行った小山と、虚構の劇団で東京へ行った金本大樹が大阪の劇場で東京についてのシーンをしている。@ウイングフィールド


kokoro 登場人物12名 長編
言わずと知れた夏目漱石「こころ」と「こころ」を読んでから書いた物語が交差していきます。「こころ」のシーンは割と忠実に「こころ」をやりました。珍しく現代じゃない舞台というのが演出家として難しくも面白かったです。また、珍しくしっかり俳優として出演しました。Kと私を僕と進くんで演じたかったのです。出会ってからずっと自死の念があった進くんともう演劇をしなくなるわけですから、それなりに気持ちを伝えたかったのです。
芸術創造館という割と広い劇場で初めて進くんと2人で演じてこの舞台が一生続けばいいのにと思っていました。


@芸術創造館

この後シアター711で最悪なきのうともう無いあしたの再演を
最後に一度べろべろガンキュウ女は解散ということになりました。


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