第164回簿記一級受けてきました
第164回簿記一級受けてきました。
自己採点
商業簿記:13
会計学:16~21
工業簿記:25
原価計算:17or20
合計:71~79
商簿も会計学もほぼ全部できたと思ってたらミスの嵐‥‥
どうすりゃミス減らせるの‥‥短答財務とまったく同じ‥‥
《商業簿記》
法調と利益剰余金以外すべて取れたと思った。なのに半分。
短答財務でも小口現金と事業譲受以外すべて一発(収益認識とCFとリースのみ二発)で答え出て、180点ぐらい取れたかな‥‥と思ってたら120点だった。
つまりこのミスの多さには再現性がある。
①「研究開発目的」を見落とすミス(2点)
これなんで見落としたんだろう。解くときに文章のすべてを読んでないよね
全体をザッと読んだあと、末尾まで精読して、それから数値を出す。
この3ステップを徹底しないといけない。
「精読」といっても今回のミスは「一行まるごと見落としてる」わけだから、必要なのは「すべての一文に目を通す」「主語と時期に必ず印をつける」の2点だろうか。
言葉にすると平易だが、要は今までは「全体流し読み」→「簡単そうなやつから手をつける」ステップで解いてて、文章の読み飛ばしを防ぐための統制がなかった。2ステップから3ステップに変える、というのが重要
2ステップ目の「精読」はチェックマーク制を導入しよう。
今までは「重要な単語にチェック」だったが、今回から「文章単位でチェックマーク」「“主語”と“時期”と“数値”にチェックマーク」を義務づける。
これでいくつか過去問といてみよう。
主語と時期は、具体的には「親会社帰属か? PL利益か? P社かS1社かS2社か連結全体か?」「当期か前期か? 合併直前か直後か? 取得時か減損時か?」の2つ。
で、PLか親帰属か単体か、については問題見た瞬間に解答欄か問題文にメモする。「ここは総額」「ここは親帰属」とか
連結PLは計上範囲がややこしいので、この「主語」「時期」のチェックを絶対に忘れてはならない。これも全経や短答の過去問でさっそく実践しよう
②前TBにクーポン利息が計上されてるのを無視するミス(2点)
これは簿記に慣れてない故のミス。過去問でミスを予防接種しきれてない
「クーポン利息は期中取引」という意識が足りないのも一因。
何度出されても同じミスをしたと思うので理解不足 演習不足の延長。
キモは債券が出てきたときに「償却は決算整理だけどクーポンは期中だから前TBにあるはずだ」と頭に浮かぶようにすること。利息はいつも2つまとめて処理するので、前TBが絡み別々になるという意識が弱かった。
③営業外固定資産(2点)
これなんで耐用年数12年のまま償却してるんだ‥‥? と思ったけど、
期末に耐用年数の見積り変更と減損が同時に起きた場合、減損に吸収されるという論点を忘れていた。んなもんパッと思いつかねーよ‥‥無理
さすがにこれはC論点だろうけど、なんも分かんなくて耐用年数12年のまま償却すればそのまま正解しちゃうのか‥‥
まあ論文で出たらB問題だろうから、もう少し財務理論のインプットをちゃんとする必要がありますね‥‥
④利益準備金(1点)
うまく言えないんだけど桁をまちがえた。積立額5000越えたら資本金1/4オーバー、の状況で、支配配当金1/10は800だったのに、なぜか8000で判定→5000円のみ算入、というミス。1/10を忘れた訳ではない。なぜか頭の中で、瞬発的に判断してしまった。
これ下書き増やすとそれはそれで作業時間増えて、脳死でミスが増えるんだよ‥‥。とりあえず「頭の中だけで処理しない」を徹底しないと無理そう‥‥
今この1サンプルだけで対策を決めるのは難しいので、同種のミスを今後の過去問演習で採取して、そこから対策を決めたい。
とりあえず今は「転記のときに桁数、数字(4と9 0と6)のミスがないか確認する」工程を挟むしかないかな‥‥。でも今回はそもそも転記すらしてない
うーん‥‥どうしようかな‥‥
⑤貸倒引当金
これは何‥‥? あとで解説見ます。
⑥ソフトウェア原価
これも前TBの値を見落として決算整理値のみで答えるミス。だけじゃないな‥‥これも他に何かあるな。あとで追記します
⑦法調 利益剰余金
捨てた。間に合わん。これはどうでもいい
《会計学》
数値はすべて出せてた。資本剰余金とか為調もピッタリ合ってて、かつ包括PLには一部売却取崩分は含まれない、みたいな所もきちんと回避できた。間違いなく満点取れたはずの問題。
しかし「当期純利益」とか「当期包括利益」を親会社帰属にしたか否か? が不安。とりあえずこれ系はすべてバツ扱いで採点。
短答でミスってからメッチャ意識してたし、何度もメモして対策したんだが‥‥頭おかしいのかな。低能なんだろうな、たぶん。
いや‥‥さすがに包括利益は気をつけてたしちゃんと書いたと思う。
あと一部売却の売却益取り消し。これも算入‥‥したはずなんだが、不安になってきてバツ判定にした。どちらも過去に経験済みのミス。
問題解いてる間もかなり意識して、メモもしたんだが‥‥
確信が持てないということは、今後同じミスをやる可能性が高い。
②「S1社のれん」を「連結全体のれん」で解答するミス
これも主語見落としの一環。いや‥‥これも気をつけて書いた気がするんだが、記憶が曖昧なのでバツ扱いで採点。
②「投資活動」を「投資活動に係るキャッシュ・フロー」まで書くミス。
これも似たミスを過去問でやって気をつけてたのに‥‥
本当にこういうの防ぐための対策に取られる時間が長すぎて困る‥‥。
なんでこんなくだらないミスが20点も積み重なるのか‥‥
《工業簿記》
満点。最初の理論の「(製造)原価計算表」は「半製品表」と迷ったが、感覚的に前者を選択。ここは運が良かった。
直接原価計算はあまりに平易すぎて何度も見直しをした。1問でもミスれば極端な逆傾斜配点で壊滅するのでは‥‥? と怖くなったため。
簿記1級は難易度が高くても低くても上位10%が受かる試験。
つまり簡単すぎる回は些細なミスに凄まじい点が振られて落とされる。怖い
在庫、操業度差異、貢献利益‥‥と来たので「これは在庫あり全部原価計算でのCVP分析か!?」と期待したのだが‥‥残念。
(ちなみに在庫のあるCVP分析では、販売量をxと置くせいで、①生産量もxを含む変数になる場合と、②在庫を変数にして、生産量は定数にする場合に分岐する。①は販売量(変数)+操業度差異(変数)でxが相殺されて定数になり、②は販売量(変数)+操業度差異(定数)で差異だけが定数になる。
‥‥というクイズみたいな論点が存在するのです‥‥)
《原価計算》
これもシンプル。しかし不備と異常仕損の理論で8点を落とす。
やってられるかこんな試験
①異常仕損の金額は配布前か後かの指示がない(3点)
毎回恒例の不備ですね。一級は運を重視しているようです。
②異常仕損費の論述
営業外か特別かの判別って、ようは営業外は「経常かつ正常」で、特別は「非経常かつ異常」だと捉えてました。
ちなみに「非経常かつ正常」な収支は”償却”によって経常損益になる。
固定資産の支出とか割引発行債券の発行差金。だから異常なものだけが特別損失にくる。
‥‥こんな風に理解してたのだが、解答は「管理可能性」で営業外か異常かを判別している。
うーん‥‥自分の理解はトンチンカンなんだろうな‥‥ただ、だったら営業外と異常のちがいを明確に言語化してほしい。
うーん‥‥ここもあとで追記します
《総評》
過去問だと8割下回ったことなかったんだけどな‥‥
とにかくほぼ全問数値は出せていて、ミスが20点も重なっている。
これから本番に近い緊張感のなかで、大量のミスを予防接種しないと、会計系の試験は戦えないと分かった。まずはこの1ヶ月でミスの撲滅を行おう。